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クロノクロス Story2

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最終更新者:にゃん




「ひゃっぽー!」


――

「だれ、あなた?見かけない顔ねえ。

前に、どこかで会ったかしら……?テルミナの人?」

「こらー!そこのヤツー!

気安く、オレたちのレナ姉ちゃんに声なんか、かけんなー!」

「バカなこと、言ってんじゃないの!

そんなことより、調子にのってあんまり遠くへ行くんじゃないわよー!」

「ほーい!りょーかーい!」


「まったく、もう……。のんきでいいわねえ、チビ助どもは……。

チビどものことは気にしないで。別に悪気はないのよ。

でも、そういえば……

あなた、むかし隣に住んでた男の子に、なんとなく似てるわね……。


 その子の名前は……?

>その子はどうした?


「死んじゃったんだ、その子……。

まだ小さい時に……溺れてね……。もう10年も前の話よ。

後を追うようにして、おばさんも亡くなられて……。

わたしも小さかったからよくおぼえてないんだけど、後になって母さんに聞いたから……。

その子……セルジュって言ったんだ……。


>セルジュは、ボクだ!!

 そんなの、デタラメだ!!


「……!?あなたがセルジュ!?

セルジュのことで、そんな冗談、やめて!!死んじゃってるんだよ、あの子は、もう……!


ほんとのこと言うとね、わたし、あの子のこと、ちょっと好きだったな……。

もし、あの子が死なずに、わたしと一緒に時を数えて大きくなってたら……、どうなってたんだろう?


ヘンだね、はじめて会った人に、いきなりこんな話しちゃうなんて……。

セルジュが生きてたら、なんて考えてみたって……、しょうがないよね。

ばくなったセルジュが、戻ってくるわけないし……。死んだ子の年を数えるなって、母さん、いつも言うもの。


…………。風鳴きの岬に、あの子のお墓があるの。

よかったら、あなたもお参りしてあげて。ここしばらくは、だれも行ってないはずだから……。

それじゃ、わたし……、まだ仕事があるから。さっきはゴメンね、ついカッとなっちゃって。

それじゃ、さよなら……、旅の人。」


 ***



 ***


<表面に、なにか彫ってある。かなり昔に彫られたものらしい。>


我らが最愛の息子 セルジュ

やすらかにここに眠る

享年 7歳


もう誰もこの子から奪うことはできない

もう誰もこの子に与えることはできない

海から贈られたものをただ海に返しただけ



「おまえか……10年前に死んだ、セルジュとかいう小僧の亡霊ってのは?


動くなっ!!

……ムダだ、後ろは崖。ここからは逃げられんぞ。大人しくするんだな、小僧。」


「しかし、カーシュ様。ほんとにこいつ、死んだ子供の亡霊なんでしょうか?

どこをどう見ても私には普通の少年にしか見えませんが……

「どっちだっていいさ。“奴”が言った通り、小僧はいたんだからな。

よし、こいつを連れて行け。」


「待てッ!」


「なんだ、おまえは?


そこをどけ、小娘。ふざけたまねしやがると、痛い目を見るぞ。」

「おまえらこそ、おとなしく帰ったほうが身のためだぜ。」


「おまえら、俺たちはなァ、蛇骨大佐ひきいるアカシア竜騎士団の……」

「もういい!!

おい、小僧!!俺はおまえを連れてかなきゃならねェんだ。

大人しくついて来ればよし。

さまなくば、痛い目を見ることになるぜ。」

「ハッ!つべこべ言わずに、かかってきな!

てめぇらまとめて、月までぶっとばしてやるぜ!」

「……いい度胸だ。後悔するなよ、小娘。手加減はしねえからな!」


 ***


「カーシュ様!!ここはひとまず引き上げるんだな!

こいつら、ただ者じゃないんだな!」


「ちッ、ふぬけ共め!

小娘、おぼえてろよ!このままじゃすまさねえからな!」


「ハッ!おととい来やがれ!

おまえらにやられるようなオレ様かってんだよ、バカヤロー!


大丈夫だったか?

――

セルジュ……セルジュって名だったのか、おまえ……。

…………。

――

うん、オレか?オレは、キッド。キッドって言うんだ、よろしくな。

おまえがあいつらにからまれてるのを見て、つい割って入っちまったぜ。

あーいう、いばりくさった連中には、ガマンできねー。もう2、3発、ぶっとばしてやりたかったのによ!

けどよ、なんであいつら、おまえを連れてこうとしてたんだ?

――

ふぅん……。やつらに会ったこともねーのか?

