【白猫】ルーシー・思い出
ルーシー・マーレボルジェ cv.小見川千明 生まれたばかりの駄々っ子悪魔。 今日も元気に暴れまわるのだ。 | ||
2015/04/21 |
思い出1
<小さな女の子が、こちらを見ている。>
あんた、けっこう強そうなのだ。
<女の子の手には、頑丈そうな手かせがはめられている。>
私はルーシー。悪魔なのだ。……あかがみ、わたしと勝負するのだ!
はああっ!
ちょ、ちょっとー!!
<女の子の拳を、主人公はとっさにかわす。
見れば、拳のおこした衝撃波が地面に傷をつけていた。>
かわされるとは思わなかったのだ。ナカナカいい動きなのだ。
ちょっとアンタ!いったいなにやってんのよー!!
ジャマしてほしくないのだ。わたしは戦っているのだ。
やめなさい!!
うっ、うわああっ……こ、この人こわいのだ!
えっ、あっ、あの……こわかった?
こわかったのだー。ビックリしすぎて倒れそうなのだ。
そこまでじゃないでしょ。
まあそうなのだ。
どうしていきなり主人公に襲いかかったの?
あかがみが強そうだったからなのだ。ホンキで戦えば、力がカイホーできるのだ。
カイホー?
さあ、つづきをやるのだ。今度は本気をだしてもらうのだっ!
この島で暴れちゃだめー!
そうだルーシーちゃん、今度いっしょに討伐にいきましょう。
トーバツ?ルーシーといっしょに?
…………わかったのだ。でも、トビキリつよいマモノあいてじゃないとイヤなのだ。
ちっちゃいくせにブッソウな子だわね……
思い出2
<ルーシーが、ドロンコをこねてあそんでいる……>
あかがみ!トーバツにいくのか?わたしもいくのだ!
血の気の多い子ねぇ。
アバレないと、ガマンできなくなっちゃうのだ。だからはやくいくのだ。
ガマンが……?
そうだ、アイリスもルーシーとケンカしてあそぶのだ!
いいの?本気のアイリスコワいのよ。
そ……そういえばコワそうなのだ。
こわくないから……ね。
<ルーシーはドロンコをこねて、奇抜なかたちのドロ人形をこしらえた。>
ナニソレ。
ドロキャトラなのだ。
…………よく見るとネコミミに尻尾があるわ。
ドロンコあそびが好きなのねえ。
ルーシーはチョーコクカさんになりたいのだ。
こどもらしい夢だこと。
<ルーシーは、ドロをこねて、何かをこしらえた。かわいらしい人形である。>
アイリスなのだ。
かわいい!っていうか、なによコノあつかいの差は!
<ルーシーは再びドロをこねはじめる。>
これはあかがみなのだー!
<ヤタラとリアルな主人公の像が完成した!?>
スゴッ!?本物の主人公よりある意味本物っぽい!
思い出3
<ルーシーが、ドロ団子でジャグリングをしている。>
ほっほっほっ。
上手ね、ルーシーちゃん。
マブダチからおしえてもらったのだ。
お友達がいたのね?
いちりんしゃで芸をするピエロの女の子なのだ。
ピエロさんなの?
ルーシーは、サーカスではたらいていたのだ。
サーカスにいたんだ。なにやってたの?
怪力芸なのだ。グレイルジャガーをもちあげたりしてたのだ。
ナルホド……アンタにぴったりの仕事ね。
ルーシーちゃん、ちいさなころから働いてたのね?
ずっとサーカスにいたわけ?
サーカスにいたのはちょっとのあいだなのだ。その前はシスターと一緒だったのだ。
シスターさん?
シスターも悪魔なのだ。私とシスターはみんなに悪魔の布教をしていたのだ。
悪魔が布教ってねえ……
悪魔は『カンジョウ』をチカラにしているのだ。だからフキョーしてみんなに悪魔のことを信じてもらわないといけないのだ。
誰にも信じてもらえないと、悪魔はきえちゃうのだ。
そうなんだ……じゃ、ルーシーも信じてもらえないと消えちゃうワケ?
わたしみたいな新しい悪魔は大丈夫らしいのだ。
新しい悪魔?
今の人たちが信じている悪魔のことなのだ。
悪魔なんか、どこのだれが信じているワケ?
いまでも都合の悪いことを悪魔のせいにしている人はたっくさんいるのだ。
そういう人なら、むしろ増えているかもしれないわねぇ。
……悪魔のせいにするのは、悪魔を信じるのとかわらないのだ。
ルーシーたち新しい悪魔は、そういう人から『カンジョウ』をもらってるのだ。
でも消えちゃうんじゃないなら、よかったわ。
そうよね。せっかくお友達になったんだし……
……よくないのだ。こんな『カンジョウ』いらないのだ!
あっ、ルーシーちゃん……!
