メインストーリー
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ソアラ・パノス CV:新井里美
ある日突然勇者に目覚めた少女。
目覚めてからも、多めの睡眠を欲する。 |
思い出1
ここが飛行島ですか！？
うおー！ 島が空飛んでるー！ とんでもないですなー！
ふふ、いらっしゃい、ソアラちゃん♪
あんまりハシャイで落っこちるんじゃないわよ？
――ついにたどり着いた、天空を優雅に舞う島――
――目指すは世界の果て！
ソアラの大冒険はまだまだ続く！
完！
は？
宿屋どこっすかー？
なんで？
眠いっす。
大冒険はまだまだ続くんでしょ？ 陽も高いし、寝るには早いわ。
いや、午後っすもん。午後っつったらもう、明日も同然ですよ。
そんなわけがあるのかしら？ アンタはアホなのかしら？
いやね、キャトラさん。聞いてくださいよ？
聞くわ？
あたし１５才っすよ。ほんでもって、島から出たのも初めてなわけです。
そうね。
んな世間知らずなあたしが、自力で宿屋の部屋を取る……こりゃ大仕事なわけで。
色々考えるのに、時間かかるんです。卿の後半はもう、他の予定入れるのは無理っす。
アタシがいい宿紹介してやるわよ。てか、この島で宿屋ったら一つしかないし。
や、結構です。せっかく実家出たんだし、自分で宿屋決めますよー。
だから一つしかないのよ。
じゃあ野宿という手もありますかね？
なんでよ？
経費の節約？
アンタ金ないの？
おこづかいならおっとさんからもらっとります。
………………ぐだぐだ言って、夜まで持とうとしてるだけ？
ちゃいますちゃいます。慎重になってるだけでおま。
おまってなによ。
なんですかなー？ 口からタダ漏れでしゃべってるだけなんで、自分でも意味とかはあんまり。
アンタうっとうしいわね。
キャトラキャトラ、ソアラちゃん、初めての冒険なんだし、大目に見よう？
アイリスちゃんは優しいっすなぁ。
あんまりこのコを甘やかすのはどうかと思うんだけども。
大丈夫っすよ！ 甘やかされるのは結構経験豊富なんで。
それって大丈夫って言える？
そんじゃあ、宿屋さんに言ってみますー。うおー、緊張するぜー。
うむむ……なんか、あのコを見てるとアレね……
鬼教官キャトラさんが顔を出しそうだわ！
まあ……しばらくは様子を見守りましょう……
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思い出2
ソアラ。宿屋はどうだった？
それに関して、一つ気になったことが。
どうぞ。
チェックアウトって……何すかね？
チェックアウトを済ませると、もうその宿屋を出たことになるんだよ。
しまった。じゃあ損しました。
……だからって、チェックアウトしなければ永遠にいられるわけじゃないわよ。
なるほど、そうでしょうね。……となると一つの疑問が浮かび上がりますね。
なあに？
冒険家のみなさんは、家どうしてるんすか……？
……それはね……ひとそれぞれよっ！
ちゃんと稼いで宿屋に泊まる人もいれば、お金がないときは野宿ですます人もいる……
飛行島に限って言えば、勝手に小屋を建てる連中もときにはいるわ。
そんなカンジかしらね。
ふむ……では、あたしの場合どのパターンがいいでしょう？
普通にお金稼いで宿屋に泊まれば？
実家に変えるのはナシ？
イチイチ島に戻るわけ？
いや、それだと交通費の方がかかりますよね……
それもそうだけど、そう毎日都合良く飛行艇の便があるわけでもないと思うわ。
となると、宿屋に連泊する他、道はありませんかね……
ソアラちゃん、おうちが恋しいの？
そういうわけでもありませんが、無限に寝られる環境は、やはり魅力ではありますよね。
何もしなくてもご飯が出るし。それは宿屋も同じですが、お金と引き換えですからね。
アンタってケチなの？
というよりも、不安なんですな。いつか宿代が足りなくなるんじゃないかって。
だから適度に働くのよ。
そうかぁ……ままならんもんですなぁ……
……ソアラちゃんは、どういう生活が理想なの？
理想を言えば、毎日半分は寝ていたいのですが……
いやイカン！ ウソっす！ あたしは改心したんです！ 働く気マンマンです！
うん。
マンマンですが……できれば、そっすね……
