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桃娘伝Ⅱ Story【黒猫のウィズ】

最終更新日時 :

白猫ストーリー

黒猫ストーリー


2017/00/00

目次


Story1

Story2

Story3

Story4

Story5

最終話





story0 プロローグ



気がつくと、変な街にいた。

wなんにゃここは!!

本当に、いったいなんなのだろうか。

変わった格好をした人々が、謎めいた機械を使いこなしている。

一言で言うなら、そんな場所だった。

wあの格好、見覚えがあるにゃ。ここ、スモモたちのいる異界にゃ?

ウィズが小首をかしげたとき、そのものずばりの声がした。

sあ、キャットにウィザード! 久しぶりだね!

道の先で、少女が大きく手を振っている。

スモモ・ブルーム。気高い義侠心を胸に、人々を助けて戦う、討伐者の少女だ。

わけのわからない状況で、知り合いに会えたのは、まったく幸運だった。君はホッとして、スモモのもとまで歩いていく。

スモモは、大きな機械の前に立っていた。機械の表面には絵が貼りつけてある。

sふたりも、一緒にゲームする?

wゲーム?

sこれこれ。コインを入れて遊ぶんだ! 面白いよ!

スモモが、ちゃりーん、と機械にコインを入れる。

すると、騒々しい音楽が奏でられ、機械に貼りつけられた絵が動き始めた。

sよっ。てやつ。

スモモが機械についているレバーを動かしたり、ボタンを押したりすると、絵の中の登場人物が自在な動きを見せる。

w楽しそうだけど、私たちはこの異界のお金を持ってないにゃ。

だったら、これをお使いなさい。

スモモのグランマがひょっこり現れ、君に布袋を渡してくれた。

ずっしりとした重みが手に伝わってきて、君は思わず目を瞬かせた。

wこんなにもらっていいのかにゃ?

いいんですよ。いっぱい遊びなさい。

おばあさんは、にこにこと笑いながら、手にした服を別の機械に放り込む。

wそっちの機械はなんにゃ?

これは、洗濯機ですよ。

機械の中で、水と服が渦巻いていた。どうやら自動で洗濯しているらしい。

川に行かなくても洗濯ができるなんてねえ。まったく、家電サマサマですよ。

s本当に家電ってゴッドだよね!

ウィザードたちも家電教に入ろう! ゲームの世界で無限に鬼退治できるよ! ゴーグルをかけると、さらに没入感アップ!

やべえな、と君は思った。


何かがおかしい。

前にサキモリの里に来たときには機械など影も形もなかった。スモモも、家電教には入っていなかったはずだ。


wというか家電教ってなんにゃ。

君とウィズが頭を抱えていると――

y魔法使い! おい! こっちこっち!

近くの家の陰で、見覚えのある神が手招きをしていた。

yこっち! こっちだって! 来いよ! はーやーく!

あんまり関わり合いになりたくないタイプの神ではあったが、放っておくと、それはそれでウザいことになるタイプの神でもある。

君はしぶしぶ、そちらに向かい、神が隠れている家の裏手に回る。

神の他に、見知らぬ少女と、見知らぬ人型の機械が待っていた。

nあなたが、黒猫の魔法使い殿ですね。

私は討伐者のナユタ。このたび、あなたをお招きした者です。

yいや、実際に呼んだの、俺だけどね。

討伐者といえば、スモモやヤエのように、悪い鬼や妖怪と戦う人々のことのはずだ。

何かどうなっているのか、君は尋ねる。サキモリの里は、そしてスモモは、いったいどうしてしまったのかと。

n実は、ここは現実の世界ではありません。とある絵巻物の中なのです。

wにゃにゃ!? 絵の中にゃ!?

絵の中に入ってしまった……という状況には驚いたものの、あれが現実ではないと知って、君はむしろホッとした。

nですが、ここで描かれたことは、遠からず現実となってしまいます。

どうしてそんなことに? という君の質問に答えたのは、人型の機械の方だった。

?ハクライティスの家電たちが、人の世を支配しようとしているのよ。

お願い、魔法使い。力を貸して。家電の野望を止めるために!!



