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アナザーエデン Story2.5

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最終更新者:にゃん


「ねえアルド。とりあえず父さんに連絡しとかない?心配してると思うし。いいでしょリィカ?」

「ああそうだな。イシャール堂に顔を出しておこう。

ガリアードを倒したと聞いたら親父さんきっとビックリするぞ。」

「問題アリマセンデス。」



 ***



「おうお帰り!話は聞いたぞ。よくやったなおまえ達!

店の常連がお祝いしたいって言ってたぞ。ひとまずゆっくり休んで用意ができたら言ってくれ。


 ***



「しかしガリアードを倒しちまうとは!本当によくやったなエイミ。」

「ええ。偵察するだけのはずだったんだけど………なんだか成り行きでね。」


>いやほんとすごいって!街もそのニュースでもちきりだぞ。

>さすがエイミちゃん!イシャール堂の看板娘なだけのことはあるわ。まさにヤる時はやる女ってとこね!


「まあそりゃあこの俺様が手塩にかけて育て上げた娘だからな。

自慢じゃねえがワニグマだって素手でぶっ倒しちまうんだぜ?ウワッハッハッ!」

「ちょっと!!ヘンなこと言いふらさないでよもう!」


>けどこれで合成人間どもも少しはおとなしくなるさ。なあ?

>そっちのヘンテコなかっこした兄ちゃんもよくやってくれたよな。ソルティ・ラミアで乾杯と行こうぜ!


「でもアルドありがとう。ほんとあなたのおかげよ。

あなたが過去の世界から来たって話今では信じてるわ。

今度はわたしが協力する。あなたの時代に帰れる道かきっとどこかにあるはず。」

「ああ。ありがとうエイミ。そう言ってもらえるとこころづよ……

な……なんだ!?」




「アルド……!?わた……し………」



「エイミ!?みんな……!?これは……!?」



ウ、ウソだろ……。エルジオンが……!?

なんだよこれ……?何が起こったんだ!?」


「歴史の改変だよ……。」

「……!?な、なんだおまえは!?」

「過去の歴史が書き換えられたために未来も大きくその姿を変えた。

先ほどまでの未来はもうどこにも存在しない……。殺されてしまったのだ。」

「なんだって……?いったい何の話だ?」

「時の流れというのは大いなる河のようなものだ。

舟に乗った者はただ河上の方を向いてそのままずっと後ろ向きに流されて行くしかない。

自分達がどこへ向かおうとしているのか流れ行く先がどのようになっているのか

舟人は決して目にすることはできない。

そしてまた河上で立った小さな波はやがて大きなうねりとなって河下にたどりつく。

過去で起こったどんな小さな出来事でも未来の有り様を大きく変えてしまう可能性があるのだ。」



「これは……あの時の光の穴!?」

「おまえは殺された未来を救いたくはないか?

消されてしまった未来の人々を……あの娘を甦らせたくはないか?

おまえの決断次第であらゆる世界あらゆる時代が失われることになるやも知れぬぞ………」

「なんだと……!?それはどういう意味だ?」

「すべては16年前に始まったのだ。おまえが次元の渦に飲み込まれて自分を失った時に………

さあ行くがいい時空を超えて!魔獣にさらわれた娘とおまえ自身の真の姿を知るためにも………」

「待て!おまえは何者なんだ!?」



「歴史改変……?殺された未来を救うだと……このオレが?

魔獣にさらわれた娘……。フィーネも関係してるというのか今回の件に?

くそッ!何がどうなってるんだ?この先にその答えがあるのか……?



よし。なら行くぞ!どんなことがあってもきっと答えを見つけ出してやる!





 ***



「お爺ちゃんの大好物のキノコウメたしかこの辺に……はッ!?

あ、あの……?」

「えッ!?

来るなッ!」

「あなた……ケガしてるの?」

「…………。」

「怖がらないで。わたしはあなたの敵じゃない。」

「…………。」

「足をくじいたのね?だいじょうぶ。これくらいならわたしの知ってる簡単な魔法でも治せる。


はい。これでいいわ。」

「痛くない……。」

「それじゃ。」



「待って。」

「え?」


「これ……。」

「それ……キノコウメ!くれるの?」

「ええ。」

「もしかして……好きなのキノコウメ?」

「……とっても。」

「ぷっ……アハハハ!」

「くッ……アハハハ……!」


「あたしはアルテナ!」

「フィーネよ。」

「よろしくフィーネ!」

「こちらこそよろしくねアルテナ!」





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