【白猫】デビルスネーク、エンドラン! Story
みんなもう、わかってるよね?……さあ、始めよう――
2015/05/29
目次
登場人物
ルーシー・マーレボルジェ cv.小見川千明 生まれたばかりの駄々っ子悪魔。今日も元気に暴れまわるのだ。 | |
イシュプール・ヴヴェック cv.杉田智和 頭の回転が速い蛇男。言語に頼らない交流」がモットー。 | |
キララ・ホーマー cv.高橋未奈美 父親のために<ホームラン>を探す少女。しかし<ホームラン>が何かはわかっていない。 |
story1 アイリスとキャトラの休日
――アイリス。
だれでもわけへだてなく受け入れ、ときに天然のスルーを発揮する、飛行島の良心。
キャトラ。自由なおしゃべりで場をリードし、的確につっこむ進行係。
個性豊かな仲間たちを相手に、変幻自在に立ち回る二人だったが、最近、少し疲れてきている……
たまには休んでもらおう。
新しい顔ぶれの三人を引き連れ、魔物退治へ出発だ――
デビルスネーク、エンドラン!
トーバツなのだ!ハリキるのだ!
にょろろん!おまえもちゃんとたたかうのだ!
うん、わかってるよ、可愛い悪魔のルーシーちゃん。私も私に出来ることをしよう。これでも、神っぽい存在だしね。
ばっと!おまえもなのだ!
私で役に立てるかな……?
むねをはるのだ!おまえもすじは悪くないのだ。こんじょーでかっとばすのだ!
うん、そうだね……。やってみるわ、ルーシーちゃん!
<いっきゅうにゅうこん>って、お父さんもよく言ってたもの。
うん。まあ、そうだね。意味というより、雰囲気はとても良い言葉だよね。
よーし、もりあがってきたのだー!
では、ルーシートーバツタイ、しゅっぱーつ!
あかがみー!おまえもおくれずについてくるのだ!
!
<どうやらお供にされてしまったが、ちゃんと最後までみんなの面倒を見ながら進もう。>
story2 女王の果実
にょろろん!あれはなんなのだ?
お、フォレストクイーンの果実じゃないか。とても良く効く薬のもとになるよ。
意外とはじめてみたのだ!
うん、そういうこともあるね。普段は気にも留めないだろうから。
ばっと!あれを取ってみてくれなのだ!
私が?
ルーシーでは背が足りないのだ!無念なのだ!ばっとに見せ場をゆずってやるのだ!
わかった。じゃあ、やるね。
えやあああー!!!
<キララは果実のなっている木の幹をぶったたいたi>
そういうことなのだ!?それならルーシーにもできたのだ!
違った!?ごめんね、私、てっきり……
いやいや、謝ることはないよ。果実は落ちてきたからね。ところで主人公。
?
悪いニュースがあるんだけど、聞くかい?
なんだなんだ?聞きたいのだ!
はは、ルーシーちゃんは元気だなあ。その元気、頼りにしてるよ。
うん?
さて、もう話すまでもないことなのだけど……
フォレストクイーン、起きちゃったよ~ん。
あわわ……私、やらかしちゃいました……?
まあまあ、ね?そんなことないから。どの道、タダでは帰れなかったさ。
じゃ、やっつけよう。
おーなのだー!
せ、責任とりまーす!
story3 たいちょーのけってー
にょろろんは、れーせーちんちゃくなのだなー。
よく言われるんだよねえ。
それにひきかえ、ばっとは落ちつきが足りないのだ。
普段はおとなしいのに、突然暴れだすのはタチが悪いのだ。まわりがびっくりしちゃうのだ。
おやおや、賢い子だなあ。
うん……そうだよね……よくないよね……
ばっとは結構やるヤツなのだ。もっと気合入れるのだ。
帽子や服やバットなんかは、割と気合入ってるカンジだけどね。
このー式は、お父さんから受け継いだものなんです……意昧とかは特に……
私としては、これを着てることで気合が入るってこともないし……
そんなことでどうするのだ!おとーさんが泣いてるのだ!
もしかするとあるかもねえ。
ううう……ルーシーちゃん、もうちょっと歯に衣着せてよう……
そういうところも含めて、もうなにもかもなのだ!ばっと!鍛え直してやるのだ!
う……はい……よろしくお願いします、ルーシーちゃん……
といっても、ルーシーがなにをすればいいかはわからないのだ!
にょろろん!どうすればいいと思う?
座禅ってことになるだろうね。
ざぜん!?それなのだ!それはどういうものなのだ?
目を閉じて、じっとして、心を落ち着ける修行だよ。
いいのだいいのだ、うってつけなのだ!にょろろんは、かゆいところに手が届くヤツなのだ!
ははは、お褒めにあずかり光栄の至り。
じゃあ、ざぜんをしにいくのだ!
ここでも出来るのだけど……ルーシーちゃんは、ここに飽きちゃったんだねえ。
ち、ちがうのだ。修行とかは、しかるべきところですべきだと思うからなのだ。
さあ、はやくいくのだ!ばっと!にょろろん!あかがみ!
story4 抜け殻場外ファール
にょろろん!このあたりではどうなのだ?
