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Honor of Kings@人物百科事典

【HoK Wiki】ヒーローデータ:少司縁(ショウシエン)

最終更新日時 :
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作成者: 上官激推しbot
最終更新者: 上官激推しbot

【掲載日:2026年1月22日(木)】
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Honor of Kingsに登場する少司縁(ショウシエン)についてのデータを載せています。

ヒーローデータ


少司縁(ショウシエン)

入手方法

ステラ13888
バウチャー588

プロフィール

種族身長
魔族167cm
系統本拠地
魔法雲夢山地
所属身分
巫神祝縁を結ぶ巫神祝
好きなもの嫌いなもの
縁ある者を静かに見守ること
筆を取って随筆を記すこと
想いの重みを軽んじる者
特技日本語CV
人の心の機微を見抜くこと
軽妙な詩を綴ること
(未実装)
ストーリー
抜け目なく計算高い少司縁(ショウシエン)は、雲夢(うんむ)山地で最も信頼されている巫神祝(ふしんしゅく)だ。森の民にとって、彼女は神秘的で強力な力を持つ存在であり、ただ一目見ただけで全てを見抜き、「運命の言葉」を唱えるだけでどんな絆も結びつけてしまうと信じられている。しかし、彼らの知らぬところで、彼女は日々懸命に資料を集め、人々の心の動きを読み解き、言葉を編み、偶然の出会いを巧みに仕組んでいる。......何故なら、彼女は真心こそが絆を結ぶ力になると信じているのだ。彼女がこれほどまでに情熱を注ぐ理由はかつて大切な絆を失ったからだという噂もある。だが、誰かがそれについて尋ねても、彼女はいつもの微笑みを浮かべながら「さて、どうでしょうね?」と答えるだけだった。

バックストーリー(翻訳済み)

▼ タップ・クリックして展開 ▼
簡略バージョン
狡猾にして抜け目のない少司縁様は、雲夢山地でもっとも人気のある巫神祝である。
森の住人たちは、彼女を神秘に満ちた存在と信じており、たったひと目見ただけで、誰と誰が結ばれる運命にあるのかを言い当てる力があると噂している。

これまで、彼女が予言して外れた縁は一つもない。
それゆえ、森の恋を夢見る者たちは、こぞって彼女のもとを訪れる。

だが──人々の目が届かぬところで、少司縁は昼夜を惜しんで動き続けている。資料を集め、心の機微を見抜き、天命の言葉を書き綴り、ときには偶然を装って「出会いの場」を仕掛けることさえある。
彼女は信じているのだ──人は皆、心の奥底で真の縁を求めているのだと。

その根底にあるのは、かつて彼女自身が手放してしまった、ある大切な絆への後悔とも言われている。
だが、真相を尋ねても彼女は決して明かさない。あの印象的な笑みを浮かべながら、こう返すだけである。

「さて、どうでしょうね?」
詳細バージョン①
雲夢山地の森の民たちにとって、少司縁は狡猾にして神秘的な巫神祝である。
だがその素顔を知る者は少ない。彼女はかつて、誰とも縁を結ぶことができぬ「孤星」として予言されていたのだ。

生まれた瞬間に下された天命は、「この子は災いをもたらし、永久に孤独である」とのものだった。
幼い彼女がどこへ行こうと、人々の視線は冷たく、嘲りに満ちていた。

希望はいつしか絶望へと変わり、彼女の心は他者を拒む殻に閉ざされた。
もはや誰とも交わることを望まず、ただ黙って日々をやり過ごす──そんな彼女の運命を変えたのは、太陽のように明るい一人の少年だった。

少年の名は祈(チー)。彼は、独りぼっちだった彼女に寄り添い、森の寺院へと連れ帰った。そこで初めて、彼女は「縁(エン)」という名を得た。名前を持つこと、それはこの世界に受け入れられることを意味していた。

だが幸福は長くは続かない。やがて山地を襲った「枯災」がすべてを焼き払い、寺院は廃墟と化し、祈は──彼女の最初の縁は、儚くも潰えた。
それでも、彼と交わした小さな約束だけは、彼女の心の中に残り続けた。

