【白猫】フェネッカ(新卒2)・思い出
潜入ギャングスタ フェネッカ・クロッカ cv.金子有希 トシン島の悪をこらしめるギャング団の新卒少女。 事件の報を受け、リルテットと共に潜入捜査へ。 |
2020/01/17
ST☆RT LINE 2 ~FLY HIGH!!~
思い出
みなさーん!あてんしょんぷりーず!
あら、きたわねフェネッカ。やっほー♪
こんにちは、フェネッカさん♪
はい、こんにちはっ♪遊びにきちゃいました~♪
で、さっきのなんなの?ハイテンションなんとかって。いいことあったの?
違いますよ~、キャトラちゃん!あてんしょんぷりーず!です♪
どういう意昧なの?
飛行艇のお客さんたちにアナウンスをする前に、こっちにちゅうもーく!って意味でつけるんです!
みんな、あてんしょんぷりーず!
!
別になんでもないわ。注目の視線が心地いいわね♪
さっそく使いこなしてる!?
ざっとこんなもんね。
あれ?そういえばフェネッカさん、どうしてまだ、その制服を着てるんですか?
飛行艇の会社のやつよね?短期間だけって話じゃなかった?
それがですね、あのあと、向こうの会社の新社長さんから、リルテットさんともどもお声がかかりまして……
正式に<シガーファング>や<ソルトホーン>と提携して、トシン島を行き来する飛行艇の警備をときどき任されてるんです♪
そうだったんですね。その制服も、さわやかですごく似合ってます♪
エヘヘ、ありがとうございます~♪わたしも気に入ってて、思わず見せにきちゃいました♪
……アタシたちは、正義の味方って知ってるからいいけど、ギャング団が普通の会社と提携って、だいじょぶなの?
知らない人は怖がっちゃうので、公開はされてないんです……
でもいつか!たくさんの人たちから手を振って笑いかけてもらえるような、そんなギャング団にしてみせます!
はい、がんばってください!
素敵なことだと思うけど、それもうギャングじゃなくない?
思い出2
そいえば、ギャングのお仕事の方は最近どう?
はい、毎日充実してますよ。皆さんとっても親切ですし、働きがいのある職場です!
順調そうでよかったです♪
あ、そうだ!なんとこの問、中途採用で新人さんが一人増えたんです!
ギャングも中途採用あるんだ。
わたしにとって初めての後輩さんなんですよ~♪
ついにフェネッカさんも先輩になったんですね。おめでとうございます!
先輩として、かっこいいとこ見せていかなくちゃね?
エヘヘ。って言っても、わたしよりずっと年上の方なんですけどね。
関係ないわよ。先に職場に入ったのはアンタなんだから。
はい♪それで、先輩としてなにができるんだろーっていろいろ考えて……歓迎ランチを企画したんです!
歓迎ランチ?
職場の経費で、ちょっとだけ豪華なランチを楽しみながら、新人さんとの交流を深めるんです~。
へえ~、楽しそう。なかなかやるじゃない!
エヘヘ、キャトラちゃんのご指導のたまものです♪
えっへん!
キャトラったら……
それで、結果はどうだった?
ふっふっふ~、聞きたいですか~?ではでは~……
<――数日前――>
みなさーん?ちゃんと席につきましたかー?
「「「「ウォオオオオオオ!!」」」」
あ、だめですよ!他のお客さんもいるので、もうちょっとだけ静かに!
お、おう、すまねえ……!
フェネちゃんを困らせるんじゃねえよ!
いやお前もウオオって言ってただろ!
あ、あの~……クマさんランチプレートのお客様は……
あ、は~い、ぼくです!
…………
えっと……
遠慮しないでくださいね!職場のおごりですからっ♪
そうだぞ!いっぱい食えよ!
ようこそ<シガーファング>へ!
あ、はい。ありがとうございます。
おい、新入り。
はい、シェイクさんっ!
――店、選べや。
次から気をつけましゅ……
季節のフルーツで彩るきらきらチョコフォンデュセットのお客様~……
オレです。
あ、ひとくちください♪
やるか!
――って感じで、大成功でした!
ふふ、楽しそうですね。
アンタの職場、だんだんただの面白集団と化してきてない?
思い出3
~~♪
あらフェネッカ。なに見てるのー?
アルバムですー。見ます?
見るー!
では、おひざにどうそ♪
おじゃましまーす!
その写真、もしかしてこの問の……?
はい、リルテットさんと一緒にお泊まりしたときのです!お仕事で泊まった下宿先が、ー緒のお部屋だったんですよ~♪
聞いてる聞いてる。楽しかった?
はい、もう!あっという間の一週間だったなぁー……
ふふ♪よければお話、聞かせてもらえませんか?
あ、いいですよー!えっとですね~
……こんなに軽くてスパスパ切れるこちらの包丁、今なら二本セットで3万ゴールドです!
