【ストーリー】EPISODE 5-23 渋面オファー!

| - 渋面オファー! 美貌の圧制者 |
登場人物
ヴィル、マネージャー、カリム、ルーク
テキスト全文
── オンボロ寮‐談話室 ──
ヴィル:「ん、マネージャーから電話……なにか急用かしら?」
ピッ
ヴィル:「もしもし? アデラ?」
マネージャー:「おつかれさま、ヴィル!ちょっといい?」
ヴィル:「『VDC』でしばらくは忙しいって伝えたじゃない。手短におねがい。」
マネージャー:「大ニュースよ!映画出演のオファーがきたの。」
マネージャー:「興行収入200億マドル超えの超ヒットタイトル『レジェンダリー・ソード』の続編!」
ヴィル:「本当に!? あの『レジェンダリー・ソード』!?前作はアタシも映画館で見たわ。」
ヴィル:「それで、オファーがあったのはどんな役?」
マネージャー:「主人公のライバルで、敵国の王子。」
マネージャー:「冷血漢だけど作中一番の美形設定で、悪役らしく散り際の見せ場もたっぷり用意されてる。」
マネージャー:「これ以上ないくらい、ヴィルにピッタリ!!」
ヴィル:「──ちょっと待って。また美形な悪役?」
ヴィル:「アタシ、そういうタイプキャストの依頼は断れって言ったわよね?」
マネージャー:「でもこのビッグタイトルよ。私の独断では断れないわ。」
ヴィル:「……オーディション無しでアタシをご指名なら当然主役ももう決まってるんでしょう。」
ヴィル:「キャストによっては考えなくもない。」
マネージャー:「伝説の剣を授かる物語の主人公は…………」
マネージャー:「ネージュ・リュバンシェよ。」
ヴィル:「…………また、ネージュ?」
マネージャー:「言いたいことはわかる。でも、これはあなたが次のステージへ登るためのチャンスと考えて。」
マネージャー:「出演料は3億マドルを提示されてる。ティーンの役者には破格の条件よ。交渉次第でもっと上も狙える。」
ヴィル:「アタシの気持ちをお金で買おうとしないで。どれだけ積まれたって出たくないものには出ない。」
ヴィル:「アタシはただ……舞台の上に最後まで立っていたいだけ。」
マネージャー:「ヴィル……。」
ヴィル:「今は『VDC』に全力を尽くしたいの。今回のオファーは断っておいて。」
マネージャー:「あなたが学生生活を大事にしているのはわかってる。でもどうかもう一度よく考えて……!」
ヴィル:「しつこい!もう『VDC』が終わるまで、かけてこないで!」
ブツッ!
カリム:「どうした?なんか良くない知らせか?」
ヴィル:「大したことじゃなかったわ。さあ、レッスンを始めましょう。」
ルーク:「………………。」
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