【白猫】ダンビ・思い出
ダンビ・アランサ cv.大西亜玖璃 動物たちと育った少女。 森の妖精ハロとジェロと一緒に野苺を探す。 |
思い出1
ダンビだよ。よろしくね♪
はじめまして、私はアイリス。
それとキャトラに主人公です。
ふえぇ……島が浮いてる……
もしかして、こわい?
うん……私、ずっと森に住んでたから……
でも、もうなれた。
きりかえ早っ!?
あの……森に住んでいたというのは?
私は小さいときに森で拾われてね……あっ!
え?
向こうに小鳥さんがいる! ちょっとあいさつしてくるね!
あ、ちょ……
ひとの話を聞かない子ね……
ずだだだだ~!
なんて足の速さ!?
姿がもうあんなに小さく……
あの子、ただものじゃないわね。
うわっ!
大変! 木にぶつかったわ!
ごめんなさい!
木に謝ったわ!
ずだ~!
戻ってきたわね……
小鳥にあいさつはすんだのかしら?
それが……私が木にぶつかったせいで、驚いて逃げちゃった!
あ、あわてんぼうさん……
思い出2
いまさらなんだけど、アンタの近くに浮いてるその黒い毛玉はなに?
ハロとジェロだよ。
ハロ!ジェロ!
しゃべったわ!?
な、なんなのよこいつら……?
森のよーせーさんだよ。サイラスが拾ってきたんだって。
サイラスさん?
サイラスは優しいんだよ。傷ついた動物たちを元気にしたり……
森で遭難した冒険家さんたちを救出したり!
なんだかすごいひとね……
それにね、私を拾って育ててくれたの!
てことはアンタの家族は……
うん……パパとママとは小さいときにはぐれちゃったの……
大人の鹿たちも大変なことになって……
しか……?
でも、今の私にはサイラスがいるから平気。少しさみしいけど……
このことについてはあまり触れない方がいいかもしれないわね。
ハロ! ジェロ!
あ、ごめん。ふたりともおなかすいてたんだったね。
野苺を探さないと……
のいちご? そんなの飛行島にあったかしら……
あるよ。くんくん……この甘い匂いは……
あっちの森からだ!
あ、こら、待ちなさい!そんなに急ぐと……
ずだだだ――
だぁ!?
<ダンビが木にぶつかった。>
いたたたた……
考えるよりも先に体が動くタイプね……
思い出3
雨が降りそう……
洗濯物をとりこんだほうがいいよ!
え? でも、空はこんなに……
本当に降ってきたわ!?
なんでわかったの?
雲を見ればなんとなく。あとは匂い?
そういえばアンタ、猫のアタシよりも鼻がよさそうだったわね。
野苺の採りかたも天気の見分けかたも、全部サイラスから教わったんだよ。
サイラスさんってほんとにすごいわね……
……っと、それより洗濯物を取り込まないと。
手伝うよ。
アンタは足が速いから助かるわ。
はっ!?
どうしたのよ?
く、くる、ビリビリが、くる……!
それって雷のこと? 言われてみればアタシのヒゲが……
うわー! どうしよどうしよー!
ちょっ、落ち着きなさいよ! 走り回らないで!
たしかに雷はこわいけども、急いで洗濯物を取り込んで家に避難すれば……
そっか! じゃあ、いそいで洗濯物を!
ずだだだだ~!
ダンビちゃん、そんなに走ったら!
ふええっ!?
<ダンビの顔に洗濯物がはりついた。>
うわー! 目の前がまっくらー!
こ、こら、あばれないで!
はわっ!?
転んじゃった……
…………
ダンビ? だいじょうぶ?
…………
大変、気絶してるわ!?
もう! 洗濯物の前に、ダンビを取り込むわよ!
思い出4
今日はお世話になってるみんなのために、料理を作ってあげるね。
まあ、うれしい。どんな料理をふるまってくれるのかしら?
野苺をふんだんにつかった……
…………
どうしたの?
野苺がない!
ズコッ。
そういえばさっき、ハロとジェロにおやつを……
ハロ! ジェロ!
