【白猫】今日はにゃんの日?2019
story
「よーし、ソルトいい動きだ!今日もー日よろしく頼むぞ!
「ギイギイ!
「やあ、モニカ。調子よさそうじゃないか。
「はい。そりゃあもう……
セ、セルジュ先輩!なんですかソレ!?
「ん?どうかしたのかい?
「頭の上の……ソレ!
「ああ、なかなか似合うだろう。
ラブリーかつキュート。気分はにゃにゃにゃーんって感じさ。
(ま、真顔で――!)
「もちろん君の分もちゃんと用意してあるよ。
「いりませんよ。そんなモノ!
「なにを言ってるんだい。今日は<猫の日>だぞ。
「は?猫の日……?
「誰もが猫の気持ちになってー日を過ごすのさ。それができない者は、尻尾が生えると言われている。
「尻尾……?
「そんなものが生えたら困るだろう。だから君もコレをつけて……
「や、あたし、そういうのはちょっと……
「いいから、いいから。
「うん、よく似合ってるじゃないか。
「くううう……恥ずかすぎる……
「さあ、身も心も猫になりきって思い切り叫ぼう!
にゃにゃにゃーん!
「……にゃにゃ……
「声が小さーい!
「にゃにゃにゃーん!
「よし。いい感じだぞ。この勢いのまま出かけようか!
「ええっ!どこへ!?
「さまざまな国や島をめぐって、猫の日をアピールするんだ。そして僕ら以上にネコ耳が似合う人たちを探すのさ!
「なんで、あたしたちがそんなこと……?
「あれ、言ってなかったかな?
我ら竜の国ドラグナーはその高い飛行技術を買われ、今年の<猫の日アンバサダー>に任命されたんだよ。
「初耳です!!
「ははは。ネコ耳で初耳か。
「笑いごとじゃありません!あたしたちは誇り高さドラグナーですよ!他にもっとやるべきことが……
「この件は姫様も了承済みだ。竜の存在を広く知ってもらういい機会だと喜んでおられる。
さっそくラピュセルやフィーユにネコ耳をつけて、ご満悦の様子だったよ。
「うぅ……そのお姿が目に浮かびます。
「というわけだ。すぐに出発するぞ。マクリル!
「キュルルルル!
「マ、マクリルまでネコ耳!
「あはは。それだけじゃないぞ。
「ソルト!あんた、いつの間に!?
「ギイー……
「さあ、ネコ耳が似合う者たちを探しに行こうじゃないか!
にゃにゃにゃーん!
「……行かなきゃダメかな……
「なにしてるモニカ!後に続け!
「は、はいっ!あーもう、どうにでもなれ!!
にゃにゃにゃーん!