棕櫚の木
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
2510
入手方法
桃花村の謎
物語
村の外には棕櫚の木が何本か生えている。それがいつ植えられたのかは、村長すらも知らない。わかるのは、村長がここに来る前から植えられていたということだけだ。夏になると、棕櫚の木は子供たちの格好の遊び場になった。なぜなら、大きな緑の葉が、日差しを遮ってくれるからだ。谷は棕櫚の葉を一枚取り、大きな団扇を作り、得意げに手に持っていた。すると、棒が谷の尻を叩いた。あまりの痛みで、谷は飛び上がった。「誰だよ!人を叩きやがって……」谷の声はどんどん小さくなっていた。後ろには、先生が立っていた。「その手のものはなんだ。」谷は手の中の棕櫚の葉でできた団扇を振り、「先生、これは団扇です。」と答えた。「皆が涼を取ろうと棕櫚の葉を全部取ってしまったら、木陰で涼むことができなくなるだろう。自分一人の利益のために、他人の利益を損なうことをしてはならんぞ。」谷は頭を下げ、自分が間違っていたことに気づいた。これからは必ず村を守る人間になろうと、彼は即座に決心した。