セヴィアのプロフィール
氷の刹姫セヴィア | 雷響のセヴィア Thunderbolt 'Sevia' |
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氷の刹姫セヴィア
プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
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英装 | |
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職業 | |
武器 | |
出身 |
誕生日 | 年齢 | ||
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身長 | 体重 | ||
3サイズ |
趣味 | |
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特技 | |
癖 | |
長所 | |
短所 |
エピソード
雷響のセヴィア
プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
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英装 | |
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職業 | |
武器 | |
出身 |
誕生日 | 年齢 | ||
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身長 | 体重 | ||
3サイズ |
趣味 | |
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特技 | |
癖 | |
長所 | |
短所 |
エピソード
古代遺跡ヴェル=ジ=オーグと出会い、盗掘屋たち
から各地の遺跡を守る道を歩む剣士セヴィア。
彼女は今日もある遺跡で、盗掘屋たちをその剣技で
撃退していた。
だがそんな中、彼女の頭に遠く離れた場所にいるは
ずのヴェル=ジ=オーグの声が突如響く。
『セヴィアよ⋯今、私の宿敵とも呼べる存在が永き
眠りから目覚めたことを感知しました。
おそらくもうすぐ、私のもとに数多の"刺客"が差し
向けられるでしょう⋯』
その言葉を聞いて驚いたセヴィアは、ヴェル=ジ=
オーグの遺跡にすぐに戻り、彼女を守ろうとする。
ヴェル=ジ=オーグの言う"宿敵"がどんな存在なの
かは分からないが、セヴィアにとってすでにヴェ
ル=ジ=オーグは、もはやなくてはならない存在
⋯生きる指標とも言っていいものであったのだ。
だが、すぐに駆けつけようとする彼女を、ヴェル=
ジ=オーグ自身が止める。
『私の力を宿したあなたでは、押し寄せる敵に苦戦
してしまうでしょう。
かつて、私を守護していた機械騎士がいる遺跡があ
ります。
その遺跡へ向かい、その力を宿すのです⋯』
ヴェル=ジ=オーグの言葉を聞いたセヴィアだった
が、彼女は判断に迷った。
ヴェル=ジ=オーグがこれほどまでに言う以上、そ
の言葉に従い、ヴェル=ジ=オーグを守護していた
という機械騎士がいる遺跡に行き、その力を宿すこ
とが正解であるに違いない⋯。
(でも⋯私がその遺跡に行っている間に襲撃を受け
たら、ヴェル=ジ=オーグはどうなるの⋯?)
そんな不安が、セヴィアを躊躇させていた。
だがそんな彼女に声をかけた者がいた⋯!
「おお、あなたの憂う表情のなんと美しいことか!
だが、あなたにはそんな顔は似合わない。
何事か分からぬが、お困りならばどうか私を頼って
はくれまいか!」
セヴィアに声をかけたのは、かねてより彼女に想い
を寄せていた某国の王子であった。
話によれば、国の宝を盗んだ盗賊を追っている途中
で"偶然"セヴィアのことを見かけたらしい。
普段、この王子のことはなるべく避けていたセヴィ
アだったが、この時は違った。
異性としての好意はまったく抱いていなかったが、
彼の剣士としての技量は大いに認めていたし、お人
好しで、約束などを守る性格も非常に好感を抱いて
いた。 (それでも、異性として好意を抱いていたか
といえばやはり別だったが)
(彼にお願いすれば、ヴェル=ジ=オーグを守って
くれるかもしれない⋯)
彼女は現在の自身の状況を王子に包み明かさず話し
て、そして自分が機械騎士の遺跡より戻るまでヴェ
ル=ジ=オーグを守ってくれないかとお願いする。
話を聞いた王子は、しばし目を閉じて黙っていた。
これまでセヴィアは、王子から好意を寄せられても
ほとんど相手にせず、送られてきた手紙もまったく
返事など書いていなかった。
それなのに都合のいい時だけ頼るなど、虫のいい話
だと思わないでもなかった。
それに彼もバカではない。
相手が自分の好意に付け込んで頼んでいることぐら
い、すぐに見抜くであろう。
軽蔑されるかもしれない⋯。
そう思わないでもなかったセヴィアだったが、彼女
には、ほかにいい思いつきなどなかった。
だが、次に見せた王子の反応はセヴィアの予想を遥
かに越えたものであった。
なんと王子は涙を一筋流し、こう言ったのだった。
「あなたが私をこれほどまでに頼ってくれたのは、
初めてのことだ⋯感激だ!
