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【ストーリー】EPISODE 5-29 創造シルキー!

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最終更新者: novira

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創造シルキー!
美貌の圧制者

登場人物

ヴィル、ルーク、エペル、エース、デュース、ジャミル、カリム


テキスト全文

── オンボロ寮‐談話室 ──


ヴィル:「アンタたち。いつまで談話室にたむろっているの?」

ヴィル:「……と、いうかこのダンボールの山はなに?」

ルーク:「エペルくんの実家から林檎ジュースが届いてね。みんなで頂いていたところさ。」

エペル:「お、お砂糖は入ってません! 保存料も!」

エペル:「だからその、長期間保管がきかないので……ヴィルサンもよければ、飲んでください。」

ヴィル:「ふぅん、そう。気が向いたらいただくわ。」

ヴィル:「それよりそろそろ22時になる。就寝時間よ。」

エース:「22時就寝!?小学生かよ。」

ヴィル:「寝る時間が早いイコール子どもだなんて考えこそお子ちゃまマインドね。」

ヴィル:「美しい肌と髪を保つためには、7時間以上の睡眠が推奨されてるんだから。」

ヴィル:「ああ、そうだ。全員に聞いておこうと思ってたけど……」

ヴィル:「アンタたち、ヘアケアとスキンケアはどこのメーカーを使ってるの?」

デュース:「え? ケアって……なんですか?」

ジャミル:「洗いざらしにしておくと髪が絡まるのでヘアオイルはつけてますが……肌は特になにも。」

カリム:「実家にいた頃はいろいろつけられてたけど寮生活になってからはなにもしてねーや。」

ヴィル:「油分を洗い流した肌をそのまま放置しているなんて、正気!?」

ヴィル:「今からアタシのお手製スキンケアグッズを配るわ。それで朝晩の洗顔のあとは必ずケアして。」

カリム:「おお、ヴィルは化粧品を自分で作ってんのか?すげーな!」

ジャミル:「さすがはポムフィオーレ寮長。薬草学の知識が豊富なだけありますね。」

ルーク:「私とエペルくんはこのヴィルお手製スキンケアを使い始めてから肌荒れ知らずさ。」

エペル:「はい。これ以外にも日焼け止めとか、ルースパウダーとか、リップクリームとかハンドクリームとか……」

エペル:「いっぱい押し付……」

エペル:「いただきました。」

カリム:「ところで……瓶がいくつもあるけどどうやって使うんだ?」

ヴィル:「そこから?仕方ないわね……」

ヴィル:「まず洗顔料から教えましょう。」

ヴィル:「カリムをモデルに実践するからアンタたちよく見て覚えなさい。」


は、はい。


ヴィル:「カリム。アンタ普段洗顔する時、なにを使ってるの?」

カリム:「水!」

ヴィル:「論外! まず、ネットでよく泡立てた洗顔料の泡で顔を包み込むように洗って。ゴシゴシ擦るのは厳禁。」

カリム:「あはは、なんかくすぐったいな。」

ヴィル:「洗顔が終わったら拭き取り化粧水よ。コットンに取って優しく肌を滑らせる。」

カリム:「泡で洗ったのに、また拭くのか?」

ヴィル:「これは洗顔とは別に毛穴の汚れにアプローチしてるの。」

ヴィル:「次に保湿化粧水。肌にしっかり浸透するように手のひらになじませた化粧水を押し込むように。」

カリム:「おお。なんか花みたいないい匂いがする。気持ちがいいぜ。」

ヴィル:「次に乳液よ。アタシたち男子高校生は皮脂の分泌量が多めだから、つけすぎは逆効果。」

カリム:「あっはっは!ヴィルが男子高校生って言うとなんか面白いなー。」

ヴィル:「それ、どういう意味?」

カリム:「ヴィルって、他の3年生に比べても大人っぽいからさ。」

ヴィル:「老けてるって言ったらはっ倒してたところよ。」

ヴィル:「まあいいわ。今教えた手順で、朝晩毎日ケアするのよ。」

ヴィル:「こっちのクリームケースは、3日に1度のスペシャルケア用パック。寝る前につけること。」

ヴィル:「こっちのヘアオイルはドライヤーの前に毛先になじませて使ってちょうだい。」

ヴィル:「こっちのボディーミルクはシャワーの後。肘、膝、踵は入念に。」

デュース:「ま、魔法薬学の実験手順のテスト並に難しいぞ。」

カリム:「おっ。ヴィルにいろいろしてもらったら肌がいつもよりツルツルになった。」

カリム:「ほら、ユウ。オレのほっぺ、触ってみろよ。」


選択肢:

├ [ ぷにぷにです ]

└ [ もちもちです ]


ヴィル:「そこ! 素手でべたべた顔に触らない!手は雑菌の温床なのよ。」

エース:「ヴィル先輩、ウチの寮長とは別の意味でめっちゃめんどくせぇ……。」

デュース:「こら。聞こえるぞ。」

エース:「あのー、ヴィル先輩って魔法が得意だから寮長になったんすよね?」

エース:「肌とか髪とか、魔法でパパッと綺麗にする方法ってないんすか?」

ヴィル:「アンタたちも魔法士なら理解してると思うけどほとんどの魔法や魔法薬に永続的な効果はないわ。」

ヴィル:「魔法で取り繕った美は、一瞬夢を見せてくれるでしょうけど……。」

ヴィル:「アタシは、午前0時の鐘で解ける魔法に興味はないの。」

ヴィル:「偽りのない純粋な美しさを手に入れたい。」

ヴィル:「魔法の鏡が認めた、“美しき女王”のようにね。」

ルーク:「もし伝説の鏡が現存していたら、きっとヴィルの美しさを認めていたに違いないさ。」

ヴィル:「…………そうね。」

ヴィル:「少し話しすぎたわ。全員部屋に戻りなさい。」

ヴィル:「寝る前にスキンケアをするのを忘れないように!」


は、はい……。


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