忘情の屋台
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
‐10
4時間ごとに銅貨を480個生産する。
入手方法
イベント
物語
「孟姑さん、お吸い物をくれ!」忘情の屋台の前で、書生姿の若い男が、少しかすれた声で叫んだ。「はい、空いてる席にどうぞ。」孟姑はお吸い物を注ぎながら、そっと客を盗み見た。しょんぼりと肩を落とし、目を赤く腫らした男の姿に、孟姑は思わずため息をついた。「お客さん、過ぎたことを考えても仕方ありません。執着しないのも自分のためですよ。」親切な孟姑は男を慰めたが、悲しいことを思い出してしまったのか、客は急にすすり泣きはじめた。「き、君にはわからないよ。彼女なしでは、い、生きる意味なんて、ないんだ。」途切れ途切れに言葉を繋ぎ、孟姑が差し出したお吸い物を取り上げて一気に飲み干した。「お、おいしい!もう一杯くれ。」三杯続けて飲むと、客は孟姑の鼻先を指差し、怒り出した。「なんでまだはっきり覚えてるんだ!この忘情湯は偽物だ、悪徳商人め!」孟姑はついに我慢ならず、玉杓子で書生の頭を叩いた。「あんたお吸い物でも酔えるのかい!もし状元湯と名付けて飲んだら、状元になれるとでも思ってるの?」