あ、えっと、でも~……もう自分のやつ持ってるのでぇ……
ルーン防犯ブザーはいかがでしょう!女性の二人暮らしでも安心安全!なんとたったの5万ゴールド!
あはは……ど、どうしましょうかね~……
いらない。帰って。
あ、ありがとうございますぅ~……
だめだよ相手しちゃ。ただの押し売りでしょ。
なんとなくわかってたんですけど、わたしが買ってあげなかったらあの人たち困っちゃうのかな~って思うと……エヘヘ……
……ま、いいや。で、話の途中だったけど、なに決めるって?
あ、そうです!家事の役割分担を決めましょう!!
……別に決めなくてよくない?そのときできる人がやれば。
だめですよ~?ご飯の準備にお掃除お洗濯、お風呂係にゴミ当番……短い間とはいえ、やることは山ほどあるんですから♪
それに……
ふたりであれこれ話しながら、いろいろ決めるのって……楽しそうだな~って……
……しょうがないな。
はいっ♪ではさっそく取り掛かりましょう♪えっと、お掃除は~……
私やる。ご飯作れないし。
ではそれで!わたし、整理整頓ニガテなので助かります~♪
フェネッカの部屋、小物多いもんね。
エヘヘ、お給料が入るとついつい無駄遠いを……
<――数日後――>
リルテットさーん、おしょうゆとってもらっていいですか~?
はい。
ね、串切りってこれでいいの?
完璧です♪燃えないゴミはさっきまとめておいたので、出掛けにふたりで運ぴましょう!
……っ。
?どうしたんですか、リルテットさん?
ううん、別に。ただ、あんなに細かく役割分担決めたのに、結局いつの問にかぜんぶ一緒にやってるなって。
……はぅあ!ホントですね!!
いいけどさ。ほら、早く朝ごはん作っちゃお。遅刻する。
……はい♪
思い出4
(今日も定時で上がりっと!リルテットさんの方はどうかな?早く着替えて……)
あ、さっきの乗務員さん!さっきはありがとうございました!
主人がお世話になりました。あんな些細な体調不良にも、あんなにていねいに対応してくれて……あの、ぜひお礼を……!
いえ、気にしないでください。安全で快適な空の旅!が、弊社のモットーですから♪
ねえねえフェネッカちゃん!あたしたちももう上がりなんだけどよかったらー緒にディナーいかない?
お誘いありがとうございますー!でも今日は約束……は別にしてないんですけど、また今度……!!
お、お~!ぐうぜんだな新入りィ!
なにがぐうぜんだコラァ!!この辺はお前の担当じゃねーだろうが!!
なあフェネちゃん、向こうに美味いピザ屋があんだよ!食いにいこうぜ~!
(ひえ~~~!)
(断ってたら遅くなっちゃった!リルテットさん、待ってるだろうな~……)
おう。
ジェイクさん、お疲れさまです!どうしたんですか?
航空会社の上役と会議だ。テメエはもう上がりか?
はいっ!これからリルテットさんといつものカフェでお茶を――
いたっ……!
あ、ごめんなさいっ!ああ……鞄に入ってたお菓子、ぜんぶ散らばっちゃったね……
……坊主。そりゃちゃんと金払ったモンか?テメエの歳にしちゃ、高エ買いもんみてエだが。
こらガキー!どこ逃げたア!金払いやがれエ!!
……お姉ちゃんとー緒に、謝りにいこっか?
でも……
だいじょうぶ。ちゃんとごめんなさいできたら、わたしが買ってあげるから♪
う、うん……
新入り。ちょっと黙れ。
坊主。家族はいんのか。
え……?えっと……お父さんと、お母さん……
なら想像しろ。親裏切って、悪イことして、手に入れようとした菓子が美味エのか。
…………
わかんだろ、男なら。
…………うん。
なら落とし前をつけろ。いくぞ、坊主。
――新入り。
は、はい……
男だろうと女だろうと、ガキだろうと爺さん婆さんだろうと関係ねエんだ。
悪事は悪事。笑って濁して伝えたって、誰のためにもならねエ。
テメエのそれは、優しさじゃねエよ。
思い出5
(リルテットさん……来ないな。別に今までだって、約束してたわけじゃないけど……
っていうか、着替えるの忘れてた。寒いな……やっぱりお店の中で待って……ううん、でも……)
……あれ?フェネッカじゃない。
あ、キャトラちゃん……主人公さんも……どうして……?
こっちはこの島を出る前に買い出ししてたトコ。アンタこそどうしたのよ?
あ、えっと、この格好は……その……
じゃなくて。なんか落ち込んでるでしょ?
相談してみなさい。聞くからさ?
