【ストーリー】EPISODE 5-22 合宿スタート!

| - 合宿スタート! 美貌の圧制者 |
登場人物
ルーク、グリム、ヴィル、エペル、カリム、ジャミル、エース、デュース
テキスト全文
── オンボロ寮‐玄関 ──
ルーク:「ボンジュール! ユウくん。グリムくん。」
ルーク:「これから4週間、お世話になるね。よろしくたのむよ。」
グリム:「これもツナ缶のためだ。しかたねぇんだゾ。」
選択肢:
├ [ いらっしゃいませ ]
└ [ ついに強化合宿の幕開けか…… ]
ヴィル:「あら、思ったより綺麗にしてるのね。」
エペル:「お邪魔します…………。」
カリム:「おぉ、なんか天井が低い屋敷だな。魔法の絨毯に乗ったらすぐ頭をぶつけちまいそうだ。」
ジャミル:「はぁ……まず、屋内で飛ぼうとするな。」
ジャミル:「ユウ、悪いが俺の部屋はカリムと同じか隣の部屋にしてくれないか?」
ジャミル:「鏡舎を通らないぶん、スカラビアよりもセキュリティが甘いからな。」
カリム:「相変わらず心配性だなぁ、ジャミルは。」
カリム:「学園内で刺客に狙われたことなんか入学以来一度もないだろ?」
ジャミル:「別にお前の心配をしてるわけじゃない。お前になにかあれば従者である俺の立場が悪くなる。」
ジャミル:「昨日まで平和だったからって今日も同じとは限らないんだよ。」
エース:「お邪魔しまーす。」
デュース:「ユウ、今日から世話になる。」
デュース:「これ、クローバー先輩から。」
グリム:「ん?箱の中から甘くていい匂いがするんだゾ。」
エース:「トレイ先輩特製のチョコレートケーキとアップルパイ。」
エース:「別の寮に世話になるんだから、手土産くらい持っていけってさ。」
エース:「お母さんかっての。」
エース:「あとでみんなで食べようぜ。」
グリム:「にゃっはー!さすがは食えないメガネ、気が利いてるんだゾ。」
ヴィル:「──残念だけど、その手土産は没収させてもらうわ。」
グリム:「へっ!? な、なんで!?」
ヴィル:「まったく、トレイは相変わらずね。」
ヴィル:「「良かれ」で甘やかして相手を駄目にする一番気を付けなきゃいけないタイプの男。」
グリム:「もしかして、オメーもリドルみてぇにルールだとかいって食料を捨てるつもりか!?」
グリム:「食い物を粗末にするヤツはオレ様が許さねえんだゾ!」
ヴィル:「はぁ? なんの話?捨てるなんて言ってないでしょう。」
ヴィル:「合宿前に大事な話をするから、みんな荷物を持ったまま談話室に集合してちょうだい。」
── オンボロ寮‐談話室 ──
カリム:「で、ヴィル。なんなんだ?大事な話って。」
ヴィル:「みんな、持ってきた荷物を開けてみせてちょうだい。」
エース:「えぇ?荷物広げるなら部屋に行ってからのほうが……」
ヴィル:「いいから開けて。」
ガサゴソ
ヴィル:「…………やっぱりね。」
ヴィル:「新ジャガ1号、2号。なに? このスナック菓子と炭酸ジュースは。」
ヴィル:「クッキーにキャンディ、チョコレートバーまである!」
デュース:「夜にお腹がすくので……。」
エース:「せっかくの合宿だし、ユウたちと食おうかなって。」
ヴィル:「カリム。アンタの荷物も、大半が食べ物の入った容器じゃない!」
カリム:「おう! ジャミルに作ってもらった揚げ饅頭とクナーファっていう小麦粉の菓子だ。」
カリム:「ナッツやチーズ、クリームなんかをのせるとうまい。お前らに食ってもらおうと思ってさ!」
ヴィル:「ジャミルは食べ物を持ち込んでないようだけど……なに? この大きな布の包みは。」
ジャミル:「有事の際にすぐ解毒薬を調合できるように魔法薬と薬草のセットです。」
ジャミル:「魔法薬学に長けたヴィル先輩がいらっしゃるので必要ないかとも思ったのですが。念のために。」
ヴィル:「なんか物騒ね……。まあいいわ。」
ヴィル:「エペル。まさかお菓子なんて持ってきてないわよね?」
エペル:「えっと……は、はい。でも……」
エペル:「自分で作った林檎のドライチップはちょっとだけ……。」
ヴィル:「ナッツやドライフルーツは食べすぎない限りはOKよ。」
ヴィル:「さて。それじゃあ……」
ヴィル:「ここにある砂糖や小麦粉を使ったお菓子」
ヴィル:「ドリンク類はすべて没収よ!!」
えぇ〜〜〜〜っ!?
カリム:「なんでだよ。別に毒なんか入ってないぜ?」
ヴィル:「スカラビアコンビは発想がいちいち物騒!そういうことじゃないわよ。」
ヴィル:「強化合宿をなんだと思ってるの?」
ヴィル:「アンタたちには『VDC』に向けて、心身を曇り一つない鏡のように磨き上げてもらわなきゃならない。」
ヴィル:「本番までの4週間……肥満の原因になりやすい単糖類と小糖類たっぷりのスイーツやドリンク。」
ヴィル:「そして肌荒れの原因になる脂質や香辛料を多量に含んだ食事は一切禁止!」
カリム:「えーっ!?」
ヴィル:「心配しなくても、栄養豊富かつ高タンパク低カロリーの食事メニューを考えてあるわ。」
ヴィル:「だらしないボディラインを徹底的に引き締めてもらうわよ。」
エース:「はぁ? オレら育ち盛りなんですけど?」
ヴィル:「あら。アタシは深夜にお菓子をつまみ食いしなくても183cmまで身長が伸びたわ。」
ヴィル:「育ち盛りにとって大切なのは、栄養素を過不足なく摂り、しっかりと睡眠をとることであって」
ヴィル:「食べたいだけお菓子を貪って、あちこちニキビを作ることじゃない。覚えておきなさい。」
エース:「げー……マジかよ…。」
グリム:「なあ、オレ様たちは選抜メンバーじゃねぇんだから食ってもいいんだろ?」
ヴィル:「好きにすればいいけど、メンバーの前で食べてストレスを与えるのはやめて。」
選択肢:
├ [ き、厳しい…… ]
└ [ 確かに、正論ではあるけど…… ]
エペル:「………………。」
ルーク:「はっはっは。大丈夫、心配ないさ。」
ルーク:「なにもヴィルはキミたちにダイエットをさせようとしているわけじゃない。」
ルーク:「食の観点からも、より効率的に身体を引き締め美しくなってもらおうというだけさ。」
デュース:「さ、さすが。テッペン目指してる人は覚悟が違うな……。」
ヴィル:「フッ……この程度で“覚悟”ですって?」
ヴィル:「これはただの“基本”よ。」
ヴィル:「じゃあさっさと自分の部屋に荷物を置いてきて。すぐにレッスンを始めるわよ。」
~~~♪
ヴィル:「ん、マネージャーから電話……なにか急用かしら?」
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