――

まあ、オレはべつにかまやしないけどよ。


なあ、セルジュ、よかったら、オレと一緒に行かないか?

あのカーシュって野郎、このままおとなしくひきさがるようなタマじゃないぜ。

オレもホント言うと、この島に来たのははじめてでさ……

ちょっとばっかり心細かったりしてたんだ、へへ……。

な、どうだ、セルジュ?

ここで会ったのも、何かの縁だしな。一緒に行こうぜ?」


>一緒に行く

 行かない


「よし、決まりだ!よろしくな、セルジュ。

もうすぐ日も落ちる。

今日のところは、近くの村で休めそうなところを探そうぜ。


おい、セルジュ。

いくらオレ様がかわいいからって、ヘンな気、おこすなよ。」


 ***


宿屋

「よし!それじゃ、テルミナへ行ってみようぜ。」


 ***


これは……、凶暴なライオンザメの歯じゃないか。しかも、とんでもないサイズだ!

歯がこの大きさだとすると、全長はゆうに5mをこえてるにちがいない。

まさか、この歯の持ち主をしとめたというのか、君が……?

――

ええッ?なんだって!?もう一人の私だって……!?

このペンダントを渡してくれって、頼まれた……?魚捕りになった、その“私”から?

いったい何の話だ?大人をからかうんじゃない!!私は、私だ!他の私なんか、いるわけないじゃないか。


…………。ああ、確かに昔迷ったことはある、魚捕りになろうかどうするか、ね。もう10年も前になるか……。

でも私には、ムリだった。そっちの道に進むことは、その時にきっぱりとあきらめたんだよ……。


なにを言ったってムダだよ。自分で選んだ道だ、後悔はしてない……。

それに、そう簡単に自分の生き方なんかころころ変えられるもんじゃない。」


「ちょびっと待つだわらし!」

「な、なんだ、今のは……?」

「愛はいつでもそこにあるだわら。人が気づかないだけで。」

「ま、まさか、おまえは……、ラッキーダン!?」

「人は、そう呼ぶだわらし。いつどこで誰がつけたか、ラッキーダンと!

ちゃお!」

「そ、そんな、バカな……!?ど、どうして……!?」


「なんだか、わけありみたいだわらし。面白そうだから、わらしも一緒に行くだわら!」

「ちょ、ちょっと待ってくれ……!」

「ちょっとも、ひょっとこもないだわら。

悪いことは言わないだわら。いい加減、逃げてばっかりいないで、自分の人生と向き合った方がいいだわら。」

「む……。」


「愛と勇気のメッセンジャー。

ラッキー、ラッキー、ラッキーダン!!ゴー、ゴー!







 ***


【テルミナ】


 ***


「ごめんよ、青リンドウは切らしてんだよ。ほら、溺れ谷でゴチャゴチャやってんだろ?

あんたんとこの若い衆が立ち入り禁止とかいってがんばっちゃってんのよ。

また近いうちに入るだろうからそん時来とくれ。

「……。

テルミナを守るべき龍騎士団がおばちゃんに迷惑かけてんのか……。

ごめん、きっとすぐ終わるから。」

「ううん、いいんだよ。他でも花はとれるから。

それより、カーシュちゃんしばらく見ないけどどうしてんだい、元気にやってる?」

「それが……。幽霊探しだか何とかで南の方へ行ってるよ。

おれは下っ端だからよく知らないけど蛇骨様直々の命令らしいんだ。」

「幽霊!?そりゃ、またスゴいねぇ……。天変地異の前触れじゃなきゃいいんだけど。

まぁ、カーシュちゃんにもよろしく言っといてくれよ。」

「うん、分かった。また来るよ。」


「おいおい、聞いたか?カーシュって岬のあいつだぞ?

んでもって『幽霊』って、セルジュ、お前じゃねぇのか?

――

そうか、やっぱりアカシア龍騎士団カギを握ってるな……。

ちょっと調べてみようぜ!」


 ***





「そう、なかったの……。

しかたがないわ。今日はお花はなしでお祈りしましょう。」


「ん……?


ひょっとしてその花は青リンドウかい?

もしよかったらその花をゆずってくれないか?


