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チャンクス・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

ストーリーまとめ


剣士
チャンクス・ガリレイ
獣人兄弟の3男。
自分の無個性さに悩む苦労人。

思い出1

チャンクス

ぼくは、チャンクスと申します!


凛々しい表情の茶毛の獣人が、

スマートに挨拶をする。


チャンクス

この島は良い所ですね!

どうぞ、よろしくお願いします!


キャトラ

よろしくね~っ! 真面目そうな

仲間が増えて嬉しいわ~!


チャンクス

……と、いうと……?


キャトラ

この島で暮らす人って、みんな独特

っていうか個性的っていうか――


キャトラ

だから、普通で真面目な

仲間が欲しかったの~!


チャンクス

ふ、普通で、真面目――


キャトラ

――え?


チャンクス

やっぱり僕は、無個性の石頭

なのでしょうか……!?


キャトラ

え……なんかアタシ、

余計なコト言っちゃったカモ……


チャンクス

い、いいんです!

僕はどうせ、ただの普通で、

クソ真面目ですから……


キャトラ

ちょ、ちょっと!

気にしすぎよ~!?


思い出2

チャンクス

おはようございます、

(主人公)さん!


チャンクスは朝早くから、

剣術の特訓に汗を流している。


アイリス

おはよう、チャンクス。

特訓なんて、偉いわねぇ。


チャンクス

特訓を欠かすと、

体が気持ち悪くって!


チャンクス

ほとんど日課みたいなものです!

ハハハッ!


アイリス

謙遜しなくてもいいのに。

とっても真面目――


キャトラ

あ、アイリス! チャンクスに

真面目って言っちゃダメ!


アイリス

――そ、そうなの?


キャトラ

チャンクスって、とっても熱心で

誠実な人なのね~!?


チャンクス

そ、そうですか?

なんだか、照れちゃうなぁ……


アイリス

そうそう。毎日普通のことを

やるのが、一番難しいものね。


チャンクス

!!


チャンクス

ま、毎日……普通……

やっぱり、僕なんて……


キャトラ

し、しまったわ……


アイリス

……?


思い出3

チャンクス

はぁ……僕ってどうしてこんなに、

つまらない性格なんだろう……


チャンクスは肩を落とし、

大きなため息をついた。


キャトラ

ま、まったくもう……

落ち込むと長いんだから……


キャトラ

なんで自分が今の性格になったか、

思い返してみれば~?


チャンクス

そ、そうですねぇ……


チャンクス

そういえば昔、

変わり者扱いされていた様な……


キャトラ

な~んだ!

そんな思いでもあるんじゃない!


チャンクスは、その時の記憶を

少しずつ思い出す。


チャンクス

故郷では5人の兄弟がいつも、

村中をメチャクチャに暴れて――


チャンクス

しょっちゅう近所の人に謝りに

いくのが、僕の役目でした――


チャンクス

兄弟たちはそんな僕を

<変わり者>だ、って

笑ってました……


キャトラ

変な兄弟たちから<変>だって

言われたってことは……


アイリス

普通だってこと……かしら……


チャンクス

ど、どうせ僕は……僕は……ッ!


思い出4

チャンクス

よーし、

ここに真っ赤な羽飾りをつけて……


チャンクスは一生懸命、

何かをつくっている。


チャンクス

背中はキラキラにして……

よーし、もうすぐ完成だ!


アイリス

チャンクス、こんにちは。

あら、それは――


アイリス

す、すっごく派手な服!

どうしたの、それ……


チャンクスは満面の笑みで、

ド派手な服をキミに見せてくれる。


チャンクス

普通で真面目なチャンクスなんて、

もう誰にも言わせません――


チャンクス

この手作りの個性的な服で、

僕は生まれ変わるんです!


キャトラ

え、えらく思い切ったわね!


アイリス

まずは形から、

ってことかしら……


チャンクス

服が完成する日を、

どうぞお楽しみに!


キャトラ

燃えてるわねぇ~……


思い出5

チャンクス

う~ん……


チャンクスは、ド派手な衣装の前で

立ち尽くしている。


チャンクス

何かが、違うような……


アイリス

あら、チャンクス。

ついに服が完成したのね!


チャンクス

ど、どうもみなさん!

服は無事に完成したのですが――


キャトラ

あんなに楽しそうに服をつくってた

のに、どうしちゃったの~?


チャンクス

何か、大事なことを見落としている

様な気がして……


チャンクス

それが何なのか、

自分でも分からないんです――


思い出6


チャンクス

わぁ……

なんて美しい輝きなんだろう……!


ルーンから放たれた、真っ直ぐで

清らかな光が辺りを照らす。


チャンクス

そ、そうか……

僕は、大事なことを……


チャンクス

――僕にはもう、

この衣装は必要ありません。


キャトラ

い、いいの!?

せっかくあんな苦労して

作ったのに!


チャンクス

あのルーンの輝きを見て、

気づいたんです。


チャンクス

僕に必要なのは

派手な個性じゃなく、

今の自分に誇りを持つことだって。


チャンクス

それに……やっぱりこの服は、

僕には似合いそうにありません。


チャンクスは、

少しだけ恥ずかしそうに言った。


アイリス

チャンクス――

あなたは、とっても素敵よ。


キャトラ

そうそう!

胸を張りなさいよ~!


チャンクス

――はい!

ありがとうございます!


チャンクスは本当に嬉しそうに、

そして誇らしげに、笑った。


茶毛の剣士


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