今、少司縁は雲夢山地でもっとも人気を集める巫神祝となっている。
「波流(はりゅう)」と呼ばれる神秘の力が、人と人との縁をどう結ぶかを観察するその眼差しは、もはや神域に達しているとすら言われる。

彼女の詠む判詞に外れはなく、時にそれは、縁を導く「きっかけ」としても機能する。
だが、人々の知らぬところで──少司縁は、波流だけを信じているわけではない。むしろ、彼女は人々の心そのものを観察し、縁の本質を見極めているのだ。

森の片隅にひっそりと佇む「司縁堂」では、昼も夜も構わず、情報を集め、心の動きを読み取り、判詞を綴り、そして偶然を装った出会いを仕組む作業が続けられている。
なぜなら少司縁は、縁というものが「天の導き」ではなく、「人の真心」によって結ばれるものだと、誰よりも早く気づいていたからだ。

夜が更けても、彼女は灯りの下で筆を走らせ続ける。明日、縁を求めて訪れる誰かのために。
そしてその背後で、知らぬ間に一つの判詞が──今度は、彼女自身のために──そっと書き記されていた。

「忘憂(ぼうゆう)の澤に記憶は眠りしも、絶たれし縁、ふたたび結ばれん」
詳細バージョン②「司縁堂の前、司縁の話」
「この縁、私たちには結べません!」
求縁者が涙交じりに語るその声に、少司縁が対応策を考える間もなく、赤い燐光・あかりんが鋭く言い放った。

慌てた少司縁は、すぐに青い燐光・あおりんを呼び、彼女の口を塞がせると、二体をまとめて帳の中へと引き入れた。
この台詞が、司縁堂の中で発せられたのは、初めてのことだった。

新たに少司縁が枯れ地の一角に堂を構えて以来、司縁堂は絶え間なく訪れる森の民たちで賑わっていた。
秘めた想いを抱える恋人同士の出会いを取り持ち、家庭の不和を解き、時には不誠実な相手への仕返しを請け負うことさえあった。

その活躍ぶりは、堂の入口に掛けられた筆力あふれる対聯にも表れている。
右には「どんな悩みにも耳を傾けます」、左には「すべての縁を大切に」、そして上には「満足こそが至高の縁」と大書された横額が掲げられている。

今や司縁堂の名は、葉の精から木の霊まで、雲夢山地の隅々にまで知れ渡っていた。
──ただし、ひとつだけ例外がある。

それは、「縁」が神巫である大司命の管轄に属するものであるとき。
すなわち、魂──あるいはまもなく誅される悪霊との縁に関しては、いかなる干渉も禁じられているのだ。

帳の奥で、あおりんは静かに一枚の報告書を差し出した。
その表紙にはこう記されていた。

「上級職務への横槍:成功確率ほぼ0%、解雇確率99.99%」

口を塞がれていたあかりんは、それでも身振り手振りで無言劇を演じ続けた。大司命が冷酷に長戟を振り下ろし、少司縁が職を失い、燐光たちが路頭に迷いながらも家族の絆を守る──そんな悲喜劇が彼女の身振りに込められていた。

だが、少司縁はいつになく沈黙していた。普段のような人を食った神秘さも、悪戯好きな笑みもない。そこにあったのは、わずかな懐かしさ──あるいは後悔のような静けさだった。
彼女は知っていた。一人と一魂、その間にあるべき縁は、もはや断たれているということを。

たとえ介入したとしても、大司命に勝てる見込みは皆無。
むしろ彼に見咎められれば、司命の規律──波流を通して「天定の縁」を視るべしという掟に背き、「心の本音」をもとに判断している事実が露見してしまう。

それは、彼女が命を削って守ってきた約束を、すべて無に帰すということを意味していた。さらに、その悪霊に理性が残っている保証もなかった。

拒む理由は無数にあった。だが、受け入れる理由は──たった一つだった。彼女は、少女の心の声を確かに聞いたのだ。

「……ただ、彼に『さよなら』って言いたいだけなんです」

「その縁を私たちが結べないなら、他の誰にもできません」
やがて、帳の向こうから聞こえてきた少司縁の声には、いつも通りの明るさと覚悟、そしてほんの少しだけのためらいが滲んでいた。

