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発球するアンドロイド シャナオウ・H・K・M CV:福山潤 将の器たるアンドロイドの若武者。 人々が競技に興ずる様に関心を抱き、テニスの真髄を見極めんとする。 |
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思い出1

見参ログイン!
我が名はシャナオウ!MINAMOTOが武者である!
この声は……シャナオウさん!
むむっ、来たわね。うるさいロボが!
ここで会ったがセンチュリー!
キャトラよ、よもや忘れたとは発言インターセプト!
ロボとはさもあらずや!我はアンドロイドなり!
なにがちがうってのよ!ロボはロボでしょ!
遠からんものは音に聞け!
ガッシャン!ガッシャン!ガッシャン!近くば寄って――
うるさい!
これは失礼ストレージ。
ギニャー!もー!
ホントそのしゃべり方、聞いてて疲れるのよ!
怒らないでキャトラ。シャナオウさんの言葉づかいは立場上のものなのよ。
そう。俺は戦にあっては一軍を率いる将の器だからな。
こうして味方を鼓舞するのだ。
ところで。
ここでいったい何をしている?それはなんという武器だ?

武器じゃないわよシャナオウ。ラケットよ、テニスラケット。
何?

……あ!
むっ?

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思い出2 (LV20)
……あ!
あぶない!
むっ?
――マシンの放つ速球が、背後からシャナオウに迫る。
だが彼は瞬時の反応で、事も無げにボールをはたき落とした。

ぜんぜん危なくなんてなかったわね。さすがロボ。
なんだこの球は?どこから――
――あな!あのカラクリはいったい!?
ロボのくせに機械に驚くんかい!
テニスのボールと練習用のマシンです。みんなで練習してて。
テニスか。球技といいものの一種だな。聞いたことがある。
シャナオウは、スポーツとかやったことないんだっけ?
ないな。俺は、TAIRAのアンドロイドたちとの戦争が続く地から来た。
こうして戦場を離れていても、戦と、戦を生む人の心のこと、そればかりを考えている。
戦なぞに比べれば、競技に心を注ぐというのは、のどかで実に良いものだな!
シャナオウさん……
……いや待て。なぜ人は、スポーツでまで勝敗をつけ、争うのだろうか?
己を高め、高めた力を証す。そのために勝者と敗者を分かつのは、必要なことなのか?
人が望んでこうしているなら。もしや、人の争いを望む心が、ここにもはたらいている……?
いや、俺の考え過ぎか……?
…………

あらら、悩んじゃったわ。
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思い出3 (LV40)
やったことないなら、ためしにアンタもテニスやってみれば?

俺がテニスを?いや無用だ。俺には、追いかけている大望がある。
戦の絶えぬアンドロイドの世を平定し、いずれは、争いを欲する人の本能、業を――
――人でないこの俺が、いつの日か変えてみせる!それが俺の望み!
うん知ってる。だからこそよ。
なに?
その望み、アンタが戦いの中で考えて、生まれたものでしょ。
ああ、そのとおりだ。
アンタさっきここで初めてテニス見て、言ってたじゃない。
人がこうして競技するのも、争いの本能が関係しているのかって。
ああ、言った。じつはいまも考えている。大望に活かせる暗示が何かあるのでは、とな。
スポーツも、やってみて初めてその中で気づくこともあるかもよ?
……なるほど、一理あるか?
いいかもしれないですね。シャナオウさん、いっしょにやりませんか?
……よし。その誘い、ひとつ乗ってみるぞ、キャトラ。
我が名はシャナオウ!アンドロイド!今こそテニスに挑まん!
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思い出4 (LV60)
競技規則インストール!
武者シャナオウ、いざ!庭球場に初アピアランス仕る!
うるさい!なに?じつはちょっとテンション上がってるの?
左様エグザクトリー!さっそく試合せん!
えっ、いきなりですか?
いいんじゃないの?じゃ、主人公。がんばってー。
相手にとって不足なし!いざ!主人公!
***

ゆくぞ!嚆矢サービス!
――む、ちょっと待ってくれ。
規則にはラケットを放るなど、手に握らぬ状態で球を返しても失点になる、とあったが。
俺が握った手ごとラケットを放出した場合はどうなる?
おやめなさい。どうせアンタ、手を発射して飛ばすとかそんな機能ないでしょ。
これはかたじけなし!ふと思い至っただけだ。
では改めてゆくぞ!八相ワインドアップ!む、ちょっと待ってくれ。
また?

規則には試合中に球が破損した場合、そのポイントはやり直しとあったが。
サーブする球を持ったところでつい握りつぶしてしまった場合はどうなる?
ボールを換えて。あとあんまりやるとたぶん審判に怒られるから。
かしこまりつかまったで候!
こんなんで大丈夫かしら?
問題なし。近々にアジャストメント!
リクエストご期待!
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思い出5 (LV80)
シャナオウさん、テニスには慣れました?
ああ、習熟は進んでいる。試合も重ねたが……
なになに?やってみて、何か気づいた?
……やるほどに勝ちへの飢え、勝ちに執着する気持ちが強くなってきる気がする。
へえ。アンタそういうところはホント、まんま人間ね。

感心している場合ではない。もしスポーツが人の闘争本能を強めてしまうのだとしたら……
これは恐ろしいことなのでは?スポーツは、球技は、危険なものなのだろうか?
……だが。同時に、べつの気持ちも沸き起こってくるのだ。
『敗れるとも道義は守らねば。試合を穢してはならぬ』と……
この気持ちはいったい?
いや……あのね。スポーツでそういう気持ちになるのは、だれでも同じよ?
なに……本当か?
いままで試合してきた相手はどうだった?
戦いながらも、敬意をはらってお互いに称えあったりしてたでしょ。
ああ。みな勝ちたかろうに、卑怯な真似をする者はいなかった。
そういうのを、〈スポーツマンシップ〉っていうんですよ。
『スポーツマンシップ』!?……なんと!
道義を守る精神が、そのような共通言語となって確立しているのか!
これぞスポーツの力か!なんと素晴らしい!!
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思い出6 (覚醒進化) (LV100)

〈スポーツマンシップ〉なる素晴らしいものを知った!
そうね。
スポーツマンシップを世界に広めることは、わずかでも俺の大望に資するかもしれん。
スポーツマンシップを世界にあまねく広めるには?
…………
…………
……祭りだ。
は?
スポーツの祭り、スポーツの祭典、これだ!
全世界的にあらゆる島の垣根をこえて選手が集い、スポーツで競って交流するのだ!
スポーツマンシップの名のもとにな!そして数多の人がそれを観る!
なんか言い出したわ。
スイッチが入ったみたい。
全世界的イベントなんて、そんなこと今までだれもやったことないんじゃないの?
前例など不要。これからやるのだ!
実現まで、どれほどかかると?
百年後、二百年後でも実現できれば、千年後、二千年後の戦を少しは減らせるかもしれぬ。
出た。ロボならではの遠大な言いぐさが。
新たな道が見えた!そのための仲間もさらに必要。
そのためにも、まずは俺がスポーツマンシップの修得を確かなものにしなくては!

我が名はシャナオウ!アンドロイドの器に、人の心を宿せし者!
いざ、さらなるテニスの道へ!アスリートマインドの高みに、ログインせん!

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