【ストーリー】EPISODE 5-28 直送フルーティー!

| - 直送フルーティー! 美貌の圧制者 |
登場人物
エース、カリム、ジャミル、デュース、グリム、宅配ゴースト、エペル、ルーク、ヴィル
テキスト全文
── オンボロ寮‐廊下 ──
エース:「はぁ~……夕食食い終わったけどなんか物足りなかったな。」
カリム:「わかる。まずくはなかったけど、全体的に辛さのパンチと油のコクが足りねえってかんじだ。」
ジャミル:「野菜、鶏肉のささみ、フルーツが中心の
レシピだった。」
ジャミル:「量は十分だと思ったが。」
デュース:「「“痩せ”じゃなく“引き締め”のためのメニュー」と言ってましたね。」
グリム:「でも、野菜ばっかじゃ食った気がしねぇんだゾ。」
グリム:「オレ様とユウは大会に出ねぇんだから肉と揚げ物食わせろってんだ~!」
選択肢:
├ [ 1日目にして先が思いやられる ]
└ [ ヘルシーで美味しかったよ ]
ビーッ!
グリム:「ン? こんな時間に誰だ?」
宅配ゴースト:「お届けものでぇす。ポムフィオーレのエペル・フェルミエさんはこちらに?」
エペル:「はい。エペルは僕……です。」
宅配ゴースト:「サインお願いしまーす。大きなダンボールが10箱届いてます。玄関に置いてしまっても?」
エペル:「えっ、10箱も!?」
宅配ゴースト:「はい。差出人は…あ、こちらもフェルミエさんです。ご実家からですかね?」
宅配ゴースト:「どれも重たいので、持ち運びに気を付けて。」
ドドドンッ!
デュース:「あっという間にダンボールでオンボロ寮の玄関が埋まったな……。」
エペル:「うわあっ!絶対ばっちゃ……」
エペル:「あ、おばあさまからだ。」
エペル:「もう、電話で何度も送らなくていいって言ったのに!」
カリム:「なんだぁ?実家から絹の反物でも送ってきたのか?」
エペル:「いえ、そんなすごいものじゃない……かな?えと、僕の故郷は林檎が特産品で……。」
エペル:「たぶんこれ全部、林檎ジュース……です。」
エース:「全部!?ジューススタンドでも開けそうな量じゃん。」
エペル:「あ、箱の中に手紙が入ってる。」
エペル:「なになに…………」
エペル:「『売れ残ってしまい、賞味期限が近いです。学校の友だちと分けてください』」
エペル:「……も~!売れ残りば押すつげるなよ。」
エペル:「でも、こんなに売れ残ってるなんて……。」
デュース:「飲み物だけをたくさん送ってくれるってエペルもすごいお坊ちゃまなんだな。」
エペル:「えっ!?」
エース:「あ、なるほど。エペルは林檎ジュースのブランドにこだわりがあって、これしか飲みたくないとか?」
エペル:「ぜ、ぜんぜんそういうわけじゃない……かな!?よかったらみんなも飲んで。」
エペル:「林檎果汁100%、保存料ナシ。」
エペル:「ビタミンたっぷりだから、ジュースだけどヴィルサンも怒らない……」
エペル:「かも。味は保証するよ!!」
エース:「なんだ、やっぱジュースにこだわりあるんじゃん。」
エペル:「あっ、あはは……。」
ルーク:「メルシー! ムシュー・姫林檎。」
ルーク:「ありがたくごちそうになるよ。ご実家のみなさまに感謝を伝えておくれ。」
ジャミル:「玄関をダンボールで塞がれていては出入りもできない。」
ジャミル:「とりあえずこの箱たちを談話室へ移動させよう。」
── オンボロ寮‐談話室 ──
エペル:「みんな、荷物の移動を手伝ってくれてありがとう……ございます。」
エペル:「早速だけど、よかったら林檎ジュース飲んでいって。」
エペル:「林檎に含まれるクエン酸やポリフェノールは疲労によく効くんだ。」
エペル:「歌やダンスのレッスンで疲れた身体にぴったりのはず……かな?」
トクトク……
デュース:「おぉ……栓をあけただけで林檎の甘酸っぱい良い匂いが。」
ルーク:「みずみずしい香りだ。私もいただこう。」
ごくごくっ……
ルーク:「これは……」
ルーク:「セ・ボン!実に美味だよ、エペルくん!」
カリム:「どれどれ、オレにも一口くれよ。」
カリム:「……ごくっ。」
カリム:「おぉ~、本当にうまい!林檎そのものって感じの味がするぜ!」
ジャミル:「林檎100%なんだから、それはそうだろう。」
ジャミル:「うん、でも……確かに美味いな。」
グリム:「さっぱりしてて、いくらでも飲めちまいそうなんだゾ~!」
デュース:「こら、グリム!瓶に口をつけるな!」
エース:「まあラッパ飲みしたくなるのもわかるかも。」
エース:「ごくごくいけんね。」
ルーク:「酸っぱすぎず、甘すぎず。のどごしの爽やかさはまるで林檎畑を吹き抜ける涼やかな風のようさ。」
ルーク:「愛情を込めて真摯に作られているのがわかる逸品だ。」
エペル:「そうでしょう! このジュースは何種類かの林檎をブレンドして作ってる、故郷の自信作なんです!」
エペル:「はちみつを混ぜれば喉にも良いし歌の練習の後にはピッタリかも!」
エペル:「あ、ジュースだけじゃなくて、とれたての林檎もたげんめぇ」
エペル:「……美味しいんですよ!」
ルーク:「はっはっは!熱の入ったトークだ。良いね。」
ルーク:「ムシュー・姫林檎が故郷をとても愛しているのが伝わってくるよ。」
エペル:「でも…………。」
エペル:「輝石の国の片田舎で作っているせいかどうも知名度が低くて……。」
カリム:「へぇ。こんなに美味いのに、なんかもったいないなあ。」
エペル:「年々観光客も減ってて、このままじゃ………」
ヴィル:「アンタたち。いつまで談話室にたむろっているの?」
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