【黒ウィズ】アカリ・ヨトバリ
アカリ・ヨトバリ CV: |
2017/00/00 |
【黒ウィズ】ザ・ゴールデン2019 アカリ編
バックストーリー
時に、異界と異界を結ぶ門が開く。
異なる世界に流れ込んだ『力』は、やがて己を見失い、魔物となって人を襲う。
倒された魔物は、『力』に戻る。そしてまた、己のこともわからぬままに魔物と化して、倒される……それを繰り返すのだ。
罰として永遠の苦悶を与えられた罪人のように。
苦しみ続ける魂は、どこにも行けず虚ろにさまよい、禍々しい罪とけがれを帯びていく――
「――こっちだよ」
四季のある異界『和ノ国』の片隅で、そんな彼らを呼ぶ声がある。
静やかに舞う1人の少女。
さまよえる魂たちが、おずおずと近づいていくと、彼女はそっと手を伸ばす。
小さな手が触れたとたん、ぽっ、と魂に灯りがともった。
踊りながら、少女は次々に手を触れていく。その周囲を魂の灯篭が舞い、夜を照らす。
少女がともすのは、浄化の火。
清められたる魂は、深き闇路を自ずと照らし、還るべき道を見出す。
そして、少女の導きを受け、自らが生まれた異界へと戻っていくのだ。
「――世に、罪という罪はあらじ……清められないものはない……」
踊りながら、少女は歌う。
「長い苦難はもう終わり。ここが流浪の終着点。
清め火が、あなたたちの穢れを祓い、行く先を照らしてくれる。
だから……還れるよ。あなたたちは、あなたたちの世界に還っていいんだよ……」
揺らぐ無数の灯火が、静かに天へと昇りゆく。
いずれの鬼火も、深き夜陰に、軽やかなる舞の軌跡を刻んでいた。
長き呪縛と苦悶から解き放たれたことを、喜ぶように――
還り道を照らす少女に、感謝の気持ちを示すように。