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【白猫】Phantom Of Memory Story1

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

Phantom Of Memory

Phantom Of Memory Story0

Phantom Of Memory Story1

Phantom Of Memory Story2

Phantom Of Memory Story3


目次


Story1 化け物退治

Story2 僕の名はゼロキス

Story3 アップデートルーン

Story4 ヒラヒラ

Story5 救国の乙女

Story6 俺はゼロキス



登場人物


TOP↑

story1 化け物退治



<エリア・シキシマにおいても異彩を放つ街<ロクハラタウン>――アップデートルーンにより急速に発展した、新世代アンドロイドたちの街である。>

<街はいま、巨大な怪物<ポム>によって平和を奪われ、降雨されている。アンドロイドたちはポムによる破壊を止めるべく、攻撃を続けていた。>


あの……

wエ、エプリルちゃん!?なんでこんなとこに!

w邪魔だから下がってなさい!

でも、ワタシの頭脳にー筋の……

wいいから、さあ!行った行った!


 ***


エプリル

まったく、なんだってんです。

ゼロキス

キミ、街のみんなに何かしたの?

してないですよっ。ある日とつぜんワタシを避けるようになったんです。

まあ、おおかたワタシの賢さを疎んじてのことでしょう。これが天才の孤独というやつです。

ハハ……キミは図太いね……僕なら三年は寝込むとこだよ……

フフン、庶民のことなんて気にしないのです。

ていうかさ、本当にあんな大きいの倒せるの?

あ、急に走り出さないでくれよー!

アリーゼ!

エプリル!?やば、なんで見つかっちゃうかな……

戻ってきたんですね。ママは?

ほ、本当にそう呼ばれている……うぅ……

すごい、資料通りの反応ですっ。

なんでこんな前線まで出てるのよ。

ワタシの天才頭脳が、ポムを倒す妙案を思いついたのです!

アンタは参加すんなって何度も言ってんじゃん!

きいてください、アイツには弱点が……

聞かないし手も貸さないってば!

……アナタまで……ワタシを避けるんですね……

……っ。当然よ。アタシ、性格ねじくれてるし?

エプリル様、でしたね。お話を聞かせてください。

待ってよママ……!

民の声には耳を傾けねばいけません。

アタシがママにしたいお願いは街の総意で、最優先事項です!

ごめんなさい。私は助力を願う声を無視することなどできないんです。

……そうでした。そういう人だからこの街にも来てくれたんですもんね。

じゃあ……!

アンタ、本当にポムを倒せんの?

逆に、なぜワタシがポムを倒せないと?天才に不可能はないですよ。

……そう。


はぁ、はぁ、どんだけ走るんだよ……ほげっ!?

(かわかわかわいこちゃんたち!)

何アレ?

ぼくぅ!?ぼぼぼぼくは……!

足が遅いやつです。

飛べば速いよ!じゃなくて!ゼロキスだよ!

はじめまして、ゼロキス様。私はチハヤと……

か、かわかわ……川を渡ってきまーーーーーーーす!

どういうこと?

どういうことかはワタシにもわかりません。

あ、戻ってこられました。

ポムに追っかけられてんじゃない!

では、務めを果たす好機ということですね。

クリカラ様、我と共に!

<チハヤが琵琶を激しく奏で、クリカラが音の高ぶりに応える。>

pミュー!

ええ!?なに!?清楚な子が光って!?

これが、アタシたちの元になったママの力……!

ママってなに!?



ママ、かっこいい!槍さばきもきれー!

賢いワタシの分析によると、ママの筋肉はなかなかしなやか。

そ、その呼び方、控えていただけないものでしょうか?

つまり、シャナオウさんがパパって呼ばれているみたいなこと?


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story2 僕の名はゼロキス


なるほど。すさまじい硬さだと実感しました。

それで、エプリル様にはあの外殻を貫く秘策がおありなのですね?

(僕はゼロキス。そこらに転がるただの石ころさ)

(なんと今、僕は女の子たちに囲まれてる!)

(いや、正しくは女の子の輪に入れずに大人しくしてるんだけど)

はい。長期間、観察に徹した結果わかったのですが……

(とにかく彼女たちのー挙手ー投足のまぶしさったら、脅威!)

