【ストーリー】EPISODE 5-1 派手に決めますよ!

| EPISODE ◆ 5-1 派手に決めますよ! 大輪ファイヤー! |
登場人物
トレイ、ケイト、マレウス、ジャミル、カリム、グリム、花火師
テキスト全文
── 熱砂の国‐花火の観覧席 ──
トレイ:「だいぶ日が沈んできたな。夕焼けで、空が真っ赤だ。」
ケイト:「こんなに綺麗な夕日、見たことないかも……!」
カシャ
トレイ:「暑さも収まって、過ごしやすくなってきたな。」
マレウス:「あぁ。風も心地よく、涼しく花火を鑑賞出来そうだ。」
ケイト:「あっ、ジューススタンド発見!どんなドリンクを売ってるのかな?」
トレイ:「ミントレモネード……か。知らない飲み物だな。」
ジャミル:「レモン果汁に砂糖、ミントの葉をミキサーで混ぜたジュースです。」
カリム:「熱砂の国じゃ定番の飲み物なんだけど、この祭りの最中は、いつも以上に売れるんだ!」
トレイ:「涼しげで、おいしそうな色だ。」
ケイト:「観覧席の天幕と同じピーコックグリーンだよね!」
ケイト:「本当に『ヤーサミーナ河 花火大会』に馴染みが深いカラーなんだなー。」
マレウス:「花火大会ならではのドリンクということか。ぜひ飲んでみたい。」
ジャミル:「では、人数分買ってきましょう。少々お待ちください。」
ジャミル:「買ってきましたよ。みなさん、お取りください。」
マレウス:「ありがとう。さっそく頂こう。」
ケイト:「待って待って、マレウスくん!」
ケイト:「こういう時は、みんなで乾杯するんだよ!」
マレウス:「乾杯? 何かめでたいことでもあったのか?」
ケイト:「みんなで花火大会を見られる!最高におめでたいじゃん?」
マレウス:「……なるほどな。一理ある。」
ケイト:「それじゃあ、みんな!ミントレモネードで……!」
かんぱーーーい!!!
ごくっ。
グリム:「くぅ〜! このミントレモネード、口がスーッとしてメチャクチャウマい!!」
トレイ:「ああ、もっと青臭い味かと思ったけど、凄く飲みやすい。」
トレイ:「蜂蜜と……隠し味に、少しだけ胡椒が入っているのかな?」
トレイ:「学園に帰ったら、作ってみよう。」
カリム:「みんな、ザハブ市場はどうだった?」
トレイ:「楽しかったよ。
熱砂の国らしいお土産も買えたしな。」
ケイト:「ホント、ホント!
リリアちゃん喜んでくれるかなー。」
マレウス:「僕も自分では買わないような服を、手に入れることが出来た。」
マレウス:「リリアとお揃いで着させてもらう。」
グリム:「オレ様も、ランプとたっくさんのお菓子を買ったんだゾ!」
カリム:「そうか! いい買い物が出来たなら嬉しいぜ。」
花火師:「いたいた!おーい、ジャミルくん!」
カリム:「お? 花火師のおっちゃんだ。なんかあったのかな?」
ジャミル:「ま、まさか、またトラブルが起きたのか?
花火が打ち上げられないとか……!?」
花火師:「ジャミルくん、さっきは本当にありがとう。」
ジャミル:「いえ、別にたいしたことは……。」
花火師:「なにかお礼をしたいと考えてな。キミにお願いしたいことがあるんじゃ。」
花火師:「大会の目玉である、仕掛け花火打ち上げの合図をキミに任せたいんじゃ。」
ジャミル:「えっ。仕掛け花火?」
ジャミル:「まさかそれって、『ヤーサミーナ河 花火大会』で最も重要とされる……」
花火師:「そう。ラストの大玉100連発のことじゃ!」
花火師:「打ち上げ方法が近代化された今でも、」
花火師:「『アリアーブ・ナーリヤ』で魅せる美しい花火の価値は変わらん。」
花火師:「仕掛け花火を打ち上げることは、『ヤーサミーナ河花火大会』で最大の名誉と言われている。」
花火師:「このUSBを取り返してくれたキミにぜひやってほしいんじゃ。ジャミルくん。」
カリム:「おー! すっげー!」
カリム:「やったな、ジャミル!」
ジャミル:「ま、待ってください! そんな大役を引き受けるわけにはいきません!」
ジャミル:「そういうことは使用人の俺ではなく、」
ジャミル:「主催者であり、アジーム家次期当主のカリムが相応しい。」
ジャミル:「カリムを差し置いて、俺がやるわけには
いきません……。」
カリム:「アッハハハ!」
カリム:「なに言ってるんだよ!」
カリム:「めちゃくちゃ大事なことだからこそ、今日一番頑張ったジャミルにぴったりなんじゃないか!」
トレイ:「そうだな。カリムや花火師のおじさんだけでなく……」
トレイ:「お兄ちゃんが活躍したら、ナジュマちゃんも喜んでくれるんじゃないか?」
ケイト:「うん。今日1日オレたちを完璧にアテンドしてくれたジャミルくんだもん。きっと格好よくキマるよ。」
ケイト:「あ、ちゃんと記念の撮影もしてあげる!任せて!」
マレウス:「こういう時は素直に受け入れることも大事だぞ、バイパー。」
選択肢:
├ [ がんばってください! ]
└ [ 応援します! ]
ジャミル:「…………。」
ジャミル:「ここまで言ってもらって、断るのはおかしいな。」
ジャミル:「その、名誉ある打ち上げ……俺が引き受けさせてもらいます。」
ジャミル:「ドッカーーーン!」
ジャミル:「……と、派手に決めますよ!」
カリム:「よし! 花火大会の楽しみが、1つ増えた!楽しみだなー!」
マレウス:「……乾杯はしないのか?」
カリム:「あ! たしかに! マレウス、よく気付いてくれたぜ。」
ケイト:「うんうん! マレウスくんの覚えが早くて、ケイト先生はうれしーよ!」
ケイト:「それじゃあ、ジャミルくんの晴れの舞台を祝して……」
かんぱーーーい!!!
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