【白猫】オーバードライブ紅蓮4 Story
オーバードライブ紅蓮4 Story0
story1
<学術都市スキエンティアには<花園>と呼ばれる組織がある。
<禁忌>と呼ばれる危険な魔術や技術を封印、管理、統制し、世界の混乱を防ぐことを信条にしている集団。
そして、花園は<レヴナント>と呼ばれる秘密結社と<イングニウム・コード>という特殊な禁忌をめぐって争っていた。
僕もその構いに巻き込まれるなか、多くの人と出会い、成長できたと思う。
この身に宿る変身能力を捨てられるその日まで、僕も戦わなければならない!>
サリムさん!そっちです!!
どうせなら魔物じゃなく、女性にモテたいんだが!
レクト、残りは任せたぞ!
はいっ!!
これでラストか……武器の扱い方、うまくなったじゃないか。
ありがとうございます!サリムさんのおかげです!
君の努力の結果だよ。
とはいえ、遠距離から魔術で撃退したほうが危険は少ない。
すみません……
やはり魔術は使えないか?
少し前までは簡単な魔術くらい使えてたんですけど……なぜか、使えなくなってて……
今度、銃や弓の扱い方も教えよう。
ありがとうございます!
なに、礼を言うのは、こっちだよ。
こうして、イングニウム・コードを手に入れることができた。
やっぱり赤いヴァリアントは来ないんですかね?
今のところはね。だが、警戒は怠らないように。
はい!早く町に戻りましょう。
……今日はやけに急いでいるな。
毎回、特訓してくれ!と暑苦しく頼んでくるじゃないか。
えっと、その、実は用事が……
――女性関係だな?
いや、その!
リネアか?キアラか?そもそも君はどちらとつきあってるんだ?
つ、つきあってなんかいませんよ!ふ、二人は友達なだけで!
まさか、別の子か!?君もやるな!!
ちちちち違いますよ!リネアの調査の手伝いです!キアラも一緒ですし!
はははは、冗談だ。ちょっとからかっただけだよ。
ナイトとしてがんばれよ。人ともイングニウム・コードと深い関わりがあるから。
二人?リネアもですか?
聞いてないのか……
?
……君も知っておいたほうがいいだろう。
リネアは生まれつき体が弱くてね。今、生きていられるのは、ソウルイーターと呼ばれるイングニウム・コードを有しているからだ。
昔、俺が担当医として施術した。十年以上前の話になる。
……彼女を守ってやってほしい。
はい。
とはいえ、なんとも思ってない男に守られたがる女性もいないしな。ストーカー扱いされないように気をつけろ。
……それは自信がありません。
次の旅行がチャンスだ、レクト。ここでアピールするしかない!
で、ですから!旅行じゃなくて調査で!
チャンスを逃がすなよ、レクト。
!
はい……
…………
……
(今頃、レクトはリネアたちと旅行か……
なのに俺はコアの移送中……大人はつらいな……)
(セロ!?クレイドルのコピーか!?どうして攻撃を!?)
(この攻撃――さばき切れ――ここで――死ぬ――)
ぐあああああ!!
story2
検査は終わりだ、被検体。
へいヘーい。そう言や、最近、薬の量、減ってきたな。
貴様が成長してるからだ。肉体年齢があがれば、基礎ソウル値もあがる。早く失せろ。
最近、ウェルナーの顔色、悪い日があるんだけど、なんか知らねーか?
奴の担当医に聞け。ま、モルモットの質問に答える者などいないだろうがな。
おまえは、さっきの質問、答えてくれたじゃん。
……廃棄されたくなければ消えろ。
……仲良くやってるようだな、レジーナ博士。
……検査は終わりだ。さっさとそのガキを連れていけ。
行くぞ、セーラ。
はいよー。じゃあな、レジーナ博士。
ウェルナー、今日の飯、なにがいい?
なんでもいい。少しは考えろよな!献立考えるのも大変なんだぞ!
