【白猫】セツナ(茶熊)・思い出
セツナ・アラヤ cv.斎藤千和 反物デザイナーを目指す巫女の少女。 テーブルゲームの魔力に取り憑かれた。 |
2020/00/00
メインストーリー
思い出1
やっほー♪
あらセツナ、いらっしゃい♪あんど入学おめでとー!
ありがとー♪これからは、学校でもよろしくねー!
こちらこそよろしくお願いします、セツナさん♪
そういや、トワは?
家のことが忙しくて、今回は無理だってさ。
そうですか……
残念だけど、クジョウの島では家のことは大切だからね。
でも、応援してくれたし!トワをびっくりさせるくらい、色んなことを学ぶんだ♪
いろんなことって?
あたしの将来の夢は、反物デザイナーになることだからね。
デザインのこととか服飾のこととか、勉強したいことはたくさんあるんだ。
あそこはー応、冒険家を育てるための学校だったんじゃない?
ふっふーん♪今期さ、ユキムラさんも入学したでしょ?
そっか、ユキムラは有名な紋章画家だったわね。
専門分野は違うけど、ユキムラさんの専門分野は違うけど、ユキムラさんの近くでデザインを勉強できる機会なんて滅多にないもんね♪
……ところでセツナさん!実際に衣服に接するのも糧になると思うんです!
え?
お裁縫部は……どうですか!?
あー……兼部でもいい?
はい、それは大丈夫ですけど……?
あ、もう部活入ったんだ。
うん。
何部?
テーブルゲーム部。
ゲーム♪そんな部あったのね!たいへん楽しそうね!
うん、すっごく楽しい!先輩たちも、面白い人ばっかりだし。
ふふ……よかったですね。
どんなゲームをやるの?
色々だよ。特にあたしが今ハマってるのは――
――大人の頭脳スポーツ――……麻雀……!
ま、まーじゃん……!
……って、聞いたことあるけど結構難しいのよねぇ……入部は無理そうかしら……
(入るつもりだったの!?)
麻雀だけじゃないよ。カードゲームとか他にも色んなゲームを楽しめるんだ。
どんなゲームでも丁寧にルールを教えてくれるし、初心者でもぜんぜん大歓迎だよ?
そうねえ……考えておくわ……
(あ、ちょっと尻込みした……)
今度さ、ちょっとした体験会があるんだけど、良かったら来てみなよ。
うん。行けたらいくわ。
(行かないやつだ……!)
……それにしてもセツナさん、前にも増して元気ー杯ですね。
毎日が楽しいからね!勉強に遊びに、すっごく充実してるんた!
茶熊学園に入学して、ほんとによかったよ♪
思い出2
ハイみなさん、お集まりいただきまことにありがとうございます。
テーブルゲーム部、顧問のカムイです!
学長先生、いいですか?
なんでしょう?
体験会の参加者って、私たちと先生だけですか?
いえいえ、もっとたくさんおりますとも。ただ今回は、4、5人が適正人数のゲームを遊びますんで。他の教室へ散ってもらっています。
なるほど。
さて、よいでしょうか。今回私たちが遊ぶゲームは――
――TRPGです!
ていーあーるぴーじー……?
簡単にいえば、ごっこ遊びです。
――舞台は剣と魔法の世界<ベアセリア>。みなさんはそこに住む別の自分となり――
大冒険の旅に出るのです!
…………
<一同は思った……
『それ普段からやってるやつ!』……と……
――が、しかし――!>
面白そうね!
前からやってみたかったんだ♪
別の自分になる……ちょっと楽しそうね。
なんだかワクワクするね!
<それはそれとして、ゲームとしてやる分には面白そうだった!>
具体的にはどうすればいいの?
TRPGとは、テーブルを囲んで、ロール、すなわち役割を、プレイ、演じるゲームです。
演技……は、苦手だわ。
ご心配なさらず。肝心なのは楽しむことです。演劇部のような芝居をしろということはありません。
TRPGは自由なゲームです。思ったことを発言し、やりたいことをすればいい。
それがそのまま、架空の世界に生きる自分の行動として反映されるのです。
なるほど、それなら。
架空の世界に生きる自分、っていうのはどこにいるの?
ハイ。それではこれから、みなさんにキャラメイキングをしていただきましょう。
申し遅れました。私、今回GMを務めさせて頂くカムイと申します。
さて、ゲームというからにはルールにのっとって頂きます。
今回のルールはこちらです。
……なるほど。まずは職業を選んで、それから細かい特徴なんかを決めていくのね……
はい。このゲームは、ダイスを使って行います。さいころのことですね。
職業や特徴はダイスの目に修正がかかることもありますが、それ以外の年齢・性別などはご自由に決めて頂いて構いません。
じゃあ、1歳の赤ん坊でもいいの?
