アデルのプロフィール
アデル | 英雄アデル |
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プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
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男性 | ソルジャー | 人間 |
英装 | 英雄 |
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職業 | 英雄 |
武器 | 剣 |
出身 | 不明 |
誕生日 | 3月19日 | 年齢 | 24歳 |
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身長 | 176cm | 体重 | 69kg |
3サイズ | 93/74/91 |
趣味 | バトル、食べ歩き |
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特技 | 剣術、野営時の食料調達(特に肉類) |
癖 | 困っている人を放ってはおけない |
長所 | どんな時も、決して希望を失わない |
短所 | 場合によっては周囲を振り回す |
性別 | タイプ | 種族 |
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英装 | 英雄 |
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職業 | |
武器 | |
出身 |
誕生日 | 年齢 | ||
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身長 | 体重 | ||
3サイズ |
趣味 | |
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特技 | |
癖 | |
長所 | |
短所 |
エピソード
破神大戦で活躍したグランゼリア最大の英雄。
グランゼリアとは異なる世界からやって来たとされるアデルだが、現在その名はこの世界で知らぬ者がいないほどの知名度を誇っている。
まさに、名実ともにこのグランゼリア最大の英雄と呼べる存在である。
グランゼリア全土を巻き込んだ破神大戦は、アデルによって人類側が勝利へと導かれたと言っても過言ではなく、その影響力は大戦中はもちろん、大戦後も人々を大きく動かした。
歴史研究家の中には、もしアデルがいなければオルダーナ帝国のような世界帝国はグランゼリアに生まれておらず、それどころか、いまだに世界は破神勢カの支配下に置かれているのではないか、と述べる者が数多くいるほどである。
アデルによる英雄的行動を挙げるならば数限りないが、共に戦った者の中には、彼のそういった行動にある種の異常な"使命感"が伴っていたようにも感じられた、と証言する者もいる。
ただそれらの者も、彼のその"使命感"が一体どのようなものであったのかは知ることができなかったという。
グランゼリアにやって来る以前のアデルについては資料などが乏しく、ハッキリしていないところも多い。
ただ幼少期より、幼馴染でその後の旅の仲間でもある魔士レニウスと、力比べなどをして互いに技を磨き合っていたという。
その時の戦いは、意外にもアデルがレニウスの魔導の力でやり込められていたことが多く、勝ち数はレニウスの方が上回っていたとされる。
しかし、その頃よりアデルは後に英雄的活躍をする片鱗を見せており、超人的な力を度々発揮していたという。
幼少期のアデルとの力比べについて、対戦相手だったレニウスは後年に次のように述べている。
「あの頃のアデルとの手合わせでは、確かに僕の方が勝ち数は多かったよ。
でも、アデルの力は当時から凄まじかった。
表情とかにはあんまり出さないようにしていたけど負けないように僕も必死だった。
余裕なんか、まったくなかったさ」
破神大戦において、アデルは数多の破神勢力の敵を倒したが、彼の偉大さはそういった"戦果"だけではない。
出会った数々の英雄、偉人たちに多大な影響を与えたことも、アデルの大きな功績のひとつだと言われている。
なぜならば、彼の影響を受けた者たちの活躍によって破神大戦の趨勢、ひいてはグランゼリアのその後の歴史が大きく変わっていったからである。
アデルより影響を受けた人物の代表例としては、神聖ロダール王国の第一王女が有名であろう。