……セーラ、あまりレジーナに心を開くな。あいつは悪人だ。
う~ん……まあ、善人ではないな。でも、本物の悪党でもないと思う。
どこがだ?
はあ~……おまえは人を見る目がない!ウェルナーもスラム育ちだろ?そんなんでよく生きてけたな。
マスターの言うとおり、あの人、善人ではありませんけど、本物の悪人でもないですよ。
呼んでもないのに出てくるな!
呪文を言わないマスターにあれこれ言われるのも釈然としません。
二号が反抗期に入ったか……
反抗期を経験されてないマスターに言われたくないのですが……
あたしはいつだって世界に反抗してるぞ!たいせいには屈しないからな!
はあ、そうですか……
……なぜレジーナが悪人じゃないと思うんだ?
あの人、悪ぶってるだけですよ。というか、そうしないと、自分を騙せないんじゃないですか?
前の医者のほうがひどかったしな。普段は優しかったけど、関係ない薬をあたしに使って実験してたし。レジーナ(あいつ)も呆れてた……
…………
あたしのせいで、ウェルナーとはいろいろあったみたいだし、そりゃあ、いろいろ思うことはあるよ……
でも、うまくやってかないといけないだろ?これ以上、子分に迷惑かけるわけにもいかねーしさ。
おまえ、レジーナのこと嫌いみたいだし、あたしのほうで相手しとくからさ、そんなに近づかなくていいぞ。
……警戒は怠るな。
私が目を光らせておきます。
だからって勝手に出てくるなよ。
場合によりけりですね。
あたしにだってプライバシーってものが――
「緊急事態発生!緊急事態発生!従業員はただちにシェルターに移動を開始してください。」
なにが起き――
セーラ!
マスター!
え?
story3
さあ、調査開始!
えい!えい!おー!
え、えい、えい、おー……
レクトくん、テンション低い、ここは、もっとお腹から声を出さないとダメ。
が、がんばるよ。
これから、あたしたちは、近くにある古代遺跡の調査に向かいます!
超調査するスペシャル!
二人に手伝ってほしいのは、遺跡内の安全確保。および調査器具の搬入です。
それが終わったら、二人は自由に観光してもらっていいわ。この島、観光名所でもあるし。
(どうしよう……観光名所で僕と二人きりになるのは、キアラがかわいそうだしエスコートできる自信がない。
それに……)
チャンスを逃がすなよ、レクト。
(僕も少しは男らしくなれたことをリネアに知ってほしいと言うか……いや、知ってもらったところで、リネアとどうなりたいとか考えてないけど……
考えてないけど……考えるくらい……いいんじゃないかな?ダメかな……?
ダメじゃない……!今日くらい自分を信じるんだ!チャンスを逃がさないためにも!)
ぼ、僕も最後まで手伝うよ。
観光できなくなるわよ?それにレクト、考古学の知識とかないでしょ?
さ、最近、考古学にも興味とか出てきて……い、遺跡とかいいよね!!お、趣とかあるし!!
あたしは助かるけど……キアラはどうする?
…………
……考えとく。
じゃあ、とりあえず、遺跡に行こっか。
!
(気配がする……何人も近づいてきてる……?敵意……?)
リネア、キアラ、気をつけて。なにか来る。
あぶない!
セロ……どうして……?
誰!?どうして攻撃してくるの!?
(この人数……今の装備じゃ勝てない!)
変身!!
ジャアアアア!!
リネア、逃げ――
きゃあ!
(リネア!キアラ!!)
目的は達成した。タイミングを見計らって自爆しろ。
ジャアアアア!!!
(生きて……る?)
ぐっ……リネア……キアラ……
うあああああああああっ!!
あらすじ
駆け出し記者のレクトはサリムとともにインゲニウム・コードを集めていた。
順調に収集を進めるなか、突如、倒したはずのセロに襲われてしまう。
目の前でさらわれたリネアとキアラを救い出すため、ヒーローは一人立ち上がる。