枯蓮の荒屋
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
15
入手方法
悪党(水賊)尋問
物語
「争先姉ちゃん、蓮池の畔のボロ屋に人が住んでるよ!」 戌吉は慌てて王争先を訪ねた。
王争先は警戒心を高めた。「山賊が住みついたんじゃないでしょうね?」
「あの小屋はぼくん家の鉱山の裏に建ってるし、姉ちゃんはここ数日家を空けてるよ。どうしよう・・・・・・」
事態は一刻を争う。王争先は直ちに蓮池へ駆けつけた。
時はちょうど初秋にさしかかり、池に広がる蓮の枯葉が、小屋の荒涼とした雰囲気をいっそう際立たせていた。
彼女は周りを見渡した。ボロボロになった床はきれいに掃除され、一皿の水が卓上に置かれていた。黄ばんだ「論語』の本には、無数の評釈が書き入れられてい る。数着の古着が整然と小屋の前で干され、その他の生活用品には使用された痕跡はなかった。
この人は貧しい生活を送っているようだが、体裁を保っているようだ。
彼女は携帯食を取り出し、小屋に置かれた筆と墨でさらさらと便箋を書き、その上に銀錠を置いた。
涼風が便箋をなびかせ、「不時之需」の四文字が見えた。