骨董品店
画像
ステータス
材料 | 3500 350 20 |
繁栄度・環境 | 30 |
紹介
ある雨の日、骨董品店の前に物乞いがやってきて、軒下に横になりぐっすり眠ってしまい、軒から滴り落ちる雨に服の半分を濡らされた。
店主の張はその光景に胸が痛み、物乞いを中に迎え入れた。
温かいお茶を出し、菓子と果物を並べ、 客人のように丁寧にもてなした。
物乞いは腹いっぱい食べ、げっぷをすると、そのまま去ってしまった。
それから、張はその物乞いをよく見かけるようになった。家の中に余分なものはなく、自分の食べ物を半分物乞いに分けてやっていたが、このままでは長く続か ない。
この日、物乞いが腹いっぱい食べて帰ろうとすると、張は彼を引き止め、懐に荷包みを押し込んだ。
「お兄さん、すまんな。見ての通り、うちは小さな店だ。経営も苦しく、一家が食えるようかろうじて生計を立てる日々だ・・・・・・銅貨少しばかりと古着を包んだ。 それを持って、どこかで仕事でも探すといい。」
物乞いは包みを受け取り、にやりと笑うと、張に向かって一礼をした。
「長い間世話になった、そろそろ恩返ししなければな。」
この日から、骨董品店に鑑定の名人が来たという知らせが町中に広まった。多くの富商が自分の宝物を鑑定してもらおうと、店に行列をなし、ついでに店の小物も買っていくようになった。
おかげで骨董品店は繁盛し、一年も経たないうちに張は店を二倍に増築した。彼は進んで店の横に小さな家を建て、名人と永遠の隣人になった。