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【白猫】マナ・思い出【モンストコラボ】

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん
心優しき乙女
マナ CV:金元寿子
暖かき情愛にあふれる天使。
偏く命を守るため心優しき乙女は剣を執る。
2018/11/23


【白猫】モンストコラボ
飛行島の思い出 
その他関連ストーリー関連キャラ



思い出1



<異なる世界と繋がったことに

端を発した大事件から、しばらく後――

心優しき情愛の天使が、飛行島に舞い降りる――

――はずだった。>


……マナったら、いつまでたってもこないわねぇ。

待ち合わせの時間、すぎちゃってるね。

ふふふ、あはははっ……

ムム?この声は――

もう、みんな……くすぐったいですよ……!

<――マナが飛行島の生き物たちに囲まれている。>

あ、みなさん。お久しぶりです♪

こんにちは、マナさん♪

あらあら。こんなところにいたのね?

すみません……生き物たちと戯れてたら、つい時間を忘れてしまって……

飛行鳥、素敵な場所ですね。豊かな自然と、たくさんの命であふれてて……。

マナさんは生き物が大好きなんですね。

はい♪

そんじゃアタシのことも、好きなだけかわいがっていいのよ?

それでは、お膝にどうぞ。キャトラちゃん♪

やっほー!

ふふ、よしよし……

ごろごろ~。

よかったね、キャトラ。

<キャトラのお腹にコガネムシが!>

ぎにゃー!とってー!

ふふ、虫さんもかわいい。よしよし……

まとめてかわいがらないで!



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思い出2



このシチュー、おいしいです!こっちの山菜炒めも……!

アイリスはお料理が上手なんですね♪

お口に合ったようで嬉しいです♪

はぁ……ほっぺたが落ちそうです……♪

マナったら、幸せそうに食べるわねぇ。

あ、すみません……お行儀悪かったですか…?

こちらの世界のお科理が珍しくてつい……

いいじゃん、いっぱい食べれば。

普段のマナって落ち着いてるし、こういう一面もあるってわかって嬉しいわ♪

うぅ、ちょっと恥ずかしいです……。

遠慮しないでくださいね。おかわりもたくさんありますから。

――ありがとうございます!

このチーズパスタも、こっちのトマトオムレツも、みんな絶品ですね!

ふふ、幸せです♪

……いっぱい食べるわね。夜ご飯、入らなくならない?

まだまだ大丈夫ですよ♪

ねえアイリス?そろそろ……

これもどうぞ、マナさん。キノコとウミブドウのマリネです♪

わぁ、とてもいい香りですね!

初めて作ってみたんですが、ぜひ感想を聞かせてくれると……!

――おいしい!アイリスの腕前はやっぱり素晴らしいです!いくらでも食べられちゃいます♪

ふふ、そんなことありませんよ♪

めっちゃ喜んどる。


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思い出3



……かわいそうに。

どうしたの、マナ?

鳥の巣に、この子たちが残されていて……

鳥の雛ね……まだ生まれたばかりみたいだけど。

羽毛も生え揃ってませんね。親鳥たちはどこに……?

私がきたときには、二羽とも、もう――

<マナの視線の先には、花の添えられた小さな墓がある……>

怪我はしていなかったようなので、病気にかかっていたのかもしれません……

そっか……

ピー……

みんな、元気がないですね……

…………

あの、みなさんにお願いがあるんです。

いいわよ?

まだ何もいってませんよ!?

雛たちが飛べるようになるまで、ここでお世話させて……でしょ?

……はい。ご迷惑はかけませんから……

そんな水臭いこと、いわないでください。

アイリス……

小さな雛のお世話は、ひとりじゃ大変だと思いますから。

こうして飛行鳥でマナに拾われたのも、何かの縁だしね。

みんなで力を合わせて、独り立ちさせてあげましょ?

キャトラちゃん、主人公……

――ありがとうございます!!

みんな、よかったね……

ピーピー!

そうと決まれば、まずは助っ人を呼ばないとだわ。

助っ人?

こういうとき、うってつけのひとがいるでしょ?

あ……もしかして!

リンツに向かってひとっ飛びよ!ゴーゴー!


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思い出4



おじゃまします、みなさん。

――エマ!

く、くすぐったいですよ、マナさん……

また会えて嬉しいです、エマ!

あいかわらず仲良しねぇ。

はい!大切なお友達ですから!

は、恥ずかしいですから……

それより、困ったことってなんですか?

はい、実は――


事情はわかりました。

でも、幼い野生動物を助けるのってとても難しいことなんです。

少し育て方を間違えれば、命が失われてしまう。

でも愛情を向けすぎると、独りで生きる力を失ってしまう。

……私はエマのように、生き物には詳しくありません。

それでも私は、この小さな命を救いたいです。

わかりました。私も全力でお手伝いします。

雛たちのもとへ向かいましょう!

――ありがとうございます!


