【ストーリー】EPISODE 2-6 俺が傘をさします!

| EPISODE ◆ 2-6 俺が傘をさします! 灼熱ウェルカム! |
登場人物
マレウス、グリム、カリム、ケイト、ジャミル、トレイ
テキスト全文
マレウス:「緑が多くなってきたな。さっきまでの街の喧騒が嘘のように静かだ。」
グリム:「オイ! でっかい公園が見えてきたんだゾ!」
カリム:「みんなで散歩してみるか? ここを通り抜ければ、すぐにオレの家なんだ~。」
ケイト:「あ、それいいね。綺麗な公園だし、いい写真撮れそう♪」
ジャミル:「わかりました。車を止めてもらって、ここからは歩いて向かうことにしましょう。」
── 熱砂の国‐アジーム公園 ──
マレウス:「車の外は、やはり暑いな。」
トレイ:「あぁ。遊歩道に屋根があって、助かったよ。日陰の場所を、快適に散歩できる。」
カリム:「この道をまっすぐに歩いて行けば、オレの家に着くんだ!」
トレイ:「へぇ。それはわかりやすいな。」
ケイト:「あ、噴水がある。涼むのにちょうどよさそう。」
ケイト:「孔雀の彫刻も、かっこいいじゃん。マジカメ映えしそう♪」
カシャ
マレウス:「おぉ! この噴水彫刻は見事だな。」
マレウス:「ガーゴイルではないが、興味深い。」
マレウス:「もっと近くで観察するとしよう。」
ジャミル:「あ! マレウス先輩、濡れてしまいますよ!」
ジャミル:「(茨の谷の王子をびしょ濡れにするのはまずい…!)」
ジャミル:「俺が傘をさします! 少々お待ちを……。」
ジャミル:「……ん?噴水の水しぶきが、マレウス先輩をよけている!?」
マレウス:「この程度魔法で造作も無い。」
マレウス:「それより大丈夫かバイパー。濡れねずみのようだ。いくら暑くてもそのままでは風邪を引くぞ。」
ジャミル:「(これじゃまるで俺の方がはしゃいだみたいじゃないか……!)」
トレイ:「ジャミルは、こんなに晴れている日でも、傘を持ち歩いているのか……。」
ケイト:「さっすが、用意周到だね~。」
カリム:「わかるぜ! 噴水って見てるとワクワクするよな!」
カリム:「オレ、子どもの頃は、ジャミルと一緒にここで水遊びをしたんだ~。」
ジャミル:「あぁ。俺が、濡れたお前を拭くタオルや、着替えの服を用意してな。」
トレイ:「さっきの傘は、カリムが濡れないようにするためだったのかもな……。」
マレウス:「噴水で、孔雀の尾羽を表現しているのか。よく出来ているな。」
ジャミル:「毎時間、勢いよく水が吹き出します。」
ジャミル:「特に、夜にはライトアップされていて、カラフルな孔雀のように見えますよ。」
マレウス:「面白い趣向だな。」
グリム:「ふなぁ……さっき、海水の運河に落ちたから、身体がべとべとで気持ち悪い……。」
グリム:「もう我慢できないんだゾ!!」
ザパーーーン!
ケイト:「あーっ!グリちゃんが噴水の周りの池に飛び込んだ!」
グリム:「わははは!」
グリム:「冷たくて気持ちいい!」
ジャミル:「ったく……。さっき、拭いてやったばかりだというのに……。」
カリム:「楽しそうだなー!」
カリム:「よし、オレも……。」
ジャミル:「やめろ! これ以上、面倒ごとを増やすな!」
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