メリオダス・思い出
ストーリーまとめ
思い出1
メリオダス
ヘー、ここが飛行島か。
本当に空飛んでんだなー。
キャトラ
ヘヘ~ん。
感想はどう?
ホーク
たけーとこだな!
キャトラ
へへ~ん、そうでしょ。
エリザベス
素敵です!
空を飛ぶなんて、
まるで鳥になったみたい!
キャトラ
ぬふふ。
メリオダスはどう?
メリオダス
買い出しがラクそうでいいな。
ホーク
着目するトコそこかよ!
キャトラ
そーでもないわよ?
メリオダス
ん?
アイリス
人が多いですから、
必要な物資の量も多くて……
キャトラ
『あっ、水買い忘れた!』で、
大問題になっちゃうからねえ。
メリオダス
あるある。ウチも、
買い出し係が忘れ物すると
店が回んねーんだ。
キャトラ
買い出し係ってだれ?
メリオダス
キングだ。
キャトラ
キングだったら、
ふよふよ浮いてるんだし、
すぐもう一回行けばよくない?
メリオダス
あいつ、すぐ疲れたって言って
寝ちまうんだよ。
キャトラ
キングったら怠け者ねえ。
アイリス
のんびり屋さんですもんね。
ホーク
だけどよー、キングが寝ちまったら
俺たちが代わりに、買い出しに
行かなきゃいけねーんだよ。
まったく、迷惑な話だぜ!
エリザベス
私は迷惑とは思いませんよ、
ホークちゃん。
キャトラ
あ、そういうときは
エリザベスとホークがフォロー
するんだね。
メリオダス
オレが行くときもあるぜ?
キャトラ
アンタが?
メリオダス
従業員の不始末は、
店主(マスター)のオレが
手を貸してやらないとな。
キャトラ
おお、立派立派。
メリオダス
……ま、そんな
<豚の帽子>亭の面々だが、
しばらくの間、
ここで厄介になる。
メリオダス
あらためてよろしくな!
思い出2
キャトラ
今日こそはっきりさせて
おきたいことがあるわ。
ホーク
なんだ?
キャトラ
ホークってなんでしゃべるの?
ブタなのに。
ホーク
またその話かよ。
しらねーっつってんだろ。
キャトラ
だって気になるじゃないのよ。
ホーク
じゃあおめーはなんで
しゃべってるんだよ?
キャトラ
そんなの知らないわよ。
しゃべれるから
しゃべってるんでしょ。
ホーク
だったら俺のこと
言えねーじゃねーか。
キャトラ
むむむ……!
アイリス
メリオダスさんは
ご存じないんですか?
メリオダス
オレにもわかんねー。
けど。
キャトラ
わからないけど?
メリオダス
そのうち豚の丸焼きを
作ってみたいとは思ってる。
ホーク
おい! 話ズレてんじゃねーか!
俺のこと見るんじゃねぇ!!
メリオダス
自意識過剰な奴だな。
お前のことだなんて言ってねーだろ。
ホーク
この流れとお前の視線が
俺だと言ってるような
もんだろーが!
メリオダス
気のせいだろ。
ホーク
嘘つけ!! プゴーッ!!
メリオダス
心配すんな、いい焼き具合に
してやるよ。
ホーク
やっぱり俺のことじゃねえか!
その考えはすぐ捨てろ!
キャトラ
やかましい二人ねぇ……
エリザベス
ですが、メリオダス様と
ホークちゃんは、
お互いに信頼し合って
いるんですよ。
メリオダス
捨てる……?
お前を焼いて、
残飯にしろってことか?
ホーク
その残飯はだれが食うんだよ!
メリオダス
お前。
ホーク
俺焼かれたんだろ!
それ食ってる俺は誰よ!?
キャトラ
……ホントウに?
エリザベス
ええ。
口ではなんて言ってても、
心では……
キャトラ
まぁ、それならそれで
いいんだけどサ……
アイリス
……ふふふ……
きっと本当よ。
思い出3
キャトラ
メリオダスって、酒場のマスター
なのよね?
メリオダス
ああ。<豚の帽子>亭の
店主だぜ。
キャトラ
てことは、お料理とかできるの?
