【白猫】ジーク(SWC)・思い出
ジーク・クライメット cv.市川蒼 雨が降ると元気になるレイナーの少年。 姉弟思いだが、素直になれないお年頃。 |
2021/05/28
思い出1
やぁ、みんな。
ジークくん、こんにちは。
いらっしゃい。あら、今日はサテラと一緒じゃないのね。
今回は快く送りだしてくれた。楽しんでこいって。
ヘー。意外ね。意地でもついて来そうなのに。
男同士の約束だ。そう言ったら納得してくれた。
心得てるわね。姉というかサテラの扱いを。
じゃないとやってられないからな。
でも男同士の約束って、誰とよ?
主人公、ジークくんとどこかへ行くの?
釣りだ。
釣りね!楽しそうじゃない!
最近はまってる。
魚料理が好きだから色々レパートリーは増やしてきた。
そうしたら今度は自分で新鮮な魚をさばきたくなったんだよ。
だったら自分で釣ればいいってことね。
ああ。自分で釣った魚を新鮮なまま料理すると格別なんだ。
……それに。
……いつかは板前になってみたいと思う。
そのために魚料理を極めたい。釣りは魚について深く知るための修行でもあるんだ。
……板前ねぇ。
どうかしたの?
板前の知り合いがいたら紹介してあげてもいいなと思ったんだけど……
カウントしていいか微妙だったから悩んでいたわ。
板前の知り合いがいるのか?
どうかしら。ちょっと前に板前をやってた知り合いならね。
……よくわからないけど機会があれば、頼むよ。
おっけー。
で、釣りはとこへ行くの?川?海?
渓流釣りだ。
渋いチョイスね!
もともと川魚のほうがしっくり来るからな。
お日様が出てるけれど大丈夫なの?
アンタ、レイナーだもんね。お日様は苦手なんでしょ。
日傘を差せば多少は問題ない。それに出発は明日にしようと思ってる。
そうなの?
明日からしばらく曇りだってサテラから聞いてるから。
じゃあ今日はお泊まりね!
お世話になります。
あら礼儀正しい。
……そこはちゃんとしろって言われたからな。
サテラさんに?
……ああ。
ちゃんとお姉ちゃんの言うこと聞いて感心ね!
……そんなことより!
主人公!明日に備えて釣り道具の準備をしないか?
思い出2
流れの速い渓流ね。けど岩場もあるし水深も充分。草木の茂り方もいい具合だわ。
わかるか。
ええ、いい水場ね。
(なんで知ってるんたろう……)
いい魚が育つ条件はそろってる。
お目当ては?
ヤマメだ。
ふふ、高級魚ね。
渓流の女王と言われてる魚だ。豊かな森と清らかな水……きっと最高に美味い。
主人公。まずはポイントを探ろう。
僕は岩場の陰に行ってみる。川下のほうを頼む。
ふたりとも気をつけてね!
…………
……
ふっ――!
…………
ー匹もかからない。おかしいな……
<……シャリ、シャリ……>
誰だ、アンタ。
俺が誰かなどどうでもいいことだ。
怪物ヤマメ。
なに!?
ただでは釣れん。自らよりも大きな魚すら食らうこの渓流のヌシ。
知恵比べで勝たなければ仕留めることはできん。
いいのか、僕に教えて?
俺の獲物はこれだ。
……アユか。
ヤツが姿を現すのは雨の降る底荒れの時だけ。持久戦を覚悟しておけ。
目的は果たした。健闘を祈る。
近所の釣り人か……?只者じゃなさそうだったな。
…………
なんで桂剥きをしてたんだろう。
思い出3
今、ー瞬――!
なんか魚じゃないのが釣れた気がしたけれど、逃げられちゃったわね。
調子はとうだ?
ぜんぜんよ。アタリもあったけどアワセ切れしちゃったわ。
浅場なのに?
魚じゃなかったのよ。そっちは?
ボウズだよ。これから落ち込みを狙おう。
何か嗅ぎつけたのね?
地元の釣り師が教えてくれた。ここにはヌシがいる。
面白くなってきたわね!
ああ!こっちだ!
…………
?
釣りの会話ってむずかしいね。
ここね?
ああ。ここに怪物ヤマメがいるらしい。
そいつに標的を絞ろうと思う。
深いわよ。食いつくかしら。
合流する前に、助っ人を呼んだから大丈夫だ。
雲が落ちてくるわ……!
けろけろりん♪
ツユハさん。
助っ人ってツユハのことなのね!
急にごめん。
大丈夫だよ!雨、必要なんだもんね!
頼むよ。
任せて!けろけろー!
ありがとうツユハ。
どういたしまして。でも、どうして雨が必要だったの?
雨が降らないと釣れない魚を釣るんだ。だから手を貸してもらいたかった。
魚、降らそうか?
……ありがとう。でも、それじゃ意味がないんだ。
……けろ?
今、とてもでっかいお魚が!
怪物ヤマメね!間違いないわ!