「判詞に曰く──『君問う、帰期あらば必ず来たる。分かたれし道、やがてまた交わる』と」
「礼など要りませんよ。ただ、もし帰り道で鹿ちゃんを見かけたら──伝言をお願いできるかしら」



間もなく、がぱたぱたと駆け込んできた。
「やだ、縁ちゃん、また私のこと考えてたでしょ!」

「一日会えぬと三秋に等し……この頼もしい小鹿が、縁ちゃんを一人ぼっちで悩ませることなんて、あるわけない!」
潤んだような瞳で見つめつつも、口元にはいたずらっぽい笑みを浮かべ、彼女はふわふわの角へと身を寄せる。

はもはやこの手の演技には慣れきっていた。どんな企みであれ、二人で挑めばきっと乗り越えられる。
「明日、一緒に『あの人』に会いに行きましょう──忘憂沼沢へ」

「あ、私のことを後輩扱いする神ね? でも、くれぐれも師匠には……」
「シーッ……」

「シーッ……玄微(げんび)森林で一番でっかい『あの人』には、絶対にナイショよ!」
そして──どこか遠くで、ふたりの『あの人』が、なぜか同時にくしゃみをした。
詳細バージョン③「忘憂沼沢のほとりにて、旧友を想う」
忘憂沼沢には、いくつかの伝聞がある。
そのひとつ目は──生きた者は入るべからず。
だが続きには、こうもある──馴染みの者なら、出入りは自由

この後半の文句は、ほかならぬ少司縁が勝手に付け足したものである。今、彼女はまたしても密かに沼沢の中へ足を踏み入れていた。思えば、初めてここに忍び込んだあの日、最悪の人物と鉢合わせしたのだった。

──神巫・大司命。少司縁にとって直属の上司であり、巫神祝の規律を厳格に監督する者。噂通りの冷徹さと圧迫感で、彼は彼女に「侵入の理由」を問い質した。

しかし、かつて露店暮らしで鍛えた彼女の誤魔化し技術は伊達ではなかった。即座に平静を取り戻し、もっともらしく口を開いた。
「侵入? いいえ、違います。私はただ、業務報告に参っただけでして~」

思いがけず、大司命はその場で立ち止まり、彼女の口から出任せだらけの報告を最後まで聞いてくれた。しかも、要所に織り交ぜた巫神祝への賛辞までも、真剣に受け止めてくれたのだ。
沼沢を出た後、彼女はふと呟いた。

「『生きた者は入るべからず』って言うけど……さっきあれだけ語り合ったんだし、もはや顔見知りでしょ? なら次からは入ってもOKよね?」

軽口とは裏腹に、それ以降の訪問では常に入念な準備を欠かさなかった。報告書に演技論の書──「役者の心得」まで、常備していたという。
だが奇妙なことに、大司命と再び出会うことは一度もなかった。

今回も、やはり姿はない。彼女が入口から先へ深く踏み入らないせいかもしれない。そもそも、沼沢の奥に眠る魂たちをわざわざ起こす者など、誰もいないのだから。
あるいは、そもそも二人の縁が、もはや「交わる時を持たぬ」ものとなっているのかもしれない。

その結論に満足した少司縁は、一本の蔓を掴んでひらりと跳び、沼沢の入口にある照(しょうえい)淵のほとりに降り立った。その動作は、幾度も繰り返してきたかのように滑らかだった。
彼女は枝に腰を下ろし、水面をじっと見つめた。

忘憂沼沢に関するふたつ目の伝聞──ここは、人が過去を忘れる場所。

その入口近くにあるこの潭は、心の奥底に沈んだまま忘れられた記憶を映し出すとされている。

だが、それらをあまりにも長く潭に委ねてしまえば、落ち葉のように色褪せ、やがて本当に忘れ去られてしまうとも言われている。
潭に映る少司縁の記憶とは、いったいどのようなものだろうか。

幼き日、災いを呼ぶと疎まれ、嘲られた孤独な少女の面
枯災によって祈との約束が果たされることなく終わり、焦げた縁牌だけが残された記憶。

だが、それら以上に、潭に浮かぶのはごく普通の日々だった。
森の寺院に初めて来たばかりの頃、少司縁が寂しくないよう、祈が四六時中付きまとってきた日々。部屋の隅まで狭くなっても、構わず一緒にいてくれた。

