木犀の木
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レベル
Lv.30
紹介
【装飾・木犀の木】
かつて、金に困っていた書生の飛は、同郷の友人と共に杭州に出稼ぎに来た。
瞬く間に何年も経ち、友人が故郷に帰ることになった。
友人の見送りに来て、一緒に町外の川沿いを歩いていると、酒の香りが鼻をついた。
少し離れたところに飲み屋があるのを見つけ、飛は、一杯飲みにいこうと友人を誘った。
飲み屋につくと、飛は店主に尋ねた。「どうしてお宅のお酒は、こんなにも香り高いんだ?」
店主は酒を注ぎながら、「これは、そばの金木犀で作った酒なんです。今年の金木犀の香りは格別ですよ。来年の酒がどうなるか、楽しみですね。」と答えた。
飛は大きく息をつき、問うことをやめ、友人と酒を楽しんだ。
馬車に乗った友人を見送ると、飛は金木犀の木に背を預け、詩を詠みあげた。
時下八月の秋、新たに釀す桂花酒。
落花は無情に非ず、香を携へ衣の袖を染む。
独酌何ぞ憂ひを解さん、対飲愁ひ更に愁ふ。
酒から醒め别離を悲しみ、酒に酔ひ即ち帰郷す。
花を釀す明年の酒、再び誰と共にか飲まん。
ステータス
所要材料 | 450 |
繁栄度・環境 | 繁栄度5 環境10 |