……これは真剣勝負なんた。
けろ?
この勝負を制することができれば、もっと魚のことを知ることができる気がするんだ。
けろろ?
だからここからは1人でなんとかする!
よくわかんないけど応援してるよ!けろけろりん♪
思い出4
…………
ジークくん、ずっと川を眺めてるわ。
怪物ヤマメの警戒心は強い。下手に餌を投げ入れたら、それが姿を見る最初で最後になってしまうかもしれない。
でもじっと川を見てても釣れないでしょーに。
長さが足りないんだ。
身長はまだ伸びるわよ、アンタ。
身長じゃない。それに当たり前だ。まだ伸びる。
……毎日牛乳も飲んでるし。
じゃあ腕?
そういうことじゃない。
それじゃあ……
足じゃないからな。
先に言ったらおしまいでしょが!
いいよ、おしまいで……
足りないのは竿の長さだ。
どういうことなの?
怪物ヤマメがいるのはあの岩棚だ。そこへ正確に竿をふって、餌を投げ入れないといけない。
でも僕の持ってる釣り竿じゃ長さが足りないんだ。
近づけばいいんじゃないの?
川面に影を落としたくない。そうすると、ここが一番近い足場なんだ。
<主人公は自分の釣竿をジークに渡した。>
ありがとう。でもこの釣り竿でも長さが足りないと思うんだ。
違うわ。主人公、そうなんでしょ?
ふたつの釣り竿を、ひとつに……?でも違う材質のものじゃ……
同じ竹竿だ……!
……いけるのか?でも試してみるしかない!
主人公!手伝ってくれ!
…………
……
な、長いわ!
びよんびよんね!
この釣り竿ならあの岩場に届く!
さぁ勝負だ!怪物ヤマメ!
思い出5
……ふっ!
…………
ぜんぜん食いつかないわね。
そうだね……
なんでた?何がいけないんだ?
クソッ!わからない――!
こらこら、そんな言葉使っちゃいけないぞ。
サテラ!どうしてここに!?
全然帰ってこないから様子を見に来ちゃった。
心配ない。帰れよ。
こら!そんな口の聞き方すると怒っちゃうぞ!
来るなって言ったのに来るのはどうなんだよ。
それはお姉ちゃんが悪い!ごめんね!
……いやまぁ、別にいいけどさ。
やったー!じゃあ私もここでジークの釣りを応援するね!
がんばれっ!がんばれっ!ジークっ!
負けるなっ!負けるなっ!ジークっ!
やめてくれ。気か散る……
けどよくここがわかったわねぇ。
ジークのいる所ならどこだってわかるよー!
(飛行島にお出かけしてますって書き置きがあっただけだけど……)
ジークくん、どうしたの?
何か閃きそうで……
サテラは僕がいると近寄ってくる……
それは、つまり……
つまり?
ダメだ。何かが閃きそうで閃かない……!
怪物ヤマメを釣る、いいアイデアが浮かびそうなのに!
主人公!出番よ!
ジークに閃きを!
思い出6
そうか!サテラは僕がいるから寄ってくるんだ!
怪物ヤマメも同じだ!
どゆこと?
主人公!一番タフなテグスを用意してくれないか?
これで頼む!
どうしたのジーク!お魚の気ぐるみなんか着て!
持って帰っていい!?
ダメだ!
ジークくん、自分に釣り糸を巻き付けてる……
まさか自分を餌にするってこと!?
怪物ヤマメは自分よりも大きな魚を食べるって聞いたんだ。
だったら餌さえ変えればもしかしたら!
主人公!投げてくれ!
<主人公がジークを川へ投げ入れた!>
うぉぉぉぉぉ!!
でっかいお魚だ!
怪物ヤマメだわ!!
フィーッシュ!!!
…………
……
大きなヤマメだったね。
身もしまってて美味しそうだったけど……
逃がしちゃってよかったの?
ああ。これでよかった。
僕とあいつは真剣勝負をした。言葉を交わしたんだ。そんな魚、食べられない。
ありがとう、主人公。
おかげで気づくことができたよ。最高の魚料理をしたいなら、食材選びはプロに任せる。
釣りは趣味として楽しもうと思う。
まぁ、それでいいんじゃない。
次は私もやってみようかな?
私もやりたい!ジーク、教えてよ!
ああ、次はみんなで釣りを楽しもう!
次は海釣りだ!伝説のカジキを釣り上げてやる!
方向性は大丈夫かしら?
ふふ、いいんじゃないかな。
覚醒絵・覚醒画像
雷雨の輝き ジーク・クライメット
その他
画像 | 説明 |
---|---|
ジーク・クライメット cv.市川蒼雨が降るほど力が増すレイナーの少年。雷の嵐を呼ぶ力を持っている。 | |
ジーク(キンクラ4)荒天の島から外の世界へ飛び出したレイナーの少年。夢は一流のコックになること。 | |
ジーク(SWC)雨が降ると元気になるレイナーの少年。姉弟思いだが、素直になれないお年頃。 |