あるいは夜道を歩く少司縁のことを心配していた祈。
暗闇を最も好んでいたのは彼女自身で、実は怖がっていたのは彼の方だった。

彼はいつも問いを投げかけたが、彼女は返事をしない。あまりに答えがないので、祈は彼女を口のきけない子だと思い込み、「あー」と声を出す練習を教えようとしたこともある。
その報いとして、彼は見事に噛まれた──しっかりと歯形が残るほどに。

今日は──少司縁はまるで、話しそびれた言葉を取り戻すかのように、潭に映る幻に向かって延々と語りかけていた。
神巫見習いとしての試験に失敗しかけたときの話、大司命の審査をかろうじてすり抜けた瞬間の話。

そして今、巫神祝と全能者たちとの間にきしみが生じ、森の平穏が長くは続かぬかもしれないことへの不安。再び「別離の後悔」を味わうことになるのではと、彼女は恐れていた。
だからこそ、祈にこう誓った。

「私は、もっと強くなる。いつか神巫として、少司命の力を継げたとき──必ずこの雲夢山地を守ってみせる」

「……でも、忘憂沼沢は本当に、過去を忘れさせてくれるのかしら」
ぽつりと呟いたその声は、否を願うようでもあった。

死者と生者は、決して交わらぬ。今の彼女にとって、彼に触れられる唯一の場所が、ここしかなかった。
しかし──彼女の知らぬところで、思いもよらぬことが起きていた。

自らの背後、木々の陰に、一人のが立っていた。長戟を手に、静かに見つめるその人物──かつて「祈」と呼ばれた少年だった。
すでにすべてを断ち、心も絆も封じたはずの神巫。だが、その目は語っていた。

忘れたわけではない、と。
互いに口を開くことはなかった。少司縁は、水面の映像に答えを求めることもせず、ただ沈黙のまま。彼もまた、何も言わずに背を向けて立ち去った。

あの日、光に包まれていた祈の姿は、もうどこにもない。
ただ静かな空気だけが、その場に残された。



忘憂沼沢にまつわる三つ目の伝聞──ここでは、失くした人を探すことができる。あるいは、行き先を尋ねることも。

「ねえ、雲夢城ってどこ?」
静寂を破ったのは、ひとつの赤い羽根。音もなく落ちたそれは、潭の水面をかき乱し、幻をかき消してしまった。

声の主をたどり、少司縁は顔を上げる。そこには、自分以外の来訪者が立っていた。
その者は、仰々しいほどの笑顔を浮かべていた。

だが、その笑みには喜びも好意もなかった。それは、どこか芝居じみた、観客が席を立つことを許されぬ演目のような表情だった。
そして、目が合った瞬間──その演技に、一瞬だけ綻びが生じた。

「あなた、まさか、少司......」
警戒を解かぬまま、それでも少司縁は感じた。ほんの微かに、だが確かに、縁が流れ込んできた。弱々しいながらも、心の奥で共鳴するような感覚。

「いかにも、私は巫神祝見習いの少司縁です。ご依頼内容は……」

「......人探しでお悩みのようですね。判詞に曰く──『夢に見し雲夢の都は、夢にあらず。東神の城、まさに東に在り』と......」

彼女は瞬時に感傷から意識を引き戻し、営業モードに切り替えた。振り返って、自らの「キャラ設定」に破綻がなかったかをこっそり確認する。
だが──その来訪者は、もはや彼女が誰であるかに関心を抱いていないようだった。