メリオダス
ん?
キャトラ
そっちの人たちが
食べてたごはんって
どんなのかと思ってさ。
メリオダス
よし、それなら、
腕をふるってやろうか?
キャトラ
ワーイ!
エリザベス
えーっと……
アイリス
どうかしましたか、
エリザベスさん?
ホーク
ここは止めるなエリザベスちゃん。
□で言うより、
□で味わった方が早いぜ。
キャトラ
……なにが?
メリオダス
キャトラ、厨房は
どっかで借りられるか?
キャトラ
うん、ヘレナのお店に
頼んでみるよ。
ホーク
……キャトラ……
グッドラック……!
…………
……
キャトラ
ま、マズイっ!!
――メリオダスの作った
色とりどりの料理は――
どれもおいしくない!
どうしたらこうなるのか。
□にすると吐き出してしまう。
メリオダス
な?
キャトラ
なにが『な?』よ!
メリオダス
自慢じゃないが、ウチの店にとって
オレの料理は
マイナスでしかない。
メリオダス
けど、上等な酒と、
バンの料理があれば大丈夫だ!
キャトラ
それにしたって!
ここまでマズくて、バンが
いないときどうすんのよ!?
メリオダス
諦めるしかないな。
キャトラ
なにカッコつけて言ってんのよ!
キャトラ
まったく、こんな料理じゃ、
いくらアタシだって
食べる気起きないわ……
キャトラ
甘ぇーなキャトラ。
キャトラ
えっ……!?
ホーク
おめーにはこの残飯の深みは、
まだわかんねぇだろうよ。
キャトラ
あ、アンタにはわかるの……?
ホーク
俺様は残飯処理騎士団団長、
ホーク様だぜ?
俺に食えねぇ残飯はねぇ……
ホーク
……フゴ、フゴ……
……まあ、上等じゃねぇが、
食える残飯だぜ……
キャトラ
な、なんかスゴイ、
負けた感ある……!
アイリス
メリオダスさん、
練習すれば、お料理も
上手になりますよ。
メリオダス
サンキューアイリス。
だがな――
アイリス
はい?
メリオダス
豚の丸焼きだったら、
いつでも上手く作れる
自信はあるんだぜ?
ホーク
おい! 聞こえてんぞ!?
思い出4
キャトラ
メリオダスが料理下手なのは
こないだのことで
わかったんだけどさ。
メリオダス
おう。
キャトラ
ちょっとは反省しなさいよ!
……それはそうと……
メリオダス
ん?
キャトラ
どうしてホークは残飯を食べるの?
フツーの料理食べれば
いいじゃない?
ホーク
ふっ……またその話か……
キャトラ
アンタまでカッコつけないでよ!
ホーク
俺様は残飯処理騎士団団長……
……だぜ?
キャトラ
でも、いつからそうなったのよ?
きっかけがあるはずでしょ?
ホーク
忘れちまったさ……
昔のことなんて……な。
キャトラ
もがー! もういい!
メリオダスに聞くから!
メリオダス
この豚野郎が残飯を食う理由か?
キャトラ
うん! わかる?
メリオダス
わかるとかわかんねぇとかより……
メリオダス
興味ねぇな!
ちなみにこの豚野郎自身にも
興味がねぇ。
ホーク
おい! それはあんまりだろ!
メリオダス
主人公、
豚の丸焼き食いたくねーか?
ホーク
おいやめろ!
ホーク
そーやってすぐ脅してもよ、
わかってるんだぜ?
本当はそんなことする気
ねーってことをな!
ホーク
残飯を処理するヤツがいねーと
メリオダスの料理で
店が埋まっちまうからな。
メリオダス
エリザベス、たきぎの準備だ。
ホーク
ヘヘいへーい! 悪かった!
おめーの残飯が食えて、
俺は幸せだぜ!
メリオダス
火の点け方わかるか?
ホーク
おーい! 謝ったろ!
準備やめろよー!
キャトラ
まあ、この二人は
こんな関係でいいのかな?