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story1



君はカードを構え、前に出た。

wそんな修羅場に勝手に呼ばないでほしいにゃ!

死ねば死にます。気をつけてください。

nあ、そうそう、そうでした。絵の中とはいえ、我々にとっては現実です。

ーーーーーーーーーーー

命は惜しーい。

争いたくないとか言ってなかったかにゃ!?

tよかろう、ならば死あるのみ!!

wだめにゃ、説得が通じそうな相手じゃないにゃ!

Dウォォオオオオ!!

tやめて! 私たち、同じ家電じゃない争いたくなんてない!

wなんか襲いかかってきたにゃ!

C家電を使わぬ者は死ね!!

B家電を信じよ……家電を使え……。

Aおまえたち……なぜ家電を使わぬ……。

すると、そこかしこから、ひとりでに動く機械たちが寄ってくる。

スモモたちのピンチなら、放ってはおけない。君はうなずいて、ナユタとともに歩き出した。

nついてきてください。この絵の奥に、絵を現実化させるための゛要、、があります。それを破壊すれば、ことなきを得るはずです。

神を呼んでくることができるなんて、このナユタという人は、かなりとんでもない人物のようだ。

俺俺。俺が”絵の中に入った”って書いたわけ。弟のやらかした不始末だからって、ナユタさんに連れて来られてよお。

w絵の中にいるなんて、まだ信じられないにゃ。どうやったにゃ?

ですから、こうして絵の中に入り、助っ人として、あなたがたをお呼びしたというわけです。

なぜエソラゴトが家電の桃源郷を描いたのかはわかりませんが、放っておくことはできません。

この神が”雑”というからには相当なんだろうな……と君は思った。

yあんまりにも雑な生き方してるもんで、上界を追い出された不肖の弟よ。

nおそらくは、ヨミビトシラズの兄弟神、エソラゴトのしわざです。彼は、描いた絵を現実にする力を持っています。

wそもそも、誰がこんな絵を描いたにゃ?

意昧はわからなかったが、大変そうだね、と君は答えた。

見て。この絵の中は、家電にあふれている。これはもはや、家電のユートピア……サイバー桃源郷よ!

t私はティマ。ハクライティスから来た家電よ。






「変な機械がいっぱいにゃ。」

「雑に呼ばないでほしいにゃ。」


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story1-2







文明の利器が何か言っていた。

t誰や、人類に火ぃなんちゅう危険なもん教えよったんは。

灰になるまで。

まるっと焼いてしまいましょう。

n大丈夫です。あくまでも、絵の中のスモモなので。

えっ。

n焼きましょう。

sこの*****女! すっこんでろ!

n本物ではありません。あくまで、絵の中のスモモです。

「「ゴーホーム!!

sクエス=アリアス人、ゴーホーム!

nあくまでも、絵の中のスモモです。何を言われても気にしないでください。

割とショックだった。

それにしても、スモモたちに面と向かって罵られるなんて……。

wいらん気の遣い方すんなにゃ!

tここ、そういうのいるとこかなって。私、気いー遣うタイプなの。家電だから~。

wんじゃなんにゃ今のは!!

tんーにゃ、ぜんぜん。初対MEN。

w知り合いだったにゃ?

tやめてスモモ、目を覚まして!

「「クズどもめ!

sクズどもめ!

「「許さない!!

家電教に帰依しないばかりか、家電さまの鳥居を破壊しようなんて……そんな悪行、私たちが許さない!

討伐者スモモ。そして鬼の姉妹フウカとミライ。かつて共に冒険した仲間たちが、キツと君を睨みつけている。

高らかな叫びとともに、立ちふさがる影があった。

「「させない!!」」

sそうはさせない!

nあれが、この絵の゛要、、になっているようです。破壊しましょう!

