
チンピラギャング ヴィンセント・サビーノ cv.拝真之介 ジョカ島出身のギャング。 世間に飽いた工夫したがり。 |
2016/09/30
メインストーリー
思い出1

みなさま、お久しぶりでございます。
こんにちは、ヴィンセントさん♪
<ヴィンセント――
娯楽の島<ジョカ>での冒険の際に知り合った男である。
そのときの騒動の末、彼は島の代表者になったはずだ。>
……ああ~……っ……!
どしたの?
なんつーか、フォーマルがクセになっちまってんなァ、と思って、ネ。
ふ~ん? 敬語でしゃべるのはホントのアンタじゃないってこと?
あたしは元々、タダのチンピラだからねェ。
大人になりなさいよ?
ン~、賢い猫ちゃんねぇ。あたしもそう思ったわけで、島の復興なんて役も引き受けてみたケド……
ケド?
――やっぱ性に合わねェぜ! 欲しいモンは奪う! 気にいらねェ奴ァぶっ潰す! オレにゃあその方が合ってるぜ!
ムムムーッ! ただのギャングの一員だったときならともかく、今のアンタは偉いでしょ!
そういうワガママな人間性じゃ、島の立て直しなんか出来やしないわ!
もう終わったぜ?
え!?
あの島はもう問題ねえ。だからオレもこうして手を放せたわけだしなァ。
なんか……早くない???どんな方法であの島をもう一度まとめたのよ?
さて、どうやってでしょう?あたしは工夫が好きでねぇ♪
ムムム……! マジックね!
それでは、島のまとめ役はだれか別の人に引き継いできたんですね?
その通りでございます。
なんでアイリスには丁寧なのよ?
まーいーじゃねェか。大人には、色んな顔の使い分けが重要なんだよ。
ふーん……なんか腑に落ちない点もなくもないけど……まあいいわ。
主様。このヴィンセント、しばしの厄介になります。
あたしの力が必要なときは、なんなりと言ってくだせェ。
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思い出2
ね~ね~ヴィンセント~。ちょっと聞きたいんだけど~?
あ~ン?
アタシにスゴんだって効かないわよ。で、アンタ、こんなところで油売ってていいの?
ジョカの再建ならもう終わったっつったろ?
そっちじゃなくてさ。会いにはいかないの?
あ~……
ブラッドとかティナにさ。あ、ティナのお母さんも?
キャトラ、おめえに一つ教えてやるよ。
聞くよ?
別に、一緒にいることが全てじゃあねェ。
人は、一人一人に使命がある……それを果たしさえすりゃ、そンでいい。
機会がありゃあそのうち会うさ。何も焦ることはねェ。
まあ、アンタがそーゆースタンスならアタシも言わないけどさ。
それに、まだ考えてんだよ。
なにについてですか?
――女神の望みについて。
女神って……たしか、ティナのお母さんのことよね。
ブラッドたちは自由ンなった。
世界を救う戦いをすンなら、あいつらがやりゃアいい。だったらオレは……どうする?
好きにしたらいーんじゃないの?
わかってねェなァキャトラは。
けっこうわかってるけども、アンタの口から聞きたいわね?
おう、言ってやらァ。好きに生きるっつーのは……『飽き』がくる。
ふむ。
『飽き』……ですか?
自由ってのも、目的がねェと難儀なモンでしてねェ……
なら、目標を立ててみれば?
すぐに見つかるもんじゃねェのよ。オレァ、考えこむと時間がかかっちまうし。
工夫したがりなのに?
工夫って悩みの産物だぜ?
たしかに。
……でしたら、飛行島でのんびりと過ごされてはどうですか?
ありがたいお言葉、痛み入ります。ですが、ひとところに留まっているのも窮屈でして。
ワガママねぇ~。大人のクセに。
我儘がガキの特権だなんて誰が言った?大人だって我値なモンだぜ。
ハイハイ。
じゃ……ちょっと気晴らしに出かけてくらァ。
いってらっしゃ~い。
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思い出3
<――とある町>