二、三日働いたら三十日休むとか、そういうペースがあたしには合っているんじゃないかと。
いい若者が、怠けるんじゃないわよ。
過渡期なんですよ～。
もう、ぐだぐだ言わないの！ あんまり言ってるとひっかいちゃうわよ！
ちょっと痛いくらいで寝てていいんなら、別にそれでも構わねっす。
宿泊費問題も並行してるわ！
ぬ……しまった。こりゃあ一本取られました。
ええい、ままよ！ かくなる上は、明日は働きますっす！
ウム！
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思い出3
こんにちは、みなさん。
あら、オスクロルさん。こんにちは、いい日和ですね。
オスクロルじゃない。何かご用かしら？
ソアラさんのことで少しお聞きしたく。
ソアラちゃんの？
はい。彼女を勇者として送りだしたのは私ですし……
ソアラさん、きちんと勇者してますでしょうか？
勇者する……って、言い方としてヘンよね。
剣士だろうと魔道士だろうと、勇者と呼ばれることはあるわ。
それはごもっともなのですが、ソアラさんのことは勇者として世に出したので……
……勇者の定義って、ナニ？
そっ……それは……！
（キャトラが核心を……！）
……ま、それはいいわ。ソアラね、まだ来てないの。
今日何か、約束が？
一緒に討伐へ行こうって言っていたのですが……
まったく、集合時間はとっくに過ぎてるのに……
まさか……寝てんじゃないでしょうね……
＜そのまさかだった！＞
んごっ……ぐがかがお……
＜ソアラは爆睡していた！＞
＜否！＞
＜ただの爆睡でもなかった！＞
……くぬぅ……！ あたしゃあ負けぬぞえ……！
＜夢の中、ソアラは様々な相手と激闘を繰り広げていた！＞
なんたる猛攻……！ しかし、あたしは負けん……！
負けたとしても勝ぁーつ！！
！？
キャベツ……？
なるほど……どっちがより多く、馬にキャベツを食べさせられるかですな……！
負けませんぞーっ！！！
誰だお前ーっ！ トアーっ！
やったか……？ ――ハッ！？
……夢……ですか……
しかし……疲れる夢でしたな……
……うん。
（あれほどの夢を見たらば、コレ冒険へ行ったわ同じ！
本日の仕事は終了ですな！ ゆっくり休みましょうぞ！）
……んがー……！
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思い出4
おらーっ！起きんかーっ！
んがっ！？
今度はキャトラさんか！ ええい、やったるわ－！
なに寝ぼけてんの！ おらー！
むっ……現実でしたか。こいつは失敬。
アンタ、アタシたちと討伐に行く約束はどうしたのよ！？
討伐ならば既にやりましたので。
はあ！？
夢の中で。そりゃもう、屍の山を築きましたぞ。
……夢で戦ったからって、それがなんなの？
まさか、夢の中での討伐は、カウントされないんですか！？
ノーカンよー！
そうだったのか……！言われればたしかにその通り、しくった……！
……ソアラちゃん。オスクロルさん、心配してたよ？
ソアラちゃんが、ちゃんとやってるかって……
おぉ……心配かけてしまったのですね……あたしゃダメですなあ……
ね、いまからでいいから、討伐に出かけない？
そうですね……思い立ったが吉日、あるいは――
――今日という日は！残りの人生の最初の一日である！
ですね！？
うん、それはまあ、そうね、いい言葉だと思うよ……
まったく、手がかかるコねえ。
面目ないと思う気持ちこそ、あたしを動かす原動力！
あっそ。
いざいざー！討伐の旅路へ参ろうぞー！
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思い出5
エヤーッ！タヤーッ！
アンタ、強いは強いわよね。平和な島にいたわりに。
というのもあたしは、地道なレベル上げか好きなもので！
ふうん。悪いことじゃないわよ。いいことでもないけど。ただの好みの話よ。
これで勇者ですかね？
意味がわからないわ。アンタはまずね、口調を崩し過きるのをやめたらどうかしら？
（今日のキャトラって……！）
ご指摘はもっともなのですが、あたし、あんまし他人としゃべったりしなかったんで……
え？友達は？
いないっす。ガキんちょの頃のあたし、なんか天才っぽかったりして。