ひんやりとした空気、湿気……うんうん、このあたりがベスポジのようだね。
にょろろんがいつまでも場所にこだわるから、不必要に疲れたのだ……
自分のこだわりで他人を振り回すのは、あんまりよくないのだ!にょろろん!
いやはや、わかっていたんでけどね。ついつい欲が出て、ごめんね。
うまくいいわけすることが解決じゃないのだ。にょろろんはそこがダメなのだ。
これはー本取られたなあ。
むだぐちたたいてないで、みんなでざぜんするのだ!
♪<これなら自分も得意だ!>
…………
……
てふっ……!
ルーシーちゃん?
あ~きた~のだ~!
そう、ならそろそろ……
ダメなのだ!ばっとは続けるのだ!
え?
あかがみをみならうのだ!ぴくりとも動いてないのだ!ほんとに生きてるのだ!?
♪
生きてたのだ!すごい、全然気配を感じなかったのだ!地味だけど中々の特技なのだ!
……そうだよね……私もがんばらなきゃ……イシュプールさんだって……
……イシュプールさん?
イラケッチラケッチイ、イラケッチラケッチイ、イラケッチイ……
……クェーッ!
うわあっ!?
おっと、ついつい、気分が盛り上がって脱皮してしまったよ。
すごいのだ!にょろろんが二人なのだ!
ばっと!ばっとを貸してなのだ!
いいけど……どうするの?
かっきーん!なーのだー!
ルーシーちゃん!?
あはは~♪おもしろいのだー!
もう、暴れん坊なんだから……まあ、抜けがらを打つくらい、イシュプールさんなら気にしませんよね?
…………
……イシュプールさん……?
しまったのだ!ほんもののほうのにょろろんをかっとばしてしまったのだ!
ごめんなのだー!にょろろーん!
あっ!待ってよルーシーちゃん!
story5 弱い自分にサヨネラのチャンス
ごめんなのだ……悪気はなかったのだ……まちがえただけなのだ……
うん。わかってるよ。子供はまちがえるのも仕事のうち。怒ってないさ。
打たれたとこ、はれてますけど、イシュプールさん……?
いやいや、元々こういう模様だったよ?ね、主人公?
イシュプールさん……
にょろろんはできたヤツなのだ。ルーシーがきずつかないよう、きをつかっているのだ。
いやいやいや、ほんとほんと。
わかっているのだ。ルーシーもちょっとずつ学んでいってるのだ。
なのにばっとは!
え!?
ばっとはどうしてばっとなのだ?ばっとを持っているからなのだ!
え?え?
ばっとからばっとがなくなったら、ばっとはばっとじゃないのだ!
よくわかんなくなってきたのだ!
る、ルーシーちゃん……落ち着いて?ね?
だれがこーふんさせてるのだ!i
ううっ……
なんなのだあかがみ!
ルーシーちゃん。ね?主人公もこう言ってることだし。
なにをいってるのかはわからないけど……わかったのだ。
ばっと、ごめんなのだ……
…………
……ううん……!
私のほうがおねえちゃんだもの……
いつまでもルーシーちゃんにはっぱをかけられてちゃ、しめしがつかないよね!
この先の敵は、私に任せて!
私!この奥の魔物を、場外まで吹っ飛ばしてみせるよ!
おおー!
がんば♪
はい!
ばっとが燃えてきたのだいいことのような気がするのだ!!
主人公。
?
だから……ね?もちろん、わかるね?
♪
いい目だ。頼んだよ。
がんばるのだー、あかがみー
最終話 バックホーム!
<キララが目をつぶりながらもー生懸命バットを振り回している!>
負けない……!やあ!やあーっ!
<がんばれ……!これならきっと、キララー人でも勝てる……!>
ううううう……!
た――――っ!!!
<無我夢中で振ったバットが、最後の魔物をはるか遠くへ吹っ飛ばした!>
や……やった……?
♪
あ……主人公さん……見守っててくれたんですね……?
あ、ありがとうございます……
よくやったのだー!
ルーシーちゃん、イシュプールさん!
がんばって乗り越えたね。偉いよ。
それがばっとの本当の力なのだいまのかんしょくを忘れちゃダメなのだ!!
私の……本当の力……
多すぎない自信は、あってもいい、むしろ、あったほうがいいもんさ。
君には、まさにそれが必要だったんだよ。
みんな……こんな私のために……
今回の魔物退治で、私、とっても成長させてもらいました!
ありがとうございました!
…………
……
おきろー!
!?
いつまで寝てるのよ!まったく、ねぼすけなんだから!
ダメだよキャトラ、昨日の討伐で主人公は疲れてるんだから。
アタシたちのほーが疲れるってゆーのよー。
また今日も、新しい仲間が増えるみたいだし……
主人公はいつも無口だしさ!
新しい人と会話を広げるアタシたちの苦労を、少しはみならってほしいわ!
はー、たいへんたいへん!
……主人公。
?
キャトラもわかってるから、悪く思わないであげてね?
♪
……いつも、かげから支えてくれて、ありがとうね♪