コロナリア・思い出
ストーリーまとめ
斧の妖精 コロナリア・ハーヴィー |
斧を司る妖精。 おっとりとして柔和な性格だが、とにかく何かを 割りたがる。 |
思い出1
コロナリア
私はコロナリア。斧の妖精よ。
よろしくね。
耳のとがった褐色の肌の淑女が、
柔和に微笑む。
アイリス
斧の妖精……なんですね。
キャトラ
ちょっとイメージ違うわね~。
斧って、ズガーン! な感じだし。
コロナリア
斧はもともと、
戦闘用の武器ではないもの。
コロナリア
木を倒したり、薪を割ったり……
生活用品の一種なのよ。
コロナリア
私は斧の
そういう側面も司っているの。
戦いだけじゃなく、ね。
アイリス
なるほど……そうなんですね。
コロナリア
まあ、でも……
コロナリア
妹を泣かすような連中がいたら……
割るけど。
キャトラ
何を!!?
思い出2
コロナリア
ウォリアーの専用武器は、
非常に高い威力を誇るわ。
でも、その分スキが大きいの。
コロナリア
一撃必殺の快感におぼれて、
スキを突かれないようにね。
アイリス
一撃必殺の快感……
キャトラ
確かに、ばこーん!
って1発で倒せたら、気持ち良さそうよねぇ~。
コロナリア
ふふ、そうね。
コロナリア
フフ……本当にね……
困っちゃうくらい快感だわ……♪
キャトラ
コ……コロナリア?
なんか怖いんだけど……
コロナリア
…………。
割るトコ……見たい?
キャトラ
み、見たくないっ!
見ないでいいぃ~っ!!
コロナリア
そう……残念ね。
フフ……
思い出3
コロナリア
私は、とある孤島の森の奥にある
妖精の泉に住んでいたの。
コロナリア
そこには多くの妖精がいるのよ。
私の妹たちもね。
キャトラ
コロナリアは、おねーさんなの~?
コロナリア
ええ。6姉妹の長女にあたるわ。
手のかかる妹が多くて大変よ。
キャトラ
妹が5人もいたら、
確かに大変そうよねぇ~。
アイリス
だけど、とっても楽しそう。
コロナリア
そうね。大変だけど、にぎやかで楽しいわ。
コロナリア
言うことを聞かない時は―――
割れば大人しくなるし、ね……
キャトラ
な―――何を?
何を割るのぉ~!?
思い出4
コロナリア
あら、主人公。
割る?
キャトラ
何を!!?
コロナリア
フフ、暖炉にくべる木材よ。
ほら、ここにいっぱい
あるでしょう?
アイリス
コロナリアさん、
まき割りをしてくれてるんですね。
コロナリア
ええ、こう、いい位置に斧を振ると
……ぱかんっ♪ ってね。
キャトラ
すご~い! きれーに割れたぁ~!
コロナリア
慣れると、けっこう楽しいものよ。
コロナリア
―――骨に比べると、
割りやすすぎるけど。
キャトラ
な、何か言った!?
コロナリア
いいえ? フフ……
思い出5
コロナリア
はぁ……困ったわねぇ。
アイリス
お困りですか?
コロナリアさん。
コロナリア
ええ……実は、ある古代種の樹が、
とても大きく成長しちゃってね。
キャトラ
古代種?
コロナリア
ルーンの影響を受ける特別な植物。
<ソウル>を吸収して育つの。
コロナリア
どうもその樹は、
特に吸収力が強いみたいでね……
コロナリア
周囲のソウルを
吸いすぎてしまうのよ。
で、ソウルは生命の力だから……
アイリス
周りの植物が、
枯れちゃうかもしれない……
コロナリア
そう。ソウルの結晶である、
私たち妖精にとっても、
死活問題だわ。
コロナリア
あまり自然を傷つけたくはないんだけど……
割るしかないかしら。
キャトラ
切り倒すんじゃなくて割るのっ!?
思い出6
コロナリア
まあ、これは……
なんて安らかな輝きかしら……
コロナリア
フフ……主人公。
元気づけてくれているのね。
コロナリア
ありがとう。
おかげで、いいことを思いついたわ。
キャトラ
いいこと?
コロナリア
私たち妖精は、自然のソウルから
生まれた存在……
コロナリア
ソウルを通じて、
その古代種とお話しすることも
できるはずなの。
アイリス
樹を説得するってことですか?
コロナリア
そう、ちょっと、
食事の量を控えめにしてくれない?
……ってね。
アイリス
うまくいくといいですね!
コロナリア
そうね……お互いを理解し、
尊重する気持ちがあれば、
きっと大丈夫。
コロナリア
私、腹を割って話すのも得意だし、
……ね?
斧の割撃妖精