(いや、手も足も直視はしてないんだけど。女の子は今日もまぶしすぎるよ。罪な存在だね)

体のー部に、ヒラヒラしたなにかが埋まってて、そのせいでうまく硬化できてない部分があるのです。

そこを狙えば、攻撃が通るかもしれないと……やる価値はありそうですね。

は、はいっ。弱点のマーカーをつけてあるので、共有しますね。

アタシは、やっぱりがきんちょが混ざるのは反対だけど。

今度はどんな親切なんですか?

し、親切なわけないでしょ!クロワ、いきましょ!

へ、ヘー。その小さいの、キミの言うこと聞くんですねー。

(よし!自然に会話に混ざれたぞ!)

は?

んひぃ!

当たり前じゃん。クリカラユニットには意思も感情もあるし、パートナーとは非言語コミュニケーションも行ってるから。ねっ。

k――イエス。

てか、汗だく。ほら、ハンカチ。

すすすいません、ちゃんと洗って返しますぅ!

なにその反応?

アリーゼは圧があるから、怯えてるんですよ。

(街の連中も、ママも、アタシが悪いアンドロイドだって認めてくれないけど……)

(コイツは怯えてる……!?なんて新鮮な反応なの……!)

フフ、ねえアンタ、そのハンカチの柄、よく見てよ。

ド、ドクロ……どんな占いでも不吉の象徴、ドクロ……!

そう、アタシはアンタを不幸にする邪悪な女なのよ!

不幸にするのに、ハンカチ負してあげちゃってますけど。

ゼロキス様?顔が青いですよ?

は、はいっ!?いいえっ!?

何かあったら遠慮なく言ってくださいね?

(なんて優しい人なんだ……ほっこり……)


wお前のせいで……

お前たちのせいで、街がこんなことになったんだ……

それは、どういう……

wばか!やめろ!き、気にすんなエプリル!

オマエたちのせい……?


「不安はありますが、だいじょうぶです。たとえ何かあっても、ワタシたちなら……」


う……いまのは……?

ダメです、集中ですっ。

あの化け物を倒せば、きっと街の人たちもワタシのこと認め直してくれます。

みんなと……仲直りしたいです。


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story3 アップデートルーン



ママ、アタシがとどめ狙うから。がきんちょのお守しといてくださいね。

つまり、エプリル様に怪我のないようにということですね。

ふぎゃ!?ちがう!おいしいとこ持ってきたいだけです!

あのヒラヒラ、はっきりとは見えませんでしたが、アップデートルーンじゃなさそうですね。

アップデートルーンというのは?

アタシたちの動力源です。ママを研究して出来上がったんですよ。

ああ、クリカラユニットの動力源ということですか。

半分合ってます。

クリカラユニットの中のアップデートルーンは、ユニットだけでなく……

ワタシたち本体にもエネルギーを供給してる、すごいエネルギー体なのです。

クロワ、接続解除してみて。

k――――

うわっ、え!?ええ!?

はっ。

あ、あの、白目剥いてましたが、大丈夫なんですか……?

し、しろ!?寝顔見んな!バカ!もうサイテー!

心配しただけなのにー!

つまり、皆さまはクリカラユニットの中のアップデートルーンで動いてると?

はい。

でも、エプリル様にはクリカラユニットがいませんよね?

あ、ママ……!

あれ?そういえば、なぜワタシ動けてるんでしょう……

(やばい、やばい……!)

……天才だから?

キミのその自信には感心するよ。

かわいらしいと思います。

褒められてしまいました。

ポムに見つかったわよ!喋ってないで、作戦開始!

こっちには誰もいない、誰もいないよー?

わぁーーーーーーーー!いないって言ったじゃん!

もう、こうなったら、僕も……このポケットの中の……

アップデートルーンの力を使って……!


「どうすれば……どうすればいいんですか!

「アップデートルーンだ。

「それ、持ってくればいいんですか?ぱっと見でわかるやつ?

「俺も見たことはないが、エリオットが真贋を見極めるデバイスを用意してくれている。あの者の先見の明はまこと……

「機能停止しかけてるんだから、褒める前に早く出して!

「これだ。この装具の窪みにルーンをはめ込んで、もしゼロキスに変化が起きたら、本物ということになる。

「僕に変化?え?僕が実験台?