冒険しても不自然じゃない年齢がいいでしょう。ゲームの世界ではありますが、基本的な常識などは我々と同じであると考えてください。
わかったわ!
カムイ学長……!この資料、めちゃくちゃわかりやすいですね!
恐縮です。……フフフ……!この程度の資料作りでしたら、学園設立の際に嫌というほどやりましたからね。
セツナさん、あなたもテーブルゲーム部には入りたてです。TRPGは初めてでしたね?
はい。けど、先輩たちからなんとなく話は聞いたりしてます!
よろしい。部のー員として、みんなをフォローするようお願いいたしますよ。
はい!
ふ~ん……この職業って、冒険家ギルドの登録と結構似てるとこもあるわね。
カスミさんはどんなキャラにする?
どうしよっかな……やりやすいように、自分くらいの歳の女の子かな……
私、回復役やってもいい?
あなた、ゲームでもそれなの?
ええ!それが私のアイデンティティーだもの!
なら、あたしは――
思い出3
みなさん、キャラクターは作成できましたね?では、カスミさんから、簡単に自己紹介をお願いします。
ええ、わかったわ。私はカスミ。今回の会には、<清めの宮>の後輩のセツナに誘われて……
あーっと、そちらではなく、今作ったキャラクターの方を……
あ、そっか。そういうことね。えっと、名前はロドリゲス。三十八歳のファイターよ。
ロドリゲス三十八歳!?
いっそのこと、自分からかけ離れたキャラクターにしてみようかと思って。
ふむ、そうですね。それも楽しみかたのーつです。いいと思いますよ。
戦闘に有利な特徴ばかり取ったから最前線は任せて。
ただ、知能が低いの。罠や魔法には極端に弱いから、そういったときはお願い。
尖ってますね~。
次は私のキャラね!名前はロドリゲス!二十五歳の男でヒーラーよ!
ちょっと!?名前かぶってマスケド!?
うん、カスミのを聞いてね、その名前いいなあって思って。
それで借りたんですか!駄目ですよ!
えぇ……イメージにピッタリなんだけどなあ……
紛らわしいので変えてください!
わかりました。じゃあ……ハル……ルカ……グレイ……うーん……
ヘヴンです。
はい。いいでしょう。
回復が得意なんだけど、剣も使えるの。まあ、どっちも中途半端になっちゃったんだけどね。
それも個性でしょう。では、次はメアさん。
はい!私も男性キャラで、知的でクールなシーフです!
ほほう。シーフですか。いいですねえ。最近ではあまり見なくなりましたが、重要なポジションですよ。
年齢は十八歳で、名前はホセ。ホセ・ロドリゲス。
ハイ三人目ー!来ると思ってましたけどねー!
ファミリーネームだとしても、紛らわしいので。単にホセでお願いしますね。
まあいっか。特徴としては罠を感知したり、解除したりが得意だから!
ではラストに、セツナさん。
はい。えーっと、あたしはソーサラーを選びました。
ふむふむ。
戦闘は得意じゃないけど、便利な魔法がたくさん使えます。みんな、守ってね♪
おう。任せときな。
……こんなカンジかしら?
大変結構ですよ♪そうやってキャラクターとしてお互いにフォローし合っていってください♪
名前はサンチェス。まだ十三歳だけど、才能のある男の子なんだ!よろしくね!
なるほど、全員男性ですか。それもいいでしょう。パーティーのバランスはちゃんと取れていますしね。
それではみなさん、いよいよこれからセッションを――ああ、ー回のゲームプレイのことをセッションと呼びます。
セッションをはじめます。よろしくお願いします!
思い出
――ベアセリアのとある町。ー件の酒場で、みなさんはくつろいでいます。
酒場で?
はい。みなさんは、既に知り合いということで。それぞれ何をしていますか?
私はお酒でも飲んでるのかな。ガブガブ。
あたしはテーブルー杯に本を広げて、魔法の勉強をしています!
ふっ……!私は、腕を組んで壁に寄りかかり、そんな仲間たちを見ています。
私はどうしようかな。剣でも磨いてるのかな?
だったらー緒に飲みましょうよ。ドン!ってジョッキを置いたり。
あ、そうしよう。あははー、前祝だー。
……前祝?すると、あなたたちのテーブルにー人の男が近寄ってきます。
ずいぶん景気良さそうだな。俺も混ぜてくれよ。
どうぞ。
待って!あやしいわ!その男の背後にピタリと立って言います。『何が狙いだ?』
えーと……見るからに普通っぽいその男は、ホセにびっくりしますね。
い、いや、ただ、世間話をしようと……
攻撃します。
えぇえええっ!?見るからにー般人ですよ!?
