李師師
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 劣 | 13 | 93+1*4=97 |
農牧 | 劣 | 22 | 86+1*4=90 |
制作 | 中 | 58 | 243+2*4=251 |
財務 | 良 | 38 | 412+5*4=432 |
探検 | 劣 | 10 | 64+1*4=68 |
天賦
★0 | 画室で仕事をする時、おまけで布を5枚獲得する。 |
---|---|
★1 | 画室で仕事をする時、おまけで布を10枚獲得する。 |
★2 | 画室で仕事をする時、おまけで布を15枚獲得する。 |
★3 | 画室で仕事をする時、おまけで布を20枚獲得する。 |
★4 | 画室で仕事をする時、おまけで布を25枚獲得する。 |
物語
三山里の市場には人が行き交っていた。
塩鴨店の女将は親切に声をかけた。「お嬢さん、塩鴨はいかが?」
鴨血の春雨煮が名物な食事処の店主も満面の笑みで呼んだ。「さあさあ、春雨はいかがかね?」
お腹をぐーっと鳴らした女性は、冷たい風の中で震えながら答えた。「食べてから払わせでもらうんでもいいですか?」
二人の店主は女性の喋り方を聞いて、目を丸くした。「お嬢さん、北の人かい?」
女性はこくりと頷いた。食事処の店主は、熱々の吸い物を彼女の前に置いた。「あれまあ、こんな遠くまで来て、疲れただろう?」
塩漬け鴨店の女将は、心配そうに彼女に聞いた。「はるばる嫁いできたのかい?」
女性は首を振った。「金国の兵士に、家さ奪われて、逃げてきた。」
食事処の店主と塩鴨店の女将は顔を見合わせた。「私たちも逃げてきたんだ。もしかして、あんたも宮中に関係があったのか?」
女性は驚いたように顔を上げた。「あなたたちも?」
食事処の店主が、顔の変装をといた。「俺は朱允炆(しゅいんぶん)、叔父の朱棣から逃げてきた。」
塩鴨店の女将は、顔を覆っていた布をめくった。「あたしは楊玉環(ようぎょっかん)、馬嵬駅(ばかいえき)から逃げてきたの。」
女性は目を丸くした。「なんでそんなに、応天弁が上手なの?」
楊玉環はため息をついた。「地元民になりすませないと生きていけないからね。彼のおかげで助かったわ。」
朱允炆は女性を見つめた。「あんたの名前は?私たちと同じように、ここで正体を隠して生きていこう。」
女性は一字一句はっきりと答えた。「李師師。」
朱允炆と楊玉環はまた顔を見合わせ、彼女を連れて路地に消えて行った。その日から、塩鴨と鴨血の春雨煮を名物とする二つの店のそばに、花屋ができたという。