山賊の王座
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
15
閑人住居
入手方法
悪党(山賊)尋問
物語
一年越しに、敵の行動習慣や山の地形を熟知しているおかげで、捕り手の孫大順は山賊を逮捕する行動で一番の功績を立てた。山賊の巣窟を壊滅させ、賊をすべて捕らえると、孫大順は刀を携え、賊の首領の王座の前に立ち尽くした。「大順?大順?」普段の優しい性格と打って変わって、険しい表情の彼を見て、仲間は不思議に思った。孫大順は半年前に捕り手になったばかりだ。最初は病弱の文人に見えていたが、半年間武術に励んだだけでなく、任務の時もいつも先陣を切っており、どこか殺伐とした雰囲気を漂わせていた。今回の山賊退治なんて尚更。我に返った孫大順は目の前の物を指した。「これはどうする?」「ガラクタばかりだし、焼き払っちまえ。縁起が悪いわ。」「わかった。先行ってて、私が火をつけるから。」仲間は少し訝しんだものの、結局は先にその場を離れた。孫大順は拳を握りしめ、その「王座」を一刀で真っ二つに切り裂き、火をつけた。炎々と燃え上がる炎の中、目の前のすべてが煙のように消えていくのを、彼は冷ややかな目つきで傍観した。後処理が終わり、孫大順は酒を持って山の中腹にある廃廟に来た。その隣にはいつの間にかポツリと墓が建てられていた。「お爺さん、やっと敵を討ったよ。」