【ストーリー】EPISODE 4-7 打ち上げられない……!?

| EPISODE ◆ 4-7 打ち上げられない……!? 満喫ツーリズム! |
登場人物
ジャミル、グリム、カリム、花火師、マレウス、ケイト、トレイ、観光客A、観光客B、猿
テキスト全文
── 熱砂の国‐ザハブ市場 ──
ジャミル:「陽が落ち始めてきたな。」
ジャミル:「もうすぐ花火の打ち上げ時間だ。会場へ移動するか。」
グリム:「うぅ……、ウマい物を食べすぎて、さすがにお腹いっぱいだ……。」
グリム:「このまま昼寝をしたい気分だゾ。」
カリム:「おいグリム! メインイベントはこれからだぜ!」
カリム:「もうすぐ最高の花火が打ち上がるからな!」
花火師:「おお、カリム様ではありませんか!」
カリム:「あっ、おっちゃん! 久しぶり!」
カリム:「みんな、このおっちゃんが、大会で打ち上げる花火を作ってる花火師たちの棟梁なんだ!」
カリム:「ものすごい技術を持った職人の中の職人で、この人がいないと花火が上がらないんだぜ!」
ジャミル:「祭りの目玉とも言える特大花火は、毎年凄く話題になるんです。」
カリム:「去年も凄かったなぁ!」
カリム:「音楽に合わせてでっかい花火がブワーっと上がって!」
カリム:「ランプやスカラベの形をした変わったやつもあって、すっげーおもしろかった!」
カリム:「なぁなぁ! 今年はどんな花火で、驚かせてくれるんだ?」
花火師:「それは打ち上がってからのお楽しみ。今年はさらに大きい物も用意しましたぞ。」
花火師:「アジーム家からとにかくド派手にとオーダーされたからのう。」
カリム:「楽しみだなー!」
花火師:「ああ、是非楽しみに……」
花火師:「ん?」
カリム:「どうしたんだ、おっちゃん?服をパタパタ叩いて。汚れてたのか?」
花火師:「な、無い」
花火師:「! 大事なアレが!」
花火師:「アレがないと、花火を打ち上げられん!」
ええっ!?
ジャミル:「花火が打ち上げられない……!?一体なにが無くなったんですか!?」
マレウス:「打ち上げ方法が記された、秘伝の書物か?」
ケイト:「すっごく年代物の火打ち石とかじゃない?」
トレイ:「それか……先祖代々、花火師の家系に受け継がれるお守りとかですか?」
花火師:「違う違う!無くなったのは、」
花火師:「USBメモリじゃ!」
……USBメモリ?
花火師:「あのUSBには、花火を打ち上げるためのプログラムデータが入っとる!」
ジャミル:「えっ!? あの花火、コンピュータで打ち上げを制御してるんですか!?」
ケイト:「思ってた職人さんのイメージと違う!」
花火師:「もちろん気候にあわせた職人の技術は必要じゃが……」
花火師:「花火大会は年々盛大に、複雑になっておる。1秒の誤差も許されない世界なんじゃ。」
花火師:「テクノロジーは欠かせないに決まっておるじゃろう。」
花火師:「USBがないと、今日の花火大会をすることは不可能じゃ!」
カリム:「えーっ!? マズイぜ、それは!!!」
ざわざわ
観光客A:「あれっ。私のお財布がない。」
観光客B:「いつの間にか、俺のブレスレットがなくなっている!」
マレウス:「周りにいる人々も、ものがなくなったと騒いでいるぞ。」
ジャミル:「どうやらこの近くにスリがいる。それも凄腕の奴が……。」
ジャミル:「……ん!?」
???:「……。」
ジャミル:「ユウ、危ない!」
選択肢:
├ [ えっ!? ]
└ [ なに!? ]
猿:「ウキキー!」
グリム:「あっ!さっきオレ様を馬鹿にしやがった猿!!」
ジャミル:「もう少しでスマホが盗られてしまうところだった。」
マレウス:「どうやら、あの猿が盗みを働いていた犯人で間違いないようだ。」
猿:「ウキキー!」
カリム:「あっ! 逃げた!」
マレウス:「楽しい旅行を台無しにされてはかなわない。」
マレウス:「僕が魔法で行く手を阻んでやろう。」
ケイト:「ちょっと待って! なにするつもり?なんかすっごい魔力が集まってきてるんだけど!」
ケイト:「マレウスくんが魔法を使って、もし一般の人が怪我でもしたら、国際問題になっちゃうよ。」
マレウス:「ふむ……ではどうする?」
トレイ:「あの猿は相当すばしっこいぞ。俺たちでは追いつけるかどうか……。」
ジャミル:「……大丈夫です。」
ジャミル:「あの手の悪党の考えることなど、俺にはお見通しですから。」
ジャミル:「俺たちに盗みを働いたことを、後悔させてやります。」
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