あなたの大切な場所は、この私が生命に代えてもお
守りしましょう!」
その大げさな喜び様に、さすがのセヴィアも少し罪
悪感を抱いたが、とりあえずヴェル=ジ=オーグの
守りは彼に任せることに決める。
そして、自身は指示された機械騎士の遺跡へと急い
だのだった⋯。
ヴェル=ジ=オーグの守りを某国の王子に任せたセ
ヴィアは、すぐに指示された遺跡へと向かう。
その中は通常の遺跡と比べ物にならないほど多くの
罠や警備の機械人形が稼働していたが、これまで盗
掘屋たちより数多くの遺跡を守り、その内部を調査
してきたセヴィアにとって、それらを排除して進む
のはさほど難しいことではなかった。
遺跡をなるべく傷つけないように進んだ彼女は、や
がて遺跡の最深部に到着。
そこで彼女が目にしたのは、半透明に映し出されて
いた白銀の鎧の騎士の姿であった。
それは遺跡に宿る意思が視覚化されたものだった。
「これが、ヴェル=ジ=オーグが言っていた機械騎
士⋯?」
その凛々しくも力強い姿を呆然と眺めるセヴィア。
そして、そのすぐ側にあったプレートにはこう記さ
れていた。
『レスパディオ』
導かれるようにそのプレートに触れた彼女は、その
瞬間、稲妻に貫かれたような感覚にとらわれる。
そして、これまでにない新たなる力が自分の身体に
宿ったことを感じた。
「分かるわ⋯これがこの遺跡に宿る力⋯。
機械騎士レスパディオのカ⋯なのね」
まるで生まれ変わったような感覚を抱きつつも、溢
れ出る自身に宿った力を確認するセヴィア。
彼女はヴェル=ジ=オーグがなぜ自分をこの遺跡に
向かわせたのか、なぜこの機械騎士の力を宿すよう
に指示したのか、その時、完全に理解した。
そして確信する。
このレスパディオの力ならば、ヴェル=ジ=オーグ
を襲う"刺客"たちに勝利することができるであろう
ことを。
セヴィア不在のヴェル=ジ=オーグの遺跡内部では
某国の王子が彼女との約束を果たすべく、押し寄せ
る機械人形たちと戦っていた。
襲いかかる蜘蛛型の機械人形の攻撃を紙一重でかわ
した王子は、手にした愛剣で相手を撃破する。
(クッ⋯今ので何体目だ⋯?)
すでに数多の機械人形を撃破している彼は、もはや
倒した敵の数など覚えておらず、周囲には破壊され
た機械人形の部品が散乱していた。
だが、王子の方も無事ではなかった。
致命傷こそないものの、細かな傷は無数に負ってお
り、身に付けた黄金の鎧も戦いによる汚れでその輝
きを失っていた。
長時間の戦いの疲れにより膝をつきかける王子だっ
たが、寸前で踏ん張り、新たに飛びかかってきた狼
型の機械人形をかろうじて叩き落とす。
「まだだ⋯。私は約束したのだ⋯。
あの方が戻るまでは倒れるわけにはいかない⋯!」
だが口では強がってみたものの、もはや王子の体力
は限界に近かった。
一方で押し寄せる機械人形たちはまったく減る様子
がなく、今度は3体の機械人形が同時に彼に襲いか
かる。
なんとか応戦しようとする王子だったが、もはや身
体が思うように動かず、その攻撃を避けることはで
きそうもなかった。
しかし、機械人形たちがその鋭い爪で王子の身体を
斬り裂かんとしたその時、突如として凛とした声が
その場に響き渡った。
「レスパディオ!」
瞬間、周囲一帯に眩いばかりの稲妻が走り、王子に
襲いかかろうとしていた機械人形たちは焼き焦げな
がらなぎ倒される。
王子は一瞬驚きの表情を見せたが、そこに現れた者
の姿を目にし、安堵の表情をする。
「さすがは、我が麗しの剣士⋯」
王子の前にいたのは、彼の想い人であり、機械騎士
レスパディオの力を宿したセヴィア、その人であっ
た。
もはや疲労困憊で戦える状態ではない王子の様子を
見て、彼女は短く、そして優しく「ありがとう」と
告げる。
そして、遺跡内部に侵攻している機械人形たちをあ
らためて見据える。
「行くわよ!!」
掛け声とともに、セヴィアは敵の機械人形たちの群
れに突撃する。
雷を帯びた攻撃で次々と機械人形を撃破していった
彼女は、ついには後方に控えていた一団の指揮官機
を発見。そのまま凄まじい斬撃を浴びせ、一瞬で指
揮官機を破壊してしまう。
その後、統制を失った機械人形たちは、もはやセ
ヴィアの敵ではなかった。彼女は機械人形を1体残
らず破壊して、遺跡への侵攻を見事に退けることに
成功する。
戦いが終わり、傷ついた王子を介抱するセヴィアに
ヴェル=ジ=オーグは静かに語りかける。
『今はその身を癒やしなさい。
この後、起こるであろう新たなる戦いのために⋯』