英才教育？ 受けてたりして。あんまし他の子供と交わらず。
近年は近年で、ずっと部屋で寝てたりして。
同世代の友人、ってんですか？いたためしがないんですなー。
そうだったんだ……
…………
ダメ！
ダメってのはアレだけど、アンタもう社会に出たんだから！ 甘えは許されないわ！
もっとしっかりなさい！ まずは礼儀や常識を学びなさい！
ハイ！ スイカはフルーツではなく野菜です！ クモは虫ではありません！
急になんなの！ え、そうなの！？
一般教養を示してみました。
そういうことじゃない！アンタに欠けているのは、他人とのキャッチボール能力よ！
要するに、オスクロルさんにそのあたりを学べばよいですかな？
ぎにゃー！ なんなのー！ 妙な頭の回転の速さを、ここで出さないで－！
出すなら出すでいいじゃない、ね？ キャトラ……
ダメー！
…………
……
……オスクロルさんに、おしつけちゃったかな……？
勇者のことは責任取ってもらいましょ。
さて……ソアラ、ちゃんとお勉強してるかしらね？
……んごごごぉ……
……すぅ……すぅ……
ぎにゃー！ 二人とも寝てるー！
主人公！ コイツら起こしてー！
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思い出6 (友情覚醒)
う～……まぶい……
……ハッ！？ あたし、寝てましたか！？
そーよ！
なんたる不覚！ オスクロルさん！朝ですよ！
……ふぁ……ごめんなさい、最近疲れが溜まってて……
みなさん、ありかとございます、わざわざ起こしていただいて。
じゃあ……どうも。
待てい。オスクロル。ソアラの教育はどんな進捗？
大げさな教育なんて必要ありませんよ。ソアラさん、根は賢い子ですから。
根はね、枝葉は？
これから育つでしょう。
……お？
ソアラさん、割と孤独だったんです。こんな様子でも。
ウン、ちょっと聞いた。
才能が開花するタイミングが早すぎたんですよ。それで、一回、また閉じちゃって。
でも……もう一度、本人が、やる気になりましたから。
追いつけ追い越せで。止まってた時間の分も、すぐに取り戻すと思いますよ。
でヘヘ、そっすか？
だから、心配ないと思います。
そーかなー？ この子、社会でやっていける？ ハナシカタがおかしいと思うのよ。
それも、個性です。これからの時代は、勇者の多様性も認めていさませんと。
色んな勇者がいるんです。どんな勇者が正しいって、決まってるわけじゃありませんよ。
そんな話だったっけな……？
お墨がついたところで、あたしの再教育はもう終わりでよいですかな？
うーん……アイリス、どう思う？
オスクロルさんの言う通りかも、って。
ソアラちゃんは、ソアラちゃんらしい勇者を目指せばいいんじゃない？
ヘヘっ、あんがとさんっす。
これっ！ そーゆートコよ！ アイリスは甘いんだから！
いやぁ……多少は、わかってますって。
あたしも、もうすぐ大人っす。大人んなってからまで、すっすすっす言ってられませんからな。
ただ……過渡期ってことで、どうかひとつ。未来のどこかで、完成する予定なんで。
ホントに完成する～？
わかんないっすけど、昨日より今日、今日より明日、ちっとずつ進化してきますよ。
生きるってなぁ、そーゆーことっすからなぁ。
マ……それでいいかしらね。
将来、どんな勇者になるか楽しみにしてますね、ソアラさん♪
うっす、任せてくれっす！ 徐々に睡眠時間も減らしてったり、まあ、なんか……
成長っぽいこと、していく予定ですんで！
覚醒絵・覚醒画像
紙一重の勇者 ソアラ・パノス
その他
人物紹介
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 | ソアラ・パノスある日突然勇者に目覚めた少女。目覚めてからも、多めの睡眠を欲する。 |
| オスクロル・ラス・カサス cv.茅野愛衣旅立ちの島＜デバーチア＞の魔王。気苦労が絶えないが、住民とは親しい。 |
| ファナ・ステージア cv.宮本侑芽ひょんなことから賢者となった女性。知識も智恵も、そこまでではない自覚がある。 |
| カルロス・エルグランド cv.檜山修之＜勇者の鬼教官＞を自称する魔王。傍若無人の激情家。 |