あやしいですし!
待ってくださいって!現実でも、酒場でいきなり人に殴りかかったりしないでしょう?叩き出されますよ!?
そっか……なら、『用があるなら単刀直入に言え』って囁いて、ナイフをしまいます。
ナイフ出してたんですか…………まあ、それなら……男はほっとします。
失礼した。実はあんたたちに、頼みたいことがあってな。
依頼ってこと?
ああ。見たところ、あんたたち腕が立ちそうだ。話を聞いてもらえないか?
悪い気はしないわね。言ってみなさい。
俺の村の近くの洞窟に、魔物が住みついたんだ。それを退治してもらいたい。
どこの世界も物騒なのねえ。
冒険家に依頼したら?
ですので、あなたたちがこの世界の冒険家の立場なんですよ。
そっか!そういうことね!わかったわ!私たちが退治してあげる!
待って!あやしいわ!
魔物が洞窟に住みつくとか、よくあることなんですか?
ええ、日常茶飯事です。なので別にあやしくは……
『報酬の話が先だ』
お、おお、だから、今からその話をしようと……
『そうか』再びナイフをしまい、壁にもたれかかります。
もう!ホセさん、ちょっと警戒しすぎだよ!酒場なんだからリラックスして!
『ふっ……俺は常在戦場だ……』
楽しそうねえメアは。
話が進まないわ。それで、じゃあ退治したらその報酬は?
ハイ。四人で数日は豪遊できそうな金額を提示されたと思ってください。
その金額は妥当?
そうじゃないかと思いましたね。
なら、いいわ。いつまでも飲んでても腕が錆びるたけだし。引き受けてもいいわよ。
そうか、助かるぜ!
洞窟に住む魔物って、どんな奴か予想つきます?
予想も何も、村人が目撃したそうです。ミノタルス……まあ、こっちでいうミノ程度ですね。
楽勝ね。行きましょうか。
話が早くて助かるぜ。
その洞窟って天然?それとも、昔人間が掘ったものなの?
よくは知らないが、奥へ行くと古代遺跡につながっているらしい。
危険な罠もあるかもしれない。十分に注意してくれ。
『罠……ね。俺を楽しませてくれればいいが』
じゃあ早速出発しましょう。あなたたちも、いいわね?
おっけー!
『僕の魔法で、ミノタルスくらい蹴散らしてやりますよ!』
では、洞窟へ着きました。
え?もう?
はい。こういう移動をテンポよく出来るところかゲームの良さですねえ~。
みなさんの目の前には、洞窟の入り口がぽっかりと開いています。熊が二頭並べるくらいの幅ですね。
さっきの依頼人は?
村へ帰りました。魔物と戦う能力はないので、足手まといにしかなりませんし。
あや――
しくないってば。じゃあ、洞窟に入っていきましょう。
中は真っ暗よね?たいまつに火をつけます。
着火の魔法、使えます!
ボッ。つきました。ただ、ロドリゲスが持っと片手がふさがりますねえ。
あ、そっか。私はたぶん、前衛になって進んだ方がいいと思うから……
それなら私が持つよ。メアはカスミの隣で、罠に警戒しながら進んで。
『オーケイ』
あ、ホセね。
そうだった、ホセね。
ふふ、実は私、暗闇でも見える能力があるの!どんどん進んでいくわ!
どんどん?
ええ!自信たっぷりにね!
では、いきなり足元がスカっとしました。
落とし穴です。
え!?ホセは、罠を感知する力が高いはずじゃあ!?
いまのカンジだと何も警戒してなかったっぽいので。
もう、油断しないで、メア?
ご、ごめんなさい……もう、落っこちたの?
いえ、ダイスを振ってください。判定に成功すれば、咄嵯に飛びのけたことにします。
いっころ……っと。目標値は4です。ただ、ずいぶん油断していたので、出目をー1してください。
うぅ……やあっ!……やった!5だ!
ちぇっ。
『ひゅ~……!危なかったぜ……!』
『さすがホセさん!でも、今後油断は禁物ですよ?』
さて、このように。何かあったときは、ダイスを使って進むことになります。
では、改めまして、洞窟探索を進行させていきまーす。
はーい!
思い出
ヘトヘト……回復魔法、もう使えないよ……
『ふっ。これしきの洞窟で、情けないヤツだな』
『あんたが罠にバカス力ひっかかるからでしょーが!』
『大きな声を出しちゃ駄目です!警戒されちゃいますよ!』
『なあに、どってことねえよ。ー発殴ればそれで終わりさ』
いいですねえ……!これこそTRPGの醍醐味ですよ……!