妙なオブジェが立っている。確か、鳥居というものだったはずだ。

ナユタが道の先を指差した。

みなさん、あれを見てください。

家電は、その極致にして象徴なの! かくいう私も――

太古の時代、人類は「火」を手に入れたことをきっかけに、創意工夫を凝らし、どんどん暮らしを豊かにしていった。

t人の生活を便利にする、文明の利器よ。

wところで、そもそも家電ってなんにゃ?

襲い来る家電を蹴散らしながら、絵の中を先へ先へと進む。




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story1-3





sありがとう。大事に使わせてもらうよ!

hハクライティスで使われる特殊金属、王璃遥坤(オリハルコン)で造った武器だよ。からくりと戦うなら、これがいちばん効く。

sハツセ、これは?

さらに、近くの茂みから見たこともない武器を取り出してきて、スモモたちに渡していく。

文句を言いながら、ハツセは、前にも使った大きくなるお椀を取り出し、川に浮かべた。

hハツセ使い荒いなあ。

yコイツもいるなら百人力だけど、急ぐは急がないとな。ほら、ハツセ。アレ出せ、アレ。

人生のハードルが死ぬほど上げられていた。

y人を助けるためなら喜んで死ぬから。

l世のため人のため、修羅となることをもいとわぬ精神……勉強になります。

yそうそう。コイツ、ほんとヤバいよ。人助けの鬼だから。もはや修羅の域だから。

えっ。

お噂は聞いてますよ。世界に愛と平和をもたらすため、日夜人助けに奔走されてるんですよね。

l初めまして、魔法使いさん。ヒサメと申します。

君が自己紹介をすると、少女は、穏やかに微笑み返してくれた。

?他の絵巻物も、妖怪仲間が探してくれています。まずは、近いものから対処しましょう。

yさっそくだけど、川を下ったところの町に、でかい絵巻物があるらしい。連日、見物人で人だかりができてるってハナシ。

hおや、君たち。久しぶりだね。

ヤエと、ハツセ。もうひとり、知らない少女が同行している。

いくらか歩いて森に入ると、ナユタに指定された地点で、数人が待っていた。

君たちはナユタの言に従い、里を出た。

n私とヨミビトシラズは、エソラゴトを探します。あなたがたは、ヤエたちと合流し、次の絵巻物のもとに向かってください。

sもちろんだよ、マスター・ナユタ!

家電たちの野望を止めねばなりません。協力してくれますね、スモモ。

n絵巻物はこれですべてではありません。どうやら他にも2巻ほどあるようなのです。

彼らは、家電が人を支配する世界を作るつもりよ。私、それが見過ごせなくって、助けを求めにきたの。

tでも、私たち家電は無事だった。そしてー部の家電が、「現実化する絵」を使って、サイバー桃源郷を作ろうとしてるの。

mあ、そう……。

tんにゃんにゃ。軍事マシーンはだいたい相打ちで吹つ飛んでるから。

mということは……その反逆したまし一んとやらが、次は和ノ国を狙って……!?

fすげーことをさらっと言つたな……。

tあ、それね。実は先日、ハクライティスは、軍事マシーンの反逆で海の中に沈んじゃったんだけどー―

sそれで、どうしてハクライティスのからくりが、絵の中に描かれていたの?

間に合って本当に良かった……と、君は身震いしながら思った。

nあともう少し遅かったら、あの光景が現実のものとなっていたでしょうね。

sそうだね、グランマ。すごく爽快だったような気がする。ぜんぜん覚えてないけど。

gなんだか、いい夢を見ていたような気がしますねえ。

いや。すでに白紙となっているので、ただの大きな巻物でしかなかった。

と、スモモの見やった先。里の広場に、大きな絵巻物が飾られている。

sそうだったんだ。そういえば、里に不思議な絵巻物が届けられて……。

n実は、かくかくしかじか、こうこうこうでして。

君はドキリとしたが、表情を見る限り、どうやら君の知っているスモモのようだ。もちろん家電も持っていない。

突然、スモモが話しかけてきた。

sあれ、キャットにウィザード、マスター・ナユタにヨミビトシラズも!いったいどうしたの?