 ***


ピー……

……かなり衰弱してますね。

補液を作りましょう。あとは保温もしっかりと。

はい!やっぱりエマは頼りになりますね!

でしょ?生き物のことならエマにお任せなんだから!

(どうしてキャトラがいばってるんだろう……)

主人公さんは、小さな虫なんかを捕ってきてもらえると助かります。

丸裸の雛は、とてもこまめに餌をあげないといけません。かなり大変だと思いますけど――

まかせてください。

あの親鳥たちのためにも、必ずこの子たちを育て上げてみせますから。


 ***


ピーピー!ピー!

よしよし、みんな、ご飯の時間ですよ♪

すっかりマナさんに懐いちゃいましたね。

ともあれ、元気になってよかったわ♪

みなさんの――それに誰より、エマのおかげです。

本当に、ありがとうございました。

そんなことありませんよ。私は知恵を貸しただけで……

一番がんばってくれたのは、つきっきりで面倒を見てくれたマナさんだと思います。

ここ数日、アンタほとんど寝てないもんね。

ふふ、どうってことありません。私たちみんなの成果です!

く、くるしいです……

飛べるようになるのが楽しみですね!

雛鳥が飛べるようになるのは、生後二、三週間くらいですよ。

そんなに早く……!命の神秘ですね!

がんばりましょうね、みんな!

ピー!

…………



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思い出5



ピーピー!

<――若鳥たちは楽しそうに空を飛び回っている。>

みんな上手に飛べるようになりましたね。

一人餌の練習も順調ですし、いい感じですね♪

ピー!

ふふ、おかえりなさい、みんな。

ピ!

まあ……このお花、私にくれるの?

ありがとう。大切にするからね♪

ピー♪

この子たち、相変わらずマナにべったりねえ。

お母さんだと思ってるのかも……

……でも、このままだと、あまりよくないです。

え……?

どういうこと?

他の生き物への警戒心がないと、野生では生きていけませんから。

もう、教えてあげないといけない時期です。

人間は――他の生き物は、怖い存在なんだよ、って。

野生動物を助けるのが難しいって、こういうことだったんですね……

別々の生き物同士が、適切な距離感を保つのはとても難しいんです。

野生に帰すのなら、最後はちゃんと突き放す必要があります。

マナ、できそう……?

……もちろんです。

私がこの世界の住人でない以上、いつまでもこの子たちと一緒にはいられません。

それならせめて、あるべき場所に帰してあげないと。

マナさん……

そのためなら、私が嫌われるくらい……何てことありません。


<数日後――>

ピー♪

だめよ、戻ってきたら……!

どんなに怖がらせても、びくともしないわね……

――私だって、本当はあなたたちとずっと一緒にいたい。

でも私とあなたたちは、住む世界か違うから……

ピ?

……お願いだから、いうことを間いて。

ねえ、たとえばだけどさ、リンツの森に連れてくのってどうかしら?

あそこならエマもいるでしょ?

リンツの森は魔物も多いですから、放野するには厳しいです……

あ、そっか……

私の家でお世話することならできますけど……

どうでしょう、マナさん?

この子たちが心配なら――

ありがとうございます、エマ。

でも、本当にそれが正しいのか……まだ、わからないんです。

ピー!ピー!

この広い空を、あの子たちはこんなにも高く翔べるのに――

…………


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思い出6 (友情覚醒)



――

とても綺麗で、力強い光ですね……

まるで、命の輝きのよう。

……ありがとうございます、主人公。ようやく決心かつきました。

立派な翼をもって生まれてきたこの子たちの未来を、私の勝手で縛りたくはありません。

マナさん……

だから――お別れです。

ピ?

<マナは翼を大きく広げ、手にした剣を地に突き立てた――>

ぎにゃー!?

<――ものすごい迫力だ。>

ピーー!?

もう私に近づいてはいけません。

ピー!ピー!?

辛いことも、怖いことも……最初の一歩を踏み出せば、きっと乗り越えられる。

だからもう行きなさい。巣立ちの時です。

――さあ!!

ピィ……

<若鳥たちはやがて、森の向こうへ飛び去っていった……>

……さようなら。

マナさんは、これでよかったんですか……?

翼をもって生まれたのなら、あの子たちには広い世界にはばたいてほしい――

そう思ったんです。

……マナさんは、間違ってないと思います!

……はい。ありがとう、エマ……


 ***


…………

やっほ~、マナ!何してるの?

あの子たちの巣立ちを、親鳥さんたちに報告に。

きっとみんな、元気で暮らしてると思います。

はい。あの子たちにはもう嫌われてしまったけど……

力強く生きていてくれたら、それだけで嬉しいです。


――あら?

木の上からなんか落ちてきたわね?

これは……花……?

ピー!!

<――小さな鳥たちが、木々の向こうへ飛び去っていった……>

……嫌われてなんて、いませんでしたね。

――はいっ!


覚醒絵・覚醒画像



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