ちょっと摘んでくる?
でも、飛行島にはもう残ってないよ。
もしかして全部食べちゃったの!?
ごめん……
それなら別のフルーツで料理を……
フルーツって?
え? りんごとかバナナとか……
あ、それなら森で見かけたことあるよ。
じゃあ、ああいうのを野葺の代わりにすればいいんだね!
まあそうね。
じゃあ、今から探してくるね!
ずだだだだ~!
あ、待っ……
あの子が走ると不安になるわね……
ずだだ~!
戻ってきたわ。
はい、フルーツ。
……ってキャベツじゃない。これは野菜よ。
え、違うの?
じゃあ、これは?
おせんべい! お菓子よ!
これは?
ヤシの実よ! あ、でもフルーツね。
えっ? ヤシの実? いったいどこでこれを……
うーん……フルーツってむずかしいね……
思い出5
みんな遅いよ~。
アンタが速いんだってば……
モタモタしてると野苺がなくなっちゃうよ!
私たち以外に誰もいないようだし大丈夫かと……
くんくん……近くに野苺の匂いが……
あれ? それとこの匂い……
ハロ! ジェロ!
あ、あれは魔獣!
動物たちが襲われてる!
主人公! いくわよ!
私はいまのうちに動物たちを!
みんな、ついてきて!
主人公! あぶない!
こ、これは療気……
吸い込んじやダメよ、主人公!
げっ、遅かった!
主人公!!!
ずだだー! 戻ってきたよ!
ダンビ!?
ずだだだキーック!!!
<ダンビは猛スピードを保ったまま前方に飛び跳ね、魔獣に蹴りを放った!>
す、すごい、一撃で魔獣を……
わとととと……
でも、勢いをつけすぎよ! そのままだと木に……
ふぎゃっ!?
ぶつかったわね。
大丈夫、主人公? 今、治療を……
それにしても……
森が枯れてる……
さっきの魔獣の療気が原因ね……
そんな……これじゃ野苺は……動物たちも住めないよ……
こんなの、ひどいよぉ……
思い出6 (友情覚醒)
ま、まぶしい……なにこれ……
見て、ダンビ! 森が!
え……?
<枯れ果てた森はルーンの光を吸収し、息を吹き返した。>
緑が戻った……
くんくん……いい匂い……
みんな……!
動物たちが帰ってきたわね。
ダンビさんのところに集まってるわ……
あはは、そんなに近づいたらくすぐったいよ。
ふふ、素敵な光景ね。
けど、意外ね。アンタってば、熊とかこわがりそうな雰囲気なのに……
はっ!?
こわいんかい!
それでも、困ってる動物たちは助けてあげないと……
サイラスがそうしてるように。
またサイラスさん……
ここまでくると、本人に会ってみたいわね。
ああ、俺もだ。
い、いましゃべったのはハロとジェロよね?
サイラスだよ。
どういうこと?
ハロとジェロがいれば、どこにいてもサイラスと会話ができるんだよ。
そんな大事なこと、いまごろ言わないでよ!
ダンビはああいう子だ。大変かもしれないが守ってやってほしい。
……はい。まかせてください。
それはそうと、本来の目的忘れてない?
そうだった! 野苺!
***
できたよー!
おお、これが野苺料理。
この野苺ジャム、すごくパンにあうわね。
野苺ヨーグルトもあるよ。
ヘー、美味しそうね。
他にも野苺ムースに、野苺プリン、野苺シャーベットに……
待って待って。なんか似たようなデザートばっかね……
そんなこともあろうかと、本を読んで勉強したんだ~。ほら、これ。
こ、このピンクの塊は……?
野苺の煮っころがしだよ。それでこっちは野苺フライ。こっちは野苺おにぎりだよ。
うっ、名前だけで胃もたれが……というか……
あ、それと野苺スープに野苺丼に、それから……
作りすぎよー!!!
野苺、だーいすき♪
森に愛されし者
その他
相関図
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ハロとジェロ | |
サイラス |
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