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【黒ウィズ】プラーミャ・シア

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最終更新者:にゃん
プラーミャ・シア CV:
2014/09/16



バックストーリー



十字剣を握った女剣士プラーミャは、古城に住む姫を壁際まで追い込んだ。


「どうして私を……」

姫はか細く震える声で尋ねた。

「そんな芝居などしなくてもよい」

「?」

「すでに貴様の素性は調べ上げている」

そう言ってプラーミャは、懐から紙切れを出し示した。

「そ、それは……吸血鬼殲滅許可証!……」

「悪く思わんでくれ……これも仕事だからな」

追い詰められた姫の口からは突然牙が伸び、それまでの愛らしき面影はどこかに消え去ってしまった。


プラーミャの持つ十字剣は、妖しい青い光を点滅し始める。

十字剣は吸血鬼を斬るために製造された特殊な剣だ。

それが吸血鬼の血を嗅ぎ取り興奮気味に呼応している。


「ついに本性を現したな!」

金切り声を上げながら襲い掛かる吸血鬼は、鉤爪を突き出し最後の抵抗を見せた。

が、プラーミャに掴み掛るよりも早く、目の前に眩い閃光が走る。

「ぎゃああああ!!!」

吸血鬼は木の葉のように床に崩れ落ちた。


「今宵の十字剣は良く斬れる……」

血で赤く染まった十字剣を鞘に納めようとした彼女は、ふと立ち止まり、足元の姫に目を遣った。

いや、見返したのは姫というより、姫の体から流れる『液体』を見つめたと言ったほう が正しいかもしれない。



突如、苦しみだしたプラーミャは、内なる欲望に抗えず、姫の前に跪く。

そして抱き起こした姫の首筋に唇を這わせた。


「そ、そんな……吸血鬼殲滅部隊である、この私が……」


職務へのプライドにより、かろうじて衝動を抑え込むことができた。

だがそれがいつまで持つか判らない。

そんなことが頭を過りながら、プラーミャは逃げるようにその場を後にした。


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