【ストーリー】EPISODE 5-12 全開エキセントリック!

| - 全開エキセントリック! 美貌の圧制者 |
登場人物
エース、デュース、ルーク、レオナ、グリム、ラギー
テキスト全文
── 教室 ──
エース:「び、びっくりした!!」
デュース:「急に後ろから出てきた!?」
ルーク:「はっはっは。驚かせてしまったかな?パードン。」
ルーク:「足音を消して近付いてしまうのは昔からのクセでね。」
ルーク:「私はルーク・ハント。美を求め、美を助くことを人生のテーマとする、『愛の狩人(ル・シャソゥ・ドゥアムール)』さ。」
ルーク:「どうぞお見知りおきを。」
レオナ:「チッ……出たな変人。」
ルーク:「ごきげんよう、獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)。」
ルーク:「おや、昼休みだというのにムシュー・タンポポはどうしたんだい?」
レオナ:「四六時中一緒にいるわけねぇだろうが。さっさとその草食動物どもを連れてどこかへ失せろ。」
デュース:「ムシュー・タンポポって……?」
ルーク:「ふふふ。獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)の腹心、ラギーくんのことさ。」
グリム:「なんでタンポポなんだゾ?頭が黄色くてパッと広がってるから?」
ルーク:「ノンノン。そんな理由じゃない。」
ルーク:「あれは去年の春……麗かな春の息吹を学び舎のそこかしこに感じはじめた頃のこと──。」
── 運動場 ──
ラギー:「よしよし、だいぶ集まったッスね。綿毛になっちまう前に摘んじまわないと。」
ルーク:「ボンジュール、ムシュー!」
ラギー:「ウワッ!!なんスか、アンタ!?」
ルーク:「これは失礼。私はポムフィオーレのルーク・ハント。」
ルーク:「キミが興味深い動きをしていたものだからつい声をかけてしまった。」
ラギー:「興味深いって……タンポポ摘んでただけッスけど。」
ルーク:「一心不乱に両手いっぱいタンポポを集めてどうするんだい?」
ラギー:「決まってんじゃないスか。食うんスよ。」
ルーク:「えぇっ!?」
ラギー:「タンポポはサラダにして良し、炒めて良しお茶にして良し……」
ラギー:「なによりどこにでもいっぱい生えててタダで手に入る!」
ラギー:「オレみたいな貧乏人にはありがたい雑草なんスよ。」
ラギー:「ま、アンタみたいなお坊っちゃまには関係ない話でしょうけど。」
ラギー:「今月、食費が厳しいから腹の足しにしようと思って。」
ラギー:「そんなわけで、オレは遊んでるわけじゃないんス。さっさとどっか消えてください。」
ルーク:「ということがあってね。それ以来、道端のタンポポすらも命の糧としている彼に敬意を表して」
ルーク:「『ムシュー・タンポポ』と呼んでいるんだ。」
エース:「ラギー先輩、タンポポ食ってたの!?つかそれ、敬意じゃなくね!?」
レオナ:「アイツ、本当に腐ってなきゃなんでもいいのか。」
レオナ:「まさか俺にも食わせてねぇだろうな……?」
ルーク:「ノンノン、毒じゃないんだ。好き嫌いはよくないよ、獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)。」
グリム:「タンポポって美味ぇのか。今度オレ様も食ってみるんだゾ!」
デュース:「だから、拾い食いするのはやめろって何度も言ってるだろ。」
エース:「……はっ! ルーク先輩のペースに流されてたけどそんなことよりオーディションの話!」
デュース:「そうだった!」
デュース:「ハント先輩、僕たち『VDC』のオーディションに申し込みをしたいんですが。」
ルーク:「おっと失礼。話が脱線するのは私の悪いクセだ。」
ルーク:「キミたちは、ハーツラビュル所属」
ルーク:「1ーA25番ヒト属の全長172cmエース・トラッポラくんと……」
ルーク:「同じく1ーA24番、ヒト属全長173cmのデュース・スペードくん。」
ルーク:「そしてオンボロ寮所属のヒト属ユウくんと、体長約70cmの魔物・グリムくんだね。」
デュース:「え?どうして僕たちのクラスと出席番号を!?」
エース:「それどころかなんで身長まで!?」
ルーク:「フフフ。狩人として学園の生徒の種族と全長くらいは把握しておかないとね。」
ルーク:「いざという時に、困るだろう?」
選択肢:
├ [ いざ……とは? ]
└ [ (この学園、本当に変な人が多いな……) ]
ルーク:「意思表明さえしてくれれば特に申し込み書類などは必要ないよ。」
ルーク:「3日後の放課後、ポムフィオーレのボールルームでオーディションを行う。」
ルーク:「忘れずに来てくれたまえ。」
はーい。
レオナ:「おい、いつまで俺の席の周りでウロチョロする気だ。さっさと散れ。」
ルーク:「そうだ、レオナくん! キミも『VDC』のオーディションに出場してみないかい?」
ルーク:「身体能力は申しぶんなし。キミの体格ならきっとダンスも映えるはずさ。よく響く声も素晴らしい。」
ルーク:「獅子が歌う姿は夕焼けの草原でも見かけたことがないけれど、きっと迫力があるに違いないね。」
レオナ:「そんなお遊戯会、誰が出るか。しかも、あの口うるせぇヴィルがいるんだろ。」
レオナ:「絶対にお断りだ。」
ルーク:「都会的な美を持つヴィルと野生的な美を持つレオナくん。」
ルーク:「2人が共に歌い踊る様はさぞ美しいだろう。」
ルーク:「趣が異なる美の競演、実にトレヴィアンだね!」
レオナ:「チッ。本当に他人の話を聞く気が微塵もねぇなコイツ…………。」
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