【ストーリー】EPISODE 5-38 葛藤ジェネレーション!

| - 葛藤ジェネレーション! 美貌の圧制者 |
登場人物
デュース、グリム、ルーク、カリム
テキスト全文
── ポムフィオーレ寮 ──
デュース:「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜……やっちまった。」
デュース:「完全に八つ当たりだ。優等生のやることじゃない。」
デュース:「図星刺されてキレちまうなんて、だっせぇな俺……。」
選択肢:
├ [ こんなところにいた ]
└ [ ずいぶん落ち込んでるね ]
グリム:「優しいマネージャー様が、ドリンクを持ってきてやったんだゾ。」
デュース:「ユウ。グリム。」
デュース:「悪い、飛び出したりしちまって。」
グリム:「まったくなんだゾ。オマエらが大会で優勝してくれねぇとツナ缶富豪の夢がパァだ。」
グリム:「だからエペルもオメーも、早いとこ立ち直って練習に戻るんだゾ。」
デュース:「はは、ほんとグリムはブレないな。」
デュース:「……羨ましいくらいだ。」
グリム:「つーかよぉ、デュース。なんでヴィルとエペルのイザコザに首つっこんだんだ?」
グリム:「メンドクセーことになるのオレ様にだってわかるんだゾ。」
デュース:「だよな。バカなことしたって、僕も思う。」
デュース:「でも、中庭の井戸の前で出会ったときからずっとエペルのことがひっかかってて。」
デュース:「……たぶん、僕とあいつは似てるんだ。」
グリム:「えぇ? オメーとエペルが?顔も性格も全然違うんだゾ。」
デュース:「うまく言えないんだが「変わりたいけど、変われない」っていうか……」
デュース:「でも自分を変える方法がわからなくてジタバタしてるっていうか。」
デュース:「あー、くそ。」
デュース:「エースの言うとおりだ。僕はバカで要領が悪いから上手く伝えられない。」
デュース:「悔しいな…………。」
ルーク:「その悔しさは、青春の甘い痛みさ!ムシュー・スペード!」
カリム:「どうしたどうした!?元気出せよ!」
グリム・デュース:「うわっ!!??」
デュース:「び、びっくりした!」
デュース:「ハント先輩、アジーム先輩。どうしてここに!?」
カリム:「そろそろダンスレッスンを再開するから様子を見に来たんだ。」
ルーク:「ボールルームには戻れそうかい?」
デュース:「…………僕、戻ってもいいんでしょうか。」
カリム:「え?」
カリム:「あたりまえだろ。」
デュース:「シェーンハイト先輩にも言われたけど足を引っ張ってる自覚はあるんです。」
デュース:「メンバーに選ばれたからには頑張ろうと思ってる。でも、このままじゃ……。」
ルーク:「うぬぼれてはいけない、ムシュー・スペード。」
ルーク:「キミたちはまだ、卵の中の雛鳥も同然。」
ルーク:「殻も破っていないうちから、自分の限界を決めてしまうのはナンセンスだ。」
ルーク:「美しい囀(さえず)りも、山脈を飛び越える羽根も卵の中で蹲(うずくま)っているだけでは手に入らないよ。」
デュース:「ハント先輩…………。」
ルーク:「大丈夫。私にはずっと聞こえているんだ。」
ルーク:「コツコツと硬い殻を破ろうと奮闘するキミたちのくちばしの音がね。」
ルーク:「知っているかい? 卵の中にいる雛鳥は……」
ルーク:「殻を破るためにくちばしの先端に硬く尖った卵歯(らんし)という角のようなものを持っているんだ。」
ルーク:「だが雛が持つ鋭い卵歯は、成長するにつれ失われてしまう。」
ルーク:「つまり、私がなにを言いたいかと言うと……」
ルーク:「キミたちにも、卵の中にいる雛鳥(今のキミたち)にしかない鋭い卵歯……」
ルーク:「“パワー”が、きっとある。」
ルーク:「私は……」
ルーク:「いや、きっとヴィルも。楽しみに待っているんだよ。」
ルーク:「キミたちが、分厚い殻を破ってくれるのをね。」
デュース:「今の僕にしかない、強さって……」
デュース:「うぅん……。」
デュース:「………………。」
デュース:「………………。」
デュース:「ダメだ。いくら考えても、少し足が速いことくらいしか思い付かない。」
デュース:「頭も、要領もよくない。僕のいいところなんて……。」
カリム:「なあ、デュース。」
カリム:「お前、そうやって頭でいろいろ考えちまうから良くないんじゃないか?」
デュース:「え?」
カリム:「自分が馬鹿ってわかってるのに、なんでわざわざ脳みそ使って答えを出そうとするんだよ。」
カリム:「お前を見てると、利き手と逆の手で字をかいて、」
カリム:「「オレはなんて字が下手なんだ〜!!」って叫んでるように見える。」
カリム:「苦手ってわかりきってることをして、ダメな結果を自分に突きつけて落ち込んでるっていうか。」
カリム:「そんなんじゃ、自分の良いとこなんか見えてこないだろ。」
ルーク:「フフフ、カリムくん。キミの瞳はいつも雨上がりの空気のように澄んでいるね。」
ルーク:「その真っ直ぐさ。その無垢なる輝き。まさしくそれはキミの強さだ。黄金の君(ロア・ドゥール)。」
カリム:「ん? オレ今、褒められてるか?」
カリム:「サンキュー、ルーク!」
ルーク:「カリムくんの言うとおりさ、デュースくん。」
ルーク:「キミの強さは、きっと“頭をつかうこと”ではないんだ。」
グリム:「確かに。デュースがうんうん考えたアイデアってたいていろくな結果にならねぇんだゾ。」
グリム:「エースを投げつけてオレ様を捕まえようとして10億マドルのシャンデリアぶっこわすとか。」
デュース:「た、頼む。その話はもうやめてくれ。」
カリム:「オレもよく考えなしだとか、脳天気すぎるとかジャミルに言われるけどさ。」
カリム:「落ち込んでも、食って寝て踊ればすぐに「なんとかなるさ」って忘れちまえる。」
カリム:「それはオレの良いところだって、自分で思う。」
カリム:「だからさ、ダメに感じるところにも、良いことはあるっていうか。上手く言えねえけど。」
選択肢:
├ [ 短所は長所になりえるってことですね ]
└ [ 逆転の発想ですね ]
デュース:「………………!!」
デュース:「……そうか。そういうことか……!」
デュース:「ありがとうございます、アジーム先輩。ハント先輩。僕、少しだけ見えた気がします!」
カリム:「おお? そりゃ良かった!」
デュース:「あの、最後に1つ質問いいでしょうか。」
ルーク:「ウィ。私たちで答えられるならなんなりと。」
デュース:「この学園で、」
デュース:「アレを借りられるところを知りませんか?」
ルーク・カリム:「アレ?」
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