エヘヘ……わたし今日、怒られちゃいました……
わたし……叱れなかったんです。あの男の子がしたことは、悪いことだって、わかってたのに。
アンタは優しいから――なんて、月並みななぐさめをするつもりはないけどさ。
人を叱るって、勇気がいることよ?次がんばればいいと思う。
……優しいから、じゃないですよ。わたし、やっぱり根は、臆病者のみそっかすなんです。
あんな小さな子にまで、厳しく接するのが怖かった。傷つけてしまったらどうしようって、怖かった……
…………
いつだって、そうなんです。
ギャングは平和を守るお仕事なのに……いつだって、悪いことに対して厳しく向き合いきれない自分がどこかにいて。
それで、ふと思つちゃって……
自分がいつでも笑顔でいるのは、自分の弱さをごまかすためなのかもって……
そんなワケないでしょおバカ!もしアンタの笑顔がそんな後ろ暗いものだったとしたらね!友だちのアタシたちが――
それにリルテットだって、とっくに気づいてるわよ!
……わたし、リルテットさんみたいになりたかったです……
どういうことよ。
しっかり自分を持ってて、いつでも自分の意見を言えて、どんな相手にだって恐れず立ち向かって……
……ほんとの意味で、なにかを守れる人って、あんな人なんだろうな、きっとって……
今日あんなことがあって……それで、胸がモヤモヤってしちゃったんです……
わたし、このお仕事……もしかして向いてないんじゃないかって……
わたしの正義感なんて、ただのハリボテなのかもって……
こんな薄っぺらな自分なんて、いつかリルテットさんに見透かされて……愛想つかされちゃうかもって……
んなわけないでしょ!今のアンタはね、上司にガッツリ怒られてナイーブになってるだけ!
そんなこと悩むくらいなら、いつもみたいにリルテットに相談しなさいな……!
でも……今日だって……まだ来てくれなくて……
でももすももももものうちよ何か理由があるんだって……!
思い出6
――フェ、フェネッカ……!
はぁ、はぁ……お、遅くなって……ごめん……
はぁ、はぁ……
アイリス!リルテットと一緒だったの?
うん、さっき飛行島で……
だ、たいじょぶですか……?汗だくじゃないですか……!
は、走ってきたから……
……心配、しました。
……ごめん。私、今日、仕事でミスして……それで、だから……
……実は、わたしもなんです。エヘヘ、おそろいですね……
……主人公。
この光……やっぱり、落ち着きますね。
……うん。
――いい機会だしさ、この際本音で話し合ってみれば?
アンタたちは友だちで、同期なんだから。
<――この気持ちを言葉にしたら、わたしはリルテットさんに嫌われてしまうかもしれない。
でも――嘘は、つけない。わたしの汚いところも……大切な人に、知ってもらいたい。>
……この問の事件のあと、わたしたちが約束したこと、おぼえてますか?
私たちは同期だから、お互い切磋琢磨してがんばろう、ってやつだよね。
……はい。わたし、あの日から、今までよりももっとがんばらなくちゃって思ったんです。リルテットさんに負けてられない!って……
……私もだよ。フェネッカについていけるよう、がんばらないと、って。
でもわたしは、やっぱり弱虫で……自分のお仕事の責任をちゃんと果たせなくて……それで、思っちゃったんです。
どうしてわたし、リルテットさんみたいに強くなれないんだろうって……
……私もおんなじだよ。
仲良くない人とは、ぜんぜんちゃんと向き合えなくて……嫌われて、怒られて……
こんなとき、フェネッカだったら、違うんだろうなって思った。
……フェネッカに、嫉妬してる自分が、ちょっとだけ、いた……
<――!リルテットさんも、おなじだったんだ……
……そっか。わたしだけじゃ、なかったんだ……>
……わたしもです。リルテットさんだけずるいって。一瞬だけ、思っちゃったんです。
でも、わたしたちは正反対で、どうがんばっても別々の人間で。けっしてお互いにはなれないけど……
……うん。でも私は、だから、フェネッカのことがすき。
わたしも……リルテットさんが、リルテットさんだったから……こんなに、すきになったんです。
<……あなたは、弱かったわたしを変えてくれた人だから。>
うん。あなたとめぐり会えて、よかった。
わたしたち、正反対だからこそ。これからも一緒に歩いて、お互いを見習って、成長していきたいって……そう、思ってます。
うん。私も。
……変なこと考えて、本当にごめん。
ううん。お互いさま……♪
「――ねぇ、フェネッカ。」
「?」
「フェネッカはおっちょこちょいで、押しに弱くて、お人好しで、騙されやすくて、あわてん坊で……」
「」
「でも、弱虫なんかじゃない。」
「!」
「だって、少なくとも……私はあなたの強さに、心を救われた。」
「リルテットさん……」
「だから、自信を持って。」
「――はいっ♪」
覚醒絵・覚醒画像
天真爛漫☆新卒の星 フェネッカ・クロッカ
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