王女はグランゼリアの世論を反破神へとまとめ上げた人物として有名だが、アデルが彼女と会談する直前に、あるアクシデントが生じていたと伝えられている。
会談が約束された日、アデルとその仲間たちは神聖ロダール王国の王城の一室に通され、会談予定の時間まで待つよう告げられる。
だがぞの途中、アデルは城内の兵士の会話より王城近くの村が魔獣に襲われていることを知る。
すぐにでも駆けつけたいアデルだったが、王女との会談はその後の世界情勢にも影響を与えかねない大事なもので、取りやめにすることなどできない。
だが...アデルには魔獣に襲われている村を見捨てることもできなかった。
「この会談が大事なことは分かっている。
しかし、 それでも…! 」
仲間たちに「すぐ戻る」とだけ告げ、彼は王城を抜
け出し、魔獣に襲われている村に向かう。
現地の村では数体の魔獣が暴れていたが、そこには
それら魔獣と1人で戦ってる者がいた。
それは、気品に溢れた不思議な女射手であり、彼女
は襲い来る魔獣たちを巧みにかわして矢を射続けて
いた。
アデルはすぐに剣を抜さ、その者に声をかける。
「加勢する。一気に倒してしまおう!」
「え…?あ、はい! お願いします ! ! 」
思わぬ味方の登場に女射手は少し戸惑いの表情を見せたものの、すぐにアデルがかなりの強者だと見抜き、彼の加勢を受け入れる。
ー方の女射手の腕前も相当なものであり、アデルとその女射手の活躍により、魔獣たちは程なくしてすべて退治される。
戦いが終わり、一息つくアデルに女射手は声をかけた。
「お礼を言わなければなりませんね」
「礼なんかいいさ。お互いにやるべき時にやるべきことをやった。ただそれだけの話だからな」
「"やるべき時にやるべきことをやった"…。
ふふっ、確かにそうですね」
アデルの言葉に微笑みを浮がべる女射手。
まだ会話を交わしたげな彼女だったが、アデルの方にはゆっくりしている時間はなかった。
会談のため、急いで王城に戻らなければならなかったのだ。
別れの言葉もそこそこに、アデルは急いで王城へと帰還する。
もう会談は始まっている、もしくはすでに終わっているかも…そう思いながら戻った彼だったが、意外にも王女の都合により会談はまだ執り行われていなかった。
しばらくして会談の準備ができたとの連絡を受け、アデルたちはようやく王女が待っている部屋へと通される。
そこでアデルが見たのは、思わぬ人物であった。
「君は、あの時の…!?」
「あら、あなたは…」
そこにいたのは村で共闘したあの女射手で、彼女こそが神聖ロダール王国第一王女だったのだ。
その後の会談では、王女はアデルの人となりを信用し、熱心に彼の言葉に耳を傾けた。
そして、王女はアデルにこう告げたという。
「私も王女として"やるべき時にやるべきこと"を行おうと思います」
アデルとの会談の数日後、王女は国民たちに対して反破神の立場を表明する。
その志は神聖ロダール王国のみならず、やがてグランゼリア全土に広まっていき、人々を破神の支配体制からの脱却へと導いていくことになるのである。
グランゼリアにおけるアデルの最大の功績は、なんと言っても破神ログシウスと戦い、封印したことであろう。
戦いの様子については、残念ながらほとんど伝わっていないが、これまでにない激戦であったことは間違いなく、破神を封印にするため、彼の想い人である巫女セラがその身を犠牲にしたとされている。
そのため、破神を封印したことを人々に告げた際、アデルの顔に喜びの表情などはなく、深い哀しみを抱いたような寂しげな様子だったという。
「セラは最期のその瞬間まで、俺が知っている彼女のままだったよ…。
強くて、厳しくて、優しくて、ぞして……」
これは、セラのことをよく知る者たちに対して、アデルが告げたとされる言葉である。
破神との戦いの後、アデルはしばらくグランゼリアに留まっていたとされるが、やがてその消息は分からなくなっている。
自分の世界に戻ったとも使命を帯びて違う異界へと旅立ったとも言われているが、真相は不明である。
ただひとつ確かなことは、アデルがその後のグランゼリアの歴史に関与したような形跡はない、ということである。
だが、グランゼリアでの彼の存在感、影響力は消えることはなく、ぞの後の世界はアデルとセラの子供たち、ぞしてその子孫らによって大きく動かされていくことになっていく。
ある歴史研究家はアデルについてこう評している。
「かの人物は、まさにグランゼリアに起きたひとつの奇跡であった。
そしてその奇跡は、自分の使命を果たすと跡も残さすに消えていった。
英雄アデル...彼は我々グランゼリアの人々にとって目もくらむほどに輝いた一瞬の光..."閃光"のような存在であった」