さて……かなり奥まで進んできましたね。次の曲がり角の先は――
少し開けた空間です。
じっと見ます!
見えました。奥の方から、角を生やした魔物がこちらをにらんでいます。
ミノタルスの住処のようです!
『ついにおでましか。みんな、いくぜ!』
ミノタルスはドシンドシンとそちらへ突進していきます。では、戦闘フェイズです!
魔法の盾!ロドリゲスさんに!
ダイスをどうぞ。
はい!ばっちりかかりました!
『これで俺は無敵だぜ!』
過信はしないでね、怪我をしても、もう回復魔法は……
『ああ、わかってる』
ミノタルスはロドリゲスの目の前まで来ましたー。
<――2ターン目――>
先手はこちらですね。ミノの斧がホセを狙います。ころころ。2です。ころころ。
それは避けました。『ふっ、止まって見えるぜ』
油断しないで、もらったらあんた死ぬわよ?
『そのときはそのときさ』ニヤリと笑って、反撃!5です。
くらいました。ミノはぐお~と叫びます。
『トドメたっ!……ふっ……!』
どうですか?
1だ。外した。運のいい奴め。
ミノはまだまだ元気ですよ~。
<――3ターン目――>
攻撃です。
ちくっときました。
『これで終わりだッ!』
あ。また1だ。
『ふっ……もう少しだけ、生かしておいてやるぜ』
ではお言葉に甘えて。
<――4ターン目――>
ホセの攻撃は命中。地道にですか、結構傷ついてkiました。
『そして俺がー刀両断だ!はあっ!』
『ちっ、間違って隣の岩を斬っちまったぜ』
また!~~~?
うう~ん、ホセもボロボロですが、ミノもかなりヤバイです。
『よく戦った。下がりな、ホセ』
『ロドリゲス……あとは、頼んだぜ……』
『うぉおおおおおおっ!』
……悪い。もう!ターンだけ、お前に任すぜ。
もおおおおおおおお!
<――そして――>
ミノの首を掲げて、勝利のかちどきを上げます。『ウォォォォォー!』
スパンと頭叩いてやろ。
『イテッ!なんだよ?』
『もっと早く当ててくださいよ!』
『俺なんかあとー発で死ぬぞ!?』
し、仕方ないじゃない、ダイスの目なんだもの……
さて――みなさんが安堵した、そのとき――
え?
奥の壁が、ゴゴゴゴと開いていきます!
うそー!まだ先が!?
そして、そこから現れたのは、この遺跡の真のボス――
!!あ、あなたたちは……!
ここまで来るとは、見事だぜ。
だけど、あたしたちを倒さない限り、この遺跡は魔物の巣となり続ける……
これ以上戦うのは、もう……!
ならば――
――麻雀で、勝負するのだ……!
え、えええええっ!?
これぞ!総動員の、テーブルゲーム部ラストギミックです!
さあ、麻雀で守護者に勝ち、村に平和を取り戻すのです!ちなみに東風戦です!
麻雀……それなら……
セツナ。頼める?
……はい。任せてください!
頼んだわよ!
負けないでね!
席決め……するぞ……!
思い出6
(オーラス……!ガレアさんとは7300点差の2チャ……
3900直撃か、満貫ツモが条件……!
でも……直撃させてくれるほど、甘い打ち手じゃない……!)
(完全に色が読まれてる……この勝負は、実質三対ー……
鳴かせてももらえない……どうすれば……!
これに……賭けるしか!)
カン!
(新ドラ……!
駄目、まだ届かな――!?)
――カン!!!
な、なにィ!?
まさか!?
ツモォ!!!
嶺上、ツモ、役牌!
20004000!
ラストオオオ!
ふっ……!やられたぜ……!
***
――それで、無事に守護者を倒して、村に平和が訪れたんだ♪
へぇ~!面白かった~♪またあのメンツでセッションしたいな~♪
むむむ……!
(体験会行けばよかったわ……!)
その紙は……?
これ?キャラクターシートだよ。
キャラクターシート?
うん。セッションをクリアして、経験値をもらったからね!
次はもっと強いサンチェスで、冒険に出られるんだ♪
ふ、ふ~ん……!
はあ……!それにしても、楽しかった~♪また絶対、みんな誘ってやろーっと♪
むむむ……!
(なんか……羨ましいわぁ……!)
(キャトラ……!)
<――実は――>
♪<――こっそり見学してた――!>
覚醒絵・覚醒画像
卓上の支配者 セツナ・アラヤ
その他