【ストーリー】EPISODE 4-31 決壊エンデュランス!

| - 決壊エンデュランス! 熱砂の策謀家 |
登場人物
ジェイド、ジャミル、グリム、スカラビア寮生A、スカラビア寮生B、アズール、フロイド、カリム、スカラビア寮生たち
テキスト全文
── スカラビア寮‐廊下 ──
ジェイド:「――話は聞かせていただきました。」
ジャミル:「!?」
グリム:「やっと本性表したんだゾ!よくもオレ様たちを騙してくれたな!」
ジャミル:「なっ………お前たち、どこから聞いて……!?」
ジェイド:「最初からすべて、ですよ。」
ジェイド:「談話室を出てからのおふたりの会話は……」
ジェイド:「ずっとアズールのスマートフォンから全世界にライブ配信されていたんです。」
ジャミル:「………は?」
ジェイド:「現在アズールのマジカメアカウントのライブ配信を視聴中のユーザーは5000人越え。」
ジェイド:「『某有名魔法士養成学校の闇実況』として話題騒然です。」
ジェイド:「副寮長の晴れ舞台。もちろん寮生のみなさんも談話室に集まって視聴中です。」
バタバタバタ……!!
スカラビア寮生A:「ジャミル副寮長、今の話は本当なんですか?」
スカラビア寮生B:「今までずっと、寮長や僕たちを騙していたと……!?」
グリム:「いい人ぶっておいて、ひでぇヤツ!とんだ嘘つき野郎なんだゾ!」
ジャミル:「そ、それは……、違う、俺は……っ。」
ジェイド:「もう言い逃れは出来ませんよ。アズールに使った洗脳魔法が動かぬ証拠。」
ジェイド:「ジャミルさん……」
ジェイド:「貴方こそユニーク魔法でカリムさんを操りスカラビアを混乱に招き入れた黒幕だ!」
ジャミル:「……ッ!」
ジャミル:「事を荒立てるつもりはなかったが……こうなれば仕方ない。」
ジャミル:「アズール! 命令だ!コイツら全員捻じ伏せて、拘束しろ。」
アズール:「……はい、ご主人様。」
ジェイド:「くっ……、アズール!いけません。正気に戻りなさい。」
ジャミル:「呼びかけなど無駄だ!」
アズール:「はい。僕は、ジャミル様の忠実な下僕(しもべ)…………」
アズール:「――な、わけないじゃないですか。」
ジャミル:「……なにっ!?」
アズール:「ジャミルさん、さきほどのお言葉そのままあなたにお返ししますよ。」
アズール:「僕を“傲慢な魔法士”と思って油断していましたね。」
アズール:「熟慮の精神をモットーとするスカラビアの副寮長ともあろう者が、ザマァない。」
ジャミル:「どういうことだっ?確実に目を見て、洗脳したはず……!」
アズール:「僕はいつでも万全の対策を練ってから行動を起こす堅実な魔法士ですから。ねえフロイド。」
フロイド:「ウミヘビくんさぁ、ちょっと油断すんのが早かったんじゃない?」
グリム:「ふな゛っ!?オメー、なんだその声!?」
フロイド:「オレ、アズールと契約して、この低い声をもらったんだぁ。どお? 渋くていいでしょ。」
フロイド:「かわりにぃ、オレの自慢のユニーク魔法『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』をアズールに差し出した。」
アズール:「フロイドのユニーク魔法『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』は――」
アズール:「相手の魔法を妨害し、矛先を逸らすことが出来る魔法なんです。」
選択肢:
├ 『[巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』を使って洗脳魔法を逸らした! ]
└ [ 珊瑚の海で見た、魔法が当たらない魔法だ! ]
── 分岐:【『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』を使って洗脳魔法を逸らした!】 ──
アズール:「ユウさん、ご明察です。」
── 分岐:【珊瑚の海で見た、魔法が当たらない魔法だ!】 ──
アズール:「正解です、ユウさん。」
────
アズール:「僕はフロイドから巻き上げた……もとい、」
アズール:「担保に預かった『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』を使いジャミルさんの洗脳魔法を回避した。」
アズール:「そして、操られたフリで、油断したジャミルさんから真相を聞き出した……というわけです。」
グリム:「さすがアズール!むちゃくちゃ性格わりぃんだゾ!」
アズール:「頭脳派と言ってくれませんか。」
アズール:「ま、カリムさんがジェイドのユニーク魔法にも屈さないほど強く想う相手など彼しかいないだろう。」
アズール:「……と予想がついてたからこそ立てられた作戦ですがね。」
カリム:「ジャ……ミル?」
カリム:「これは一体……どういうことだ?」
ジャミル:「カ、カリム…………。」
カリム:「お、お前がオレを操っていたなんて……嘘だよな?」
カリム:「最近たまに意識が遠のいて、いつのまにか時間が過ぎてたりしたことがあったけど……」
カリム:「でも、ただの貧血か居眠りだろう?」
カリム:「オレ、どこでも寝ちまうからさ。お前にもよく怒られてたし。」
カリム:「なあ、そうだろ?オレ、居眠りしてただけだよな?」
ジャミル:「………………。」
カリム:「お前がオレを操るなんて、オレを追い出そうとするなんて、するわけないよな?」
カリム:「ジャミル、お前だけは……お前だけは絶対にオレを裏切ったりしないよな?」
カリム:「だってオレたち、親友だろ!?」
ジャミル:「………はは。」
ジャミル:「はははははははははは。」
ジャミル:「あはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!」
カリム:「お、おい。どうしたんだ?」
ジャミル:「………………そういうところだよ。」
カリム:「え……?」
ジャミル:「俺はな……物心ついた時から、お前のそういう能天気でお人好しで馬鹿なところが……」
ジャミル:「大っっっっっ嫌いだったんだ!!!」
ジャミル:「こっちの苦労も知らないでヘラヘラしやがって!!」
ジャミル:「お前の笑顔を見るたび虫酸が走る。」
ジャミル:「もううんざりだ!!」
ジャミル:「もう取り繕っても意味がない。俺はな、お前さえいなければと毎日毎日願い続けてきた。」
ジャミル:「だが、それも今日でおしまいだ!」
ジャミル:「俺も、家族も……」
ジャミル:「なにもかも、どうにでもなれ!!」
カリム:「ま、待て、ジャミル!」
ジャミル:「『瞳に映るはお前の主人……』」
ジャミル:「『尋ねれば答えよ、命じれば頭を垂れよ――」
ジャミル:「蛇のいざない(スネーク・ウィスパー)』」
スカラビア寮生たち:「あぁっ………?」
スカラビア寮生A:「ううっ……頭、が………。」
アズール:「なっ……!まさか寮生全員を洗脳にかけただと!?」
ジャミル:「お前たち、カリムとオクタヴィネルのヤツらを外につまみ出せ!」
スカラビア寮生たち:「はい、ご主人様……!」
カリム:「ジャミル!?」
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