気づくと、見慣れたサキモリの里に立っていた。

絵の中のスモモたちを吹き飛ばし、謎の鳥居を破壊すると、目の前の風景がぐちゃぐちゃに歪んだ。






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story2 中級:ニューヒーロー見参!





gグシュウシュウシュウ小童が! 喰らえミサイル雨あられ!

k行くぜ、からくり大好きオバケ野郎正義の鉄槌を食らわしてやる!

f人間が小せえ……。

洗濯代、払ってもらうぜ!!

kそこの川岸で寝てたら、てめえの爆発のせいで服の裾んところが煤けちまってなア!

ハルヒコと名乗った少年は、勇ましくも高らかに、笑いながら口上を述べた。

kいいや。

gハ! 正義感のなせる業とでもいうのか?

k見過ごせないからに決まってるだろ。

gなんだ貴様は! なぜ邪魔をする!

kハルヒコ・ホリカワ、ここに参上!

手にしているのは、針のような剣である。柄の部分が木槌のようになっていた。

その上に、少年がひとり、乗っている。

川を駆け抜けていったのは、君たちが乗っているのと同じ、お椀型の船だった。

gぐわあっ!な、何奴!

何かがすごい勢いで水面を走り、空中のガムシヤに斬りつけていったのだ。

不意に、白刃が閃いた。

?ていやあっ!

t卑劣KAAAAAAAN ! !

とにもかくにも亀にも毛にも! その娘はここで破壊させてもらう!

ガムシヤは、ビシツとティマを指差した。

gあーやかましい!そういうとこ突っ込むな! もう!

hえつ? 生まれつき死んでたんですか?

gいや……そう言われても……それがし、生まれつきがしゃどくろで、そういうもんだって言われて育つたし……。

h死んでたら、妖怪つていうより、死霊とか、そういうのじやないですか?

gえ。

h死んでても、妖怪つて言うんですか?

gグシュウシュウシュウ!それがしは妖怪がしゃどくろ!もとより死んでおる身だからなあ

m奴はガムシヤ。前に戦った敵よ。まさか生きていたなんて……。

y変なの来たぞ!

不気味な笑い声がしたかと思うと、爆発の煙を突き破るようにして、空飛ぶ武者が現れた。

?グシュウシュウシュウ!そのとおり!

sこのミサイルは、ガムシヤの!?

筒が互いにぶつかり合い、空中で派手に爆発する。

フウカが風を起こし、筒に叩きつけた。

fげっ、ありゃまさか――ええいっ。

尖った金属の筒が4つほど、ひゅるるるるー―と音を立てながら、お椀めがけて飛んできていた。  

m姉さん、アレ!

そのとき、ミライがハツと顔を上げ、横合いを指差した。

fおまえが言うの?

yウザいなこいつ。

tいいよいいよー。もっと褒めていいよー。ほらほらー。いま褒め待ちだよー。どんと来いやー!!

h高度な人工知能に、あえて雑なことを言わせる。ある意味、すごいことをやってますね。

f高度なわりに、だいぶ雑だけどな、コイツ……。

これほどのレベルで会話ができるのは、きわめて高度な人工知能を搭戯している証さ。

h付喪神は、長く使われた道具が自我を得たもの。人工知能は、純粋に科学の力によって、道具に自律思考を行わせるものだね。

h人工……知脳? 付喪神とは、違うんですか?

tパネえっしょ。

それにしても、君たち、変わったからくりを連れているね。人工知能を搭載しているのか。

h私も、ちょっと研究がてら出張していてね。おかげで絵巻物の影響に巻き込まれずにすんだよ。

yああ。今は妖怪との協力体制を作るために、妖怪の森で暮らしてる。

wヤエたちは、サキモリの里にはいなかったにや?

前回とは違い、追われる身ではない。流れゆく景色を堪能する余裕もあれば、積もる話をする余裕もあった。

お椀に乗り込み、川を下っていく。




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