阿朶
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 中 | 40 | 239+2*3=245 |
農牧 | 良 | 58 | 417+5*3=432 |
制作 | 優 | 257 | 604+4*3=616 |
財務 | 中 | 51 | 254+2*3=260 |
探検 | 優 | 83 | 602+6*3=620 |
天賦
★1 | 外で探検する時、植物の採集での体力の消費が-7。 |
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★2 | 外で探検する時、植物の採集での体力の消費が-8。 |
★3 | 外で探検する時、植物の採集での体力の消費が-9。 |
★4 | 外で探検する時、植物の採集での体力の消費が-10。 |
物語
阿朶は、兄と共に江南で医者をしている時に、山の中で李時珍に出会った。
二人は同時に岩壁に生えている霊芝(れいし)に目を付けた。一人は左手を出し、そしてもう一人は右手を出して、互いに見つめ、どちらも譲る気がなかった。
しばらくして、李時珍が先に口を開いた。「お嬢さん、この霊芝はとても珍しいものなんだ。どうか譲ってくれないか。」
阿朶は目をぱちくりとさせただけで、何も言わなかった。聞き取れなかったのかと思い、彼女に再び話しかけようとした李時珍は、その苗(ミャオ)族の身なりに気づき、漢の言葉が分からないのかもしれないと思い至った。
彼は体を岩壁に寄りかかって、空中で両手を動かした。言葉が通じない時は、手話こそが一番の交流手段だからだ。
しかし、阿朶はまたぱちぱちと瞬きをしたのみで、何も言わなかった。李時珍は、もしかして手話にも方言があるのかもしれないと真剣に考えた。
やがて日が登り、びっしょりと汗をかいた李時珍だったが、あらゆる方法を試しても阿朶に自分の言葉を伝えることが出来なかった。とはいえ、山賊のように霊芝を強奪するわけにもいけない。
どのくらい経ったのか、阿朶はとうとう我慢ができなくなり、ぷっと笑った。「いいわ、その霊芝、譲ってあげる。」
李時珍はその一言に驚き、あわや岩壁から落ちるところだった。「言葉通じるのか?」
「そうよ。」
「じゃあ、なぜさっきまで喋らなかったんだ?」
「面白かったから。」