<ルーシーは行ってしまった……>
思い出4
<ルーシーが、寝床の上でうなされている……>
んんっ……イヤなのだ……ルーシーは……わるくないのだ……
どうしてルーシーに、そんなお願いをするのだっ……
うなされているわ。どうしてかしら。
ルーシーちゃん……
<アイリスは、ルーシーを抱きしめた。>
ううっ……シスター……!……ルーシーは、ずっとシスターといっしょにいたいのだ……
<アイリスは、ルーシーの頭をなでる。
ルーシーの寝顔は、すこしだけ安らかなものになった。>
***
ふあああ、よく寝たのだ……
主人公!いますぐトーバツにいくのだ!
いますぐつよいヤツと戦わないと、なんだかおさえがきかないのだ!
ど、どうしたのよぅ!?
むおおおおお!アバレタイ!アバレタイッ!!
ねえ、アイリス、昨日ルーシーがうなされてたのって。
ルーシーちゃんが『感情』をうけとったから……かも。
<ルーシーの手かせが、激しく振動しはじめる。>
ルーシーちゃん……ガマンはできる?
ガマン……?うううー!!アバレタイ!ルーシーはアバレタイ!
<ルーシーは駆けだしていった!>
ま、まちなさーい!!
思い出5
もう、一人で魔物の巣に飛び込んでいくなんて。
いっぱいあばれてスッキリできたのだ。
ガマンはできないの?
そんなの……ルーシーにはできないのだ……
今度、一回だけやってみない?
……うーん、わかったのだ……
ねえ、ルーシー、ちょっと聞いてもいい?
なんなのだ?
その鎖と手かせ、だれにやられたの?
<悪魔の国>のヤツラにやられたのだ。生まれた時からずっとこうなのだ。
どうして……?
きっと、ルーシーがあばれんぼうだったからなのだ。
生まれたばかりのルーシーは、手当たり次第にあたりをブッコワシてたのだ。
ちっちゃなころから暴れん坊……
だからルーシーはこの手かせとオモシをつけられて、閉じ込められてたのだ。
こんな小さな子を閉じ込めるなんて……
ヒドイやつらなのだ。おかげでルーシーはタイクツだったのだ。だから逃げてきたのだ。
じゃあアンタって、悪魔から逃げ回ってたワケ?
その通りなのだ。ルーシーはおたずねものだったのだ。
……だった?
ルーシーはシスターに捕まってしまったのだ。
さいしょシスターは、ルーシーをすぐ<悪魔の国>にひきわたすつもりだったのだ。
でもルーシーが『閉じ込められるのイヤなのだ』っていったら……。
『じゃああんたのことはあたしが見張ってるから』って。
なるほど、シスターにオナサケをもらったってワケね。
そうなのだ。いっしょにもやし炒めを食べたのだ。
ルーシー、アンタさ……力が強くなってあばれたくなるの、どうにかしたいのね。
あばれんぼうが治らなければ、ルーシーは悪魔の国でとじこめられちゃうのだ。
サーカスも、アバレタイきもちがこらえられなくて、やめちゃったのだ。
ルーシーちゃん……
あばれたくなるのをどうにかできれば……
そうしたらルーシーは、シスターとずっといっしょにいられるのに……
思い出6
うわあ、キラキラなのだ!あかがみ!これはなんなのだ?
これはルーンの光……ルーンが想いを光にかえたもの。
アンタのきもちにルーンがこたえてくれるなら……
<そのとき、ルーシーの手かせにヒビがはいった。>
えっ……?ちょっとこれ……マズイんじゃ……
うううう……うおー!!あばれたいのだー!!
<ルーシーは、己の中の魔力を放射する!>
ルーシーちゃんっ!
うっ、うっ……うおおおお!!そ、そうだ、ガマン!ガマンなのだー!
うおー!!
がんばって!ルーシーちゃん!
う、ううう……!まけないのだー!
<すさまじい力により、飛行島の地面がえぐられていく。>
ウッ……ウウッ…………はあ、はあ……
力の放出がおさまっている……!
できたのだ……チカラの……せいぎょ……
<主人公は力を失って たおれたルーシーを、助け起こす。>
きこえたのだ……ルーシーを嫌うひとたちの声が……
いろんな人の、『イカリ』『ウラミ』『ゼツボウ』が、流れ込んできたのだ……
みんなが、つごうの悪いことや嫌なことを、ルーシーのせいにするのだ。
ルーシーちゃん……
でもいちばんコワいのは、ルーシーにお願いをする声なのだ。
うらみをはらしてくれ、あいつなんか地獄におちればいいのに……
ルーシーに、そんなお願いをするのだ……
アンタ、大丈夫なの?
……ルーシーは悪魔なのだ。どんなオモイも力にかえてやるのだ。
この力でルーシーはたのしくあそんじゃうのだ。
無理したらダメだからね。
……無理はしてないのだ。だって、ルーシーはがんばるってきめたのだ!
だってルーシーは、シスターやみんなと、もっと遊びたいのだ……
よかった……じゃあ、今日はなにしてあそぼっか。
その前に、いっかいシスターのところにかえるのだ。
それがいいわね。
セイチョウしたルーシーをみせてやるのだ!
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