「変化といっても、アップデートされるわけだから、良い方の変化なはずだ。

「はずって時点で、ダメな予感しかしないんですけど。

「真なるアップデートルーンを手に入れたのなら、我がもとへ……

命運……託したぞ……

「に、荷が重いですって……シャナオウさーん!?言いっぱなしはずるいですよー!」


そんなこんなで、僕はこの街から、アップデートルーンを持ち帰らなくちゃいけない。

そうしないと、友人のアンドロイドが二度と目を覚ましてくれないからだ。

街の混乱に乗じてアップデートルーンをラッキーゲットすることまではできたんだけど……


装具にはめると、僕が変化……

wギョアーーーー!

ひぃーーーー!このままじゃ死ぬーー!

でもやっばりムリだよ!もし、もし、アップデートして……

こんなんなったら生きていけないよーーー!


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story4 ヒラヒラ



いけるーッ!

私も続きます!

ま、待ってエプリル……!

食らえ、ワタシの全力……!

このヒラヒラ……リボン?


「そうと決まれば、リボン屋さんにゴーです。


(エプリル様、なぜ動きを止めて……ならば私が!)

ハァッ!!

やめてっ!

エプリル様?なぜ化生をかばうのです?

わ、わからない……わからないですけど……

わからないですけど、ぜったいダメです……!

危ない!

助かりました、アリーゼ様。ー旦、退却しましょう!


 ***


はぁ、はぁ、やっと合流……違うんです、はぁ、はぁ、息が荒いのは頑張ってた証で……決して、変なやつじゃ……!

なな、なんか、暗くないですか?


ワタシはポムを、知ってます。

違和感が確信に変わりました。ワタシは絶対ポムを知ってる。でも、忘れちゃってるんです。

アンドロイドって物忘れとかするのかい?

メモリの欠損が起きてるんです。ポムに関する記録だけ。

なぜですか、アリーゼ?

アタシは天才じゃないしわかんなーい。それに知っててもアンタに教えるわけないし?

アリーゼ様?

ダメ。本当にダメだから。

…………

(私が製造された日からつい最近まで、毎日かならずどこかにメモリ欠損が見られる……)

(毎日……あの化け物と、接点が……?)

……教えてくれないなら、自分で調べるまでです。

メモリを復元でもしようって?無理よ。バックアップにー般のアンドロイドがアクセスする権限はない。

ママがいます。

ママは、この街では特別なんです。何ものからも拒まれない生体特権が付与されてます。

つまり、どういうこと?

ママならワタシの記憶を取り戻せるってことです。

よし、じゃあさっそく取り戻しに向かおう!

決断はやいですね。

だってエプリルちゃん困ってるんでしょ?なら直すべきだよ。

そうですね。復元しましょう。

ママまで!どうして!

標的の情報が欠落しているのは危険だと、将としての経験から判断しました。

チハヤさんって何者……?

アタシは……アタシは認めないからね……!

アリーゼ、ワタシは……

メモリの復元なんて、全力で妨害してやる……!

ワタシはみんなと、また仲良くなりたいんですっ。

……ッ。

そのために、メモリを取り戻して、避けられてる理由を突き止めます!

じゃまされても、自分で未来をつかみ取ってやるのです!




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story5 救国の乙女


止まりなさい!全部の砲門がドカンといくわよ!

も、もももう、あ、足止めなんてやめましょうよ~。

やめないわ!絶対メモリの復元なんてさせないんだから!

そこのヘタレ!

ゼゼゼロゼロキッスですってばぁ!

止まらないと、な、なんかその、アレしちゃうわよ!

悪いことが思い浮かばなかったのですね。

え、エプリルちゃーん!

なんでワタシに頼るんですか。

だって、チハヤさんに頼ったら男としてかっこつかないだろ!

子供に頼るのがいちばんかっこつかな……子供じゃないですっ。

ちょっとー旦そこどきなさい!

瓦喋落ちてきそうだから!

出会ったときから思ってましたが、親切な方ですよね。

はい……ワタシたちは製造時に、実在した人物の記録データを模擬人格として反映するんです。

ワタシは<天才学者>を参照して作られました。

あ、だから天才ぶってるの?

事実、天才ですが?

では、アリーゼ様にも?

彼女は<救国の乙女>を参照した機体なのです。

国を救った女性、ですか。

なので、本当の彼女は愛情深く、親切で、正義の使徒って感じの性格してます。パワーも超優秀です。

そうなのですか?

でも、その気持ちも力も作られたプログラムじゃん!

というのが、アリーゼの言い分なのです。

……なるほど。だから自らの心に逆らおうと悪ぶって……

でも、やさしさがにじみ出てしまう……人柄は隠せませんね。

(では、エプリル様を足止めしているのも、彼女なりのやさしさ……?)