「「「…………」」」
……へっ。いい雰囲気の店じゃねェの。

見世物小屋じゃねえんだ。さっさと注文しな。
ミルクだ。

ミルクゥ!?
おい、聞いたかよ!? ミルクだってよ!
そんなに飲みたきゃママのおっぱいでもしゃぶらせてもらいな!
「「「ぎゃはははははは!」」」
…………
……御客人。あいつらの言う通りだ。ウチにはそんなモンはねえ。帰ってくれ。
格下ってなァいいねぇ~。
おい!?
……あァン!?
わっかんねーか?
ぶちのめしていいバカを戻り出すために――
――ミルクっつったんだろォがよ!
だとコラァ!?
やっちまえ!
かかってこいやァ!
***
……ッフー……
……うう……
……かはっ……
こ、こいつら、態度は悪いが冒険家の端くれだぞ……!あんた、ナニモンだ……?
ただのチンピラだ。
なわけねえだろ?
マスター、この店、気に入ったぜ。ヒイキにしてやらァ。
……ミルクだ。メルローズ産だぜ。
……い~のあンじゃんよォ?
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思い出4

……旦那。いいのかよ?ひがな一日、こんな店にいて?
グリル、おめえが気にするこっちゃねェだろ?
そうだけどよ、こう毎日だとな。
あんたを恐れて客足も遠のいてる。営業妨害だぜ?
ケチくせーこと言ってんなよ。

ヴィンセントさん! 言われた通りやったら、勝てたよ!
あ? なんだニコルチョフ? 夢でも見たか?
旦那、こないだ助言してたろ。ひどく酔っ払ってたけどよ。
覚えてねーや。
目をつぶらずに腕を伸ばしたらね、当たったんだよ、僕のパンチ!
ほぉ。
ありがとう、ヴィンセントさん!
やっぱ覚えてねーや。
照れんなって、兄貴!
頭の一つも撫でてやんなよ?
バカが。
さあ、ニコルチョフ。こんな酒場にいつまでもいるんじゃねえぜ?怒られっちまうだろ?
うん! ヴィンセントさん! また来るね!
ったく……
なんで冷たくすんだよ?
ニコルチョフの奴、兄貴を尊敬してんだぜ?
オレはギャングだ。カタギのガキにつきまとわれて、何が嬉しいんだよ。
……旦那。違うぜ。
ニコルチョフはな、ニワトリばかりかまってるから牧童と間違えがちだが――
あ?
「は、はなせ!!」
まさか!?
オイ!?
間違いねえ、ミネ一家だ! あいつら、ニコルチョフを……!
……一家?
……最近流れ着いたミネってギャングが、この島をてめえのモンにしようと躍起になってやがる。
そうはさせねえっつってな。領主様が、傭兵を雇って住民たちを守ってるんだ。
よくある話だ。
ニコルチョフは領主の息子だ。
…………
許せねえ! ミネ一家め!
ガキに手ぇ出すなんてよ!
目的のためなら手段を選ばねェ……立派なギャングじゃねぇか。
兄貴!? 本気か!?
ああ。
……見損なったぜ!オイ、行こうぜ!
ああ! あいつらなんかにこの島をいいようにさせてたまるかよ!
…………
……旦那。出てってくれ。店じまいの支度がある。
おい、グリル。そーいや、まだ払ってなかったな?
メルローズミルクの代金をよ。
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思い出5
こんなことをしたって、父さんはおまえたちの言うことなんて聞きやしないぞ!

威勢のいいガキだな、オラァ!
うぐぅっ!?
それが大人に対する口の利き方かぁ!?
かはぁっ……!
おいガキ。恨むんならオメーのオヤジを恨むんだな。
弱ぇくせに強情だから、こんな目に合うんだよ。
……父さんは…………弱く……ない……ぞ……
弱えだろうが!息子のテメェがそんなザコなんだからよぉ!?
……僕だって……勝ったんだ……
あぁ~ん?
……ヴィンセントさんの…………アドバイスで…………けんか……勝ったんだ……!
あぁああん!!??ガキの喧嘩と、一緒なワケねーだろがぁ!?
へ~。じゃあ教えてくれるか?
ガキの喧嘩と……ギャングの出入りの、違いってヤツをよォォ!?

