清風亭(2023夏)
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
7510
入手方法
厳さま2023夏限定建築
物語
暑い夏の午後、魚くんは母親の目を盗み、また田んぼの仕事を怠けた。村の子供たちにとって、せっかく書院に行かなくて済む休日も、大人の仕事の手伝いを意味する。夜が明けると、魚くんは鶏の鳴き声と母親の催促を浴びながら目を覚まし、田んぼにやってきた。田んぼの雑草は夏の雨のせいでぼうぼうで、数日に一度は抜かないといけなく、キリがなかった。魚くんは日差しに耐え、半日雑草を抜くと、大人たちが昼休みに入った隙に、饅頭を持って逃げた。彼は張り巡らせる田んぼの道を走り抜け、曲がりくねった小川を渡り、自分ん家のスイカ畑を通った時にスイカを一つ取り、それを抱いてついに小さい涼亭に入った。涼亭は小さな池の上に建てられ、水車がぎいぎいと音を立てながら田んぼへと続く水路に水を送り続けていた。屋根には瓦が敷かれ、四方の風通しがいい涼亭は、今日のような暑い夏の日にはまさに桃源郷だった。涼亭には名前がなく、魚くんは勝手に「清風亭」と名付けた。亭の中に腰をおろし、饅頭と西瓜を貪り、満足げにげっぷをすると、風と蝉の声の中でまどろみ始めた。時間はまだ早かったが、魚くんはわら帽子を顔にかぶって大の字になると、すぐに眠りに落ちた。どれほど経ったのか、魚くんは悪夢を見た。怪獣に追いかけられ、どうしても振り切れず、捕まりそうになった瞬間、大声をあげ、目を覚ました。しかし、わら帽子をどけた途端、怒った母親の顔が近づき、魚くんは悲鳴をあげる間もなく耳をつかまれた。「あんた、今何時だと思ってんの!毎日毎日怠けて。」「い……いてて!わざとじゃないんだよ!許して!」母親は魚くんの耳を離し、デコピンした。「仕事したくないなら、家で宿題をやりなさい!」魚くんは嬉しさでバッと飛び起き、母親のほっぺにちゅうをして、るんるんと足どり軽く家に帰っていった。