なんか悪ぶった服着てますけど、気を抜くと白いワンピースぱっか買ってますよ。

詳しいのですね?

まあ、二人でいること、多かったですから。

この建物、いつも行くリボン屋さん……ポムに壊されちゃったんだ。

リボン……おそろいの……なんだっけ。

ふぎゃ!攻撃!?ポム、アンタまで邪魔すんの!?

牽制用のドローンユニットのようです。

伏せて!

わぁー!?死ぬー!?

当たった!?ゼ、ゼロキス様……!

僕はゼロキス。恋に恋するインキュバスさ。

ー目惚れすると、相手の動作がゆっくり見えるらしいね。でもこれはー目惚れじゃないな。走馬灯ってやつだ。

すみません、シャナオウさん……これは、死ぬパターンのやつです……シャナオウさん……

なんか、大変な目にばかりあってた気がする……

「この装具の窪みにルーンをはめ込んで、もしゼロキスに変化が起きたら、それは本物だ。

「僕の、アップデート……

もうなんでもいいさ!モジャモジャになってもいいから、僕をたすけてよー!

うわ!なに!?


<光に包まれたゼロキスが、ゆっくりと起き上がる――>


これは、私がクリカラ様を身に宿したときと同じ、力の奔流……!

ゼロキス……?

おっと。どうしたんだい?かわいいおめめをパチクリさせて。

俺が眩しすぎて、目がくらんじゃったのかな?子猫ちゃん♪

うげ。

さて、俺のスウィートなイチゴパフェちゃんたちをいじめる奴らには、早々に退場してもらおうか……!

なんか……なんでしょう……なんなんだ……



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story6 俺はゼロキス



つまり、ゼロキス様はアップデートされている状態だと。

ファサ……っ。

てか、あのドローンの銃弾、結局かすっただけだったし。ビビッて頭打って気絶してたとか、恥ずかしくないの。

恥ずかしいわけないだろ?俺は愛以外の感情を抱いたことがない男だよ?

ほ、本当にゼロキス様なのですよね?

皆の知ってるゼロキスが強くなった姿だと言ったら、受け止めやすいかな?

自信がついたってこと?

すごいね、アンドロイドってそんなに嫌そうな顔できるのかい?

嬉しいよ。今日は俺とキミの<嫌そうな顔発見記念日>になった。

ママー!

だ、大丈夫ですよ。こわくないですよ。

チハヤさん。

はい?

ようやく名前をお呼びすることができましたね。でも……すみません。

え?

俺には、心に決めた人がいるんです。だから、あなたと子供たちを養っていくことは……クッ!できないッ!

勝手にママをフらないで!もうルーンとっちゃおうよ!

ー応言っておくけどね、アップデート後のこの俺の記憶は、普段の俺の記憶と連続してるものなんだぜ。

ルーンをとっちまったら、俺は恥ずかしくて今度こそ間違いなく死ぬね。

なにを自信たっぷりに言ってるんですか。

てかそのアップデートルーン、アンタのじゃないでしょ?いったいどこで……

まあまあ皆さま。とりあえず害はないですし、このままのゼロキス様でいてもらいましょう。

ママ、地味にひどい。

それにしても、アップデートルーンとはすごい力なんですね。人が変わってしまうなんて。

すさまじい全能感!自己肯定感!世界ーのモテ男、襲来って感じさ♪

いや……?

冷え込んだ心を癒やすあったかシチュー男、完成……って感じか?

もう黙っててください。

すごい力だから、おそろしいのよ。

おそろしい?それは違います。たしかにゼロキスはおそろしいですが……

ねえ、俺、薔薇の香りしない?

アップデートは未来を切り拓く力。つまり天才のそれです。

時代は変わったの。

……勝手に変わらないでください。

なによ。

勝手にワタシをおいてかないでください。

…………

皆さま。着いたようですよ。

(着いちゃったし……)

これが記憶を復元させる装置かい?こじんまりしてるねえ。

しかし、讐備は万全のようですね。

チハヤさんとエプリルちゃんは、準備していて構わないよ。ここは俺とアリりんに任せてさッ。

りん……!?ばか!自己陶酔ピンク!

そう、俺は自分に酔いつぶれてる男……朝目が覚めても酔いは覚めない……

感謝しますよ、酔っぱらい!さ、ママ!

はい!



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