ああ!? ンだテメーは!
……ヴィンセントさん……!
!! 持てよ、ヴィンセントっつったら……!
コステロを裏切って、ジョカを牛耳ったっつう……!
そんだけか?
あ?
ま、しゃーねーか。現役バリバリだったのは遥か昔だからよ……
何言ってやがる!?
<火薬庫>ヴィンセントっつったら、軍隊も逃げ出したモンなんだがなあ――
――草木一本残らねえってよ!

クソが……! やっちまえ!
礼を言うぜ……オレぁこういう……
刺激を求めてたンだよ!
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思い出6 (友情覚醒)

……ここは……?
飛行島よ。無理しないで、まだ寝てなくちゃ。
飛行……島……?
……アンタがこの子と一緒に帰ってきたときは、なにかと思ったわよ。
で、このコはなんなの?ゆーかいじゃないでしょーね?
バ~力。
ヴィンセントさん……?
ちっと派手に暴れちまってな。オメーを巻き込んじまった。
治せるアテ、すぐに思いつくのがここしかなくってよ。
……ううん!ありがとう!……あいつらは?
実家帰るってよ。
……ありがとう……!
……つまり、ヴィンセントは人助けをしてきたってこと?
なワケねェだろ。代金を支払っただけだ。
代金?
ミルクの、な。
……僕も、払うよ…………ヴィンセントさん……
ガキが無理すんな。
ちがうんだ……僕は、強くなりたいから……こんなものしかないけど……
……卵?よくそんなのが、割れずにポッケに入ってたわね。
……はい。
……おう。
……よかった……
……眠ったね。
よくわかんないんだけど、卵一つのために、がんばってたのアンタ?
結果的にゃアそーなんのかねェ。
ヘンなの。
だなァ……まァ……ちィとばかり、気は晴れたぜ。
また、出かけるんですか?
……ええ。
このヴィンセント、己の使命を探しながらも、退屈も苦手でして。
トラブルの起きそうな歓楽街の片隅で、思案していようと思います。
考え事なら、安全なところでやればいいのに。
マ、それも一つの考え方だがよ。オレァ根っからの、ギャングだかんなァ。

ゲ!
アラ、ブラッドじゃない。
ニイさん、あんた来たのかよ!?
言ってたじゃねェか。
にしても早ェよ!
おめェの感覚なんざ知らねェよ。ちいと付き合えや。
あン?どこに?
どこだっていいじゃねェか、遊んで来よーぜ、弟よ。
アンタ、ブラッドとかと会わなくてもいいって言ってなかった?
会ったら会ったでいいだろ?
あ、そんなカンジ?
ンじゃあブラット、ひと暴れしてこようじゃねーか。
や、俺ァもうギャングからは足洗ったからよ……
何言ってやがる。てめェも狂犬と呼ばれた男だろ?
いや、だから……
ぐたぐた抜かすな。付き合えっつってんた、弟よ。行くぞ!
……相変わらず強引だな、ニイさんは……
危ない連中ねぇ……まったく、ギャングってのはこれだから……
アンタたち~! ぶちのめすのは、ワルイ奴だけにしときなさいよ~!
ジョカの火薬庫 ヴィンセント・サビーノ

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人物紹介
画像 | 説明 |
 | ティナ・トピア cv.釘宮理恵特殊な男女の間に生まれた宝石のような少女。強大な力が封印されているようだが… |
 | ブラッド・ガンビーノ cv.鈴村健一人呼んで<100億$$$>の男。粗暴だが、人にも猫にも分け隔てなく接する。 |
 | ファルファラ・クオーレ cv.水樹奈々世界中の人々を癒し、酔わす、夜の蝶。見た目とは裏腹に、非常に強い正義感を持つ。 |
 | ヴィンセント・サビーノ cv.拝真之介ジョカ島出身のギャング。世間に飽いた工夫したがり。 |