エリザベス
そうですよ。
メリオダス様とホークちゃんは、
いまのままがいいんです。
アイリス
ふふ、そうですね。
思い出5
エリザベス
うふふふふっ……
アイリス
エリザベスさん、
なんだか楽しそうですね。
エリザベス
はい。ここにきて、
みなさまとゆっくりすごせるのが
とても嬉しくて。
エリザベス
ですが……
アイリス
どうしたんですか?
エリザベス
みなさんのお世話に
なりっぱなしで、
申し訳ないとも思います。
キャトラ
じゃあ働けばいいんじゃない?
エリザベス
えっ?
キャトラ
エリザベスたちは、
いつもは酒場を
やってるのよね?
キャトラ
酒場なら、何軒あっても
困るものじゃないし。
キャトラ
レッツビジネスよ!
メリオダス
そういうことならオレの出番だな。
キャトラ
アンタが料理すると
逆効果になると思うけど?
メリオダス
酒場には店主が必要だろ。
エリザベス
そうですね、メリオダス様。
メリオダス
じゃあ、店を建てるか。
ホーク
そこからかよ!?
何日かかると思ってんだ!?
メリオダス
文句言うな豚野郎。
燻製にして飾っちまうぞ。
ホーク
なんだよそれ!
いつもと違うよーで、
同じ脅しじゃねーか!
キャトラ
さてさて、そこで
出番なのが<ルーン>よ。
ホーク
ルーン? あれって、
役に立たないことも
結構多いんだろ?
キャトラ
でも、役に立つ場合も
あるってことよ。
主人公!
メリオダス
へえ……主人公が
何かをすれば、
問題解決するんだな?
キャトラ
そう! 友情の絆で
結ばれたルーンは、
けっこーすごいんだから!
メリオダス
それは楽しみだな。
主人公。
見せてくれよ。
思い出6
メリオダス
こいつは――?
――ルーンの光が形を取り、
大きく膨れ上がって
建物となる――
エリザベス
<豚の帽子>亭!
ホーク
すげー! そっくりじゃねーか!
キャトラ
へっへーん!
これがルーンの奇跡なんだから!
少しは見直したでしょ?
ホーク
どうなってんだ?
しかし便利だな!
アイリス
でも、いつもこのように
思い通りになるとは
限らないのですが……
キャトラ
今回はうまくいったわね!
エリザベス
私たちがこの酒場を
使っていいのですか?
キャトラ
どうぞどうぞ。
エリザベス
ありがとうございます!
メリオダス
さてさてさーて、
これから忙しくなるぞ!
エリザベス
はい!
…………
……
客
おーい!
こっちのテーブル、
注文まだ来てないぞー!
エリザベス
は、はい! ただいま!
エリザベス
あぁっ! す、すいません!
客
ああ、料理か。
なら気にしないって、
酒さえ無事ならさ!
ホーク
はぁ、まだメリオダスの残飯かよ。
メリオダス
豚の丸焼き一丁お客さーん!
ホーク
うめぇー!
この残飯、革命だぜー!
エリザベス
あっ、みなさん、
いらしてたんですね。
キャトラ
大盛況だね。
メリオダス
おう、<豚の帽子>亭支店、
おかげさまで
うまくやれてるぜ。
ホーク
料理以外な。
メリオダス
豚の丸焼き、
大至急お持ちしまーす!
ホーク
うっそ~♪
メリオダス、腕あげたんじゃね~?
メリオダス
いいや、オレの腕は
上がってねーよ。
ホーク
堂々と言うことじゃねーだろ!
エリザベス
うふふふ……
アイリス
エリザベスさん、
イキイキしてますね。
エリザベス
ええ! 私は<豚の帽子>亭の
従業員ですから!
エリザベス
それにこうしてメリオダス様たちと
思い出が作れるのが……
エリザベス
本当にうれしいんです!
アイリス
……ふふふ。
メリオダス
うむ。
エリザベスの看板娘ぶり、
かなり板についてきたな。
エリザベス
きゃっ!?
ホーク
メリオダス! コノヤロー、
エリザベスちゃんに
なにをしてやがんだ!
メリオダス
スキンシップだ!
アイリス
<豚の帽子>亭は
今日もにぎやかだね♪
キャトラ
二号店ね♪