まるで、そもそも自分自身が彼女の探していた相手ではなかったかのように。
静けさの中、沼沢に響いたのは羽音と、乾いた笑い声だけだった。

「東神城......? フフフ、馬鹿馬鹿しい。なんと面白い......」
翼を広げたその者は、東の空へと飛び去った。

水面には再び波紋が広がり、やがて静けさに還った。潭は何も言わず、すべてを受け入れていた。
涙も、ため息も、羽根も、鱗も──この地に残された感情の副産物すらも。

忘憂沼沢にまつわる伝聞──もしかしたら、ひとつも真実ではないのかもしれない。
だが、確かなことがひとつだけある。

──ここには、「本物の何か」が残っている。
詳細バージョン④「雲夢山地の絆独占指南書」
司縁堂の机上には、書類や巻物が山のように積み上げられている。どう見ても乱雑にしか見えないが、少司縁は「乱中有序」であると主張してやまない。実際、口達者な巫神祝の言葉にかかれば、どんな理屈もそれらしく聞こえてくるのだから不思議だ。



たとえば、彼女のお供のあかりんは、彼女が丹精込めて編んだ「打油詩大全」──いや、「縁結び判詞大全」なるものを、いつでも正確に見つけ出せる。他の巫神祝が神聖な「祝詞」を用いて神意を導くのに対し、少司縁はどこか庶民的で素朴な、けれども妙に沁みる「打油詩」を使って縁を読み解く。

「怨みは解くべし、結ぶべからず。おのおの回頭せば、看頭(みどころ)あり」──これは、彼女の昔の先輩であり裏切り者の神巫、そして巫神祝と全能者たちに宛てて記された一節。

「前路に知己なきを愁うるなかれ。ついに一日、天下に誰人か君を識らざらん」──これは、忘憂沼沢に拒まれ、かつての仲間を探すために旅立った若き龍のための詩。

「衆裡(しゅうり)に彼を尋ぬること百度千度、那人(なにん)は雲の深き処にあり」──これは、「誰も探してなんかいないし、鳥のこともどうでもいい」と言い張る、あの小鹿のための詩。

「紅豆(こうず)は南国に生ず。相思、蹉跎(さだ)くなかれ」──これは、玄微森林の茸精と東皇太一の都の花霊、互いに想いながらも離れ離れでいたふたりのための詩。

縁を導くため、少司縁と燐光たちは夜を徹して凝光湖畔に赤豆の樹を植え、市場で買い集めた赤豆を夜明け前に敷き詰めた。偶然を装った運命の出会いが、その木の下で静かに訪れるように。

森に住む者たちは古くから実利主義だ。祝詞だろうが打油詩だろうが、結果が出ればそれでいい。
とはいえ、少司縁について「音痴だから祝詞が詠めないのだ」という噂が雲夢山地で囁かれるようになったのも、こうした風変わりな詩のせいかもしれない。

もうひとつ、あかりんに続いてあおりんも、常に的確に探し出すのが「雲夢山地の絆評価報告書」。
それは、住民たちの縁を観察し、記録し、最終的に評価するために用意された一覧表。彼女たちが集めた膨大な観測データの結晶だ。
しかし、その中に一枚だけ、ひどく皺くちゃになったページがある。左右の評価欄には著しい偏りが見られる。
左側の欄には鳥の絵が描かれており、点数はすべて「0」に見えたが、あとから無理やり「6」に加筆されている形跡がある。まるで及第点を出すことに渋々折れたかのようだ。
対照的に、右側の鹿の欄は満点の「100」ばかりが整然と並ぶ。公平無私を信条とする少司縁にしては、明らかなバイアスが感じられる一枚だった。
それでも、彼女は鳥と鹿の間に赤い線を引いた。それは、「このふたりは結ばれるべき存在である」という意思表示にほかならない。
なにより、縁を紡ぐ巫神祝にとって、最も大切な基準はただひとつ、「真心は、あらゆる基準を凌駕する」からである。

現在、報告書には、まだ埋まっていない一枚の空白ページが残されている。
ページの上には、沼のそばに立つ矛のスケッチがあるが、それ以外の情報はない。近づく者もおらず、その対象については「冷淡で他人を寄せつけない性格」という記述しかない。
この「神巫・大司命」に関するページこそが、あかりんとあおりんが「今年中に必ず埋める」と固く誓った目標項目なのだ。

さらに、二匹の燐光でさえ知らない、少司縁だけが見つけられる隠し場所に、半ば焼け焦げた縁牌がそっとしまわれている。
誰もいない雨の日、燐光たちも外で遊んでいるような静かな時、彼女はようやくその縁牌を取り出し、そっと覗き込む。音痴だと噂される少司縁が、このときだけは、森の寺で学んだ唯一の旋律を小さく口ずさむのだ。