>ただで

 お金を取る

 ゆずらない


「無料で?本当にいいのか?かたじけない。」

「私からもお礼を言わせて下さい。

ここに眠る者たちが生前その花を好んでいたものでいつもお供えしているのです……。」




「ダリオ、あなたが好きだった青リンドウよ。

今にこの種が芽を出し、葉をつけ、花が咲き乱れることでしょう。

そして、私は一つ歳をとるの。でも、あなたはいつまでも……。」

「父上……。兄貴……。」

「不思議なものね、この剣は雨ざらしにさらされていても決してさびることがないわ……。

まるで主たちの魂が宿っているかのように。

そう思わなくて?グレン。」

「はい……。

父上から兄貴へ聖剣イルランザーとともに受け継がれた意志はおれたちが継承していきます。」

「本当にそうだといいんだけど……。」

「それはどういう意味ですか、リデルさま?たとえお嬢様といえど……」

「あなたはこのところ騎士団がどこかおかしい、と思わないの……?

お父様は何か思いつめたような顔をしていらっしゃるし、カーシュも『亡霊退治だ』なんて言ってるし……。」

「お嬢様……。」

「あの異形のお客人が来られてからみんな少し変よ……。」

「……。」

「グレン、あなただけは真実を見つめていて下さい。

このイルランザーのかがやきに恥じないように……。」

「……御意。」

「フフフ……。」

「……?」

「ごめんなさい。あなたがそんな言葉を使うとなんだかおかしくて、ウフフフ……。」

「……。お嬢様、少し風も出てきたようですからそろそろ館へ戻りましょう。」

「ええ……、そうね。」




蛇骨様





潜入仲間 選択








※勧誘

ほう、おまえたちも館に用事があるのか……。面白い。

ギャンブルは人数が多い方が盛り上がるというものだ……。

今、足りないのは腕のいい船乗りと荒波にたえうる船だ。

それさえ調達できればあとは俺に任せてくれ。

どうするんだ?






コンサートもうまくいきそうなんだが……。

ここだけの話、主役のスラッシュが行方不明なんだ……。どこかで見かけなかったかい?

スラッシュ、ここんとこずっと遠くを見てばかりだった……。心ここにあらず、って感じでな。

しかし、弱っちまうなぁ、リハほっぽり出してどこ行っちまったんだ?

そろそろ探しに行ったミキが帰ってくるはずなんだが……。


「ミキ!どうだい、見つかったかい?

「ダメダメ!!影切りの森に入ってくとこまではついていけたんだけど……。

あの森の入り口に騎士がいて入れないのよ。

あの気味の悪い森はさすがのアタイでも一人じゃちょっと、ね。

あの奥は蛇骨館に通じてるって話だけど、あのスットコドッコイ何するつもりなんだか!」

「そうかい……。影切りの森に入ったのは確かなのか……。」


※勧誘

そうだ!アンタら、もしよかったらアタイに協力してよ!

アタイが森の入り口の騎士をどこかへおびきよせるからそのうちに森に入ってスラッシュを探し出しとくれよ!

お願いだからさぁ、悩める美女を助けると思って、ね?





謎の剣士

「剣技というものはあたかもバラのようだ。

美しさの中に秘めたる紅の野望……。それはまさにわたくしのことだ……。

おっと、紹介が遅れてしまいました。

マイネーム イズ ピエール。ムッシュー・ザッパにこの部屋を借りています。

わたくしはこれから蛇骨大佐とやらに会いに行くつもりです。

聞くところによるとアカシア竜騎士団四天王の一人が不在というではないですか。

その空席にふさわしいのはわたくしのように美しく剣を操るもの……。

わたくしが美麗なる剣技を一太刀お見せすれば必ずやVIP待遇で迎えてくれるでしょう……。


しかし、わたくし、勇者の証である大切なバッジを無くしてしまいました……。

あれがないと文字通り門前払いでしょう。あぁ、どうすればいいのでしょう……?


>ザッパさんとこに下宿してるピエールさんって自分では“勇者”って言ってるけどなんだかアヤシイのよねぇ……。

そもそもあの言葉づかいが変よ!あんな人の言う事を信じるのはよっぽどのお人よしか単なるバカね……。


>オイラ、実はいいもん拾っちゃってさ!

ジャ~ン!!かっちょいいだろ、この胸に輝くバッジ!オイラにピッタリさ!

――

う~ん……。落とし物は返さないとドロボーだし……。

オイラ、勇者になりたくてもドロボーだけはごめんだからね、ホイ、返すよ!


「ウィ、ムッシュー!それはわたくしのバッジ!

ありがとサンクスメルシー僕です!

わたくし、これでようやく蛇骨館へ行けます!」


※勧誘

もしよろしければ共に蛇骨館の正門を訪ねてみませんか?

わたくし一人でも十分ですがあなた方みたいのでも多少の引き立て役にはなるでしょう。

バラを引き立てるためには雑草も必要です……。

さぁ、わたくしとともに!




 ***

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