「悲しみは生別離(いきわかれ)にしくはなく、楽しみは新たに相知るにしくはなし──」

その調べに合わせるかのように、外の雨音がゆるやかに変化し、堂前の縁牌たちが風に吹かれてカランコロンと音を立てる。そんな雨の帳の中に、ひとつの人が現れた。少司縁はすぐに哀しみを引っ込め、いつもの狡猾で神秘的な笑顔を浮かべる。来客の願いを聞くための準備は万端だ。だが、そのはほんの一瞬立ち止まったのち、すぐに背を向けて去ってしまう。
「今の姿……まさか、神巫・大司命? 何をしに来たの……?」
「絶対にろくなことじゃない。今のうちに隠れておかなくちゃ」

この時の彼女はまだ知らない。いずれ彼女のなかで、この上級神巫に対する印象が劇的に変わっていくことになるとは。
──「陰で避けるべき相手」から、「正面から対峙すべき者」へ。
──そしてついには、「観察すべき対象」へと……。

雨の中で無邪気に遊ぶ燐光たちも、まさか自分たちの業績目標が、これほどあっさりと、しかも想定以上に達成されるとは思ってもいない。
そう、あの空白のページは間もなく、前代未聞の情報で更新されることになるのだ。
そしてそれはただの更新にとどまらない。今後も新たな情報が追記され、補正され、膨大な注釈が付されていくだろう。一枚のページは、やがて一冊の書となり──現在から過去へ、そして未来へと、縁の物語を紡いでいくのだ。



──更新記録:少司縁の自筆メモ
大司命と『あの人』……なんだか、似てる?」

他のヒーローとの関係

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ヒーロー名解説

大司命
・手ごわい上官
一方は、万人が畏敬の念を抱く神巫。
もう一方は、万人が親しみを寄せる巫祝。
二人は単なる仕事仲間のように見えるが──実は旧知の仲であった。
一方は使命ゆえに真実を明かせず、もう一方は死による永遠の別れだと思い込んでいた。
だが再び剣を交えるその時、過去の出来事が姿を現す......。

・「誠実」な友達
「小鹿はひねくれ者だし、少司縁は野次馬気質だよね」
二人をそう評する人がいた。
それに対して少司縁は「ひねくれ者ほど実は正直なのよ」と笑い、小鹿は「騒がしい子って実は孤独なんだよ」と返すのだった。

白龍
・知人
知り合いとは言えるだろう。
白龍とその過去について、森で誰も知っていなかった頃、勝手にその未来を見通したのが、他ならぬ少司縁なのだから。
「これから先、友人ができないなんて心配する必要はないわ。いつかきっと、世界中に知ってもらえるようになるから」

雲中君
・動向を観察する対象
「縁を求める者は常に公平公正に評価している、と少司縁さまはおっしゃいますが、小鹿の言う雲中君に対してだけは、何やら目つきが厳しいのではありませんか?」
縁結びの精霊の問いかけに、少司縁は澄み切った声で答える。
「それはただの噂に過ぎないわ。小鹿に聞いてごらんなさい」

鬼谷子
・訳アリの先輩
「人生の道を示す」物語を説く賢者。
森の民なら、誰もが話を聞きたがるが、少司縁は内心、先達自身が「道に迷った」話に興味がある。
例えば「同じ道を歩んだはずの師弟が、いかにして赤の他人になってしまったのか」など......。

東皇太一
・訳アリの反逆者
「裏切りの末に神となるが、残されたのは孤独だけだった」
人々から反面教師と見做されている「裏切り者の神巫」は、少司縁に多くの執筆素材を提供した。
この不朽の名作は裏切り者本人によって没収されたが、続編が執筆される可能性も......?

・同じ痛みを抱く者
淵で目があった瞬間に、おぼろげながら「忘れてはならない人」を思い出した
小司縁は怖さ半分、親切心半分での行く先を占う。
何度も占ううちに、の猟奇的な外見の下には、憐れむべき魂が隠れていると気付くのだった。

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