【ストーリー】EPISODE 6-28 諤諤ネゴシエーション!

| EPISODE ◆ 6-28 諤諤ネゴシエーション! 冥府の番人 |
登場人物
ヴィル、イデア、ジャミル、レオナ、オルト、アズール、リドル
テキスト全文
── S.T.Y.X.研究所‐会議室 ──
ヴィル:「ブロットを有効活用する……ですって!?」
イデア:「そんなに驚くことでもなくない?」
イデア:「社会・環境・経済の持続可能性については世界中で議論されてる。魔法も同じだよ。」
イデア:「僕らは魔法を使うことで発生する“廃棄物”ブロットも、」
イデア:「重要なエネルギー資源のひとつと考えている。」
イデア:「大切な資源はリサイクルしなきゃ……でしょ?」
ジャミル:「エネルギー資源……ね。」
レオナ:「その大切な研究のためなら、使えそうな魔法士(サンプル)は力ずくで捕縛してくる、と。」
レオナ:「随分とご立派な活動をしてんだなァ。『S.T.Y.X.』(ステュークス)ってヤツは。」
オルト:「今回、みんなに事情を説明することなく強制的に連行してしまって申し訳なかったと思ってる。」
オルト:「でも……みんなだって、もう二度とオーバーブロットなんかしたくないでしょう?」
オルト:「ましてや、ファントムの種芋として出がらし
なんかに絶対なりたくないよね?」
オルト:「そのためには、自分の持つ魔力やブロットの性質について知るのはすごく大切だよ。」
オルト:「『S.T.Y.X.』本部には、世界最新の検査設備が揃ってる。」
オルト:「ここ以上に正確で詳細なデータがとれる場所はないはずだよ。」
オルト:「未来の自分のためにも、しっかり精密検査を受けていってほしいんだ。」
ヴィル:「随分と聞こえの良いことばかり言うのね。」
ヴィル:「ようは「データ収集に付き合わなければ学園に帰すつもりはない」ってことでしょ?」
オルト:「……話が早くて助かるよ。ヴィル・シェーンハイトさん。」
イデア:「というわけで、サクッとデータ収集を終わらせよう。みんな手元にあるタブレット見て。」
アズール:「ムービーの次は何なんですか?」
イデア:「NDA……秘密保持契約ってやつ。読んで内容に合意したら、最後にサインたのんますわ。」
イデア:「フォームにメアド登録しといてくれたら、写しのダウンロードアドレス送るんで。」
ヴィル:「はあ? 有無を言わさず連れてこられたアタシたちに、NDAにサインしろですって?」
ヴィル:「武器を持った人間まで同席させておいて……脅しも同然じゃない!」
イデア:「あ〜、出た出た。電化製品の説明書を最後まで読まないくせに「動かないんですけど!」とか怒るタイプ。」
イデア:「読む前からファイティングポーズをとらないでもろて……」
イデア:「これは君たちを守るための契約でもあるんだ。」
イデア:「最初に言ったでしょ。君らが僕らに痛いことをしないなら、僕らも君らに痛いことはしない。」
イデア:「君らがデータ収集に協力してくれるなら、最先端のブロットケアを提供する。」
イデア:「検査にかかる時間は約24時間。」
イデア:「たった24時間だけ、僕らに協力してくれればいい。」
イデア:「で、スムーズに検査を終わらせて、サクッと全員ハッピーに解散ってことで。」
イデア:「僕だってしたくてこんな仕事してんじゃないんだよ。本当は今すぐ推しキャラのイベ走りたいの。」
イデア:「一刻も早く解散したいなら、さっさと読んで、ちゃちゃっとサインして。」
…………………………。
レオナ:「クッッソ……あのカイワレ大根。こっちが丸腰だと思って調子に乗りやがって。」
レオナ:「この首輪がなければ、あの野郎の髪の毛を全部砂に変えてやるところだ。」
ヴィル:「あら、レオナ。たまには気が合うわね。」
イデア:「あのさぁ……」
イデア:「ほんとに内容を一字一句最後までしっかり読んで、1項目ごとに質問してくることある?」
ヴィル:「サインするなら、すべての条件に合意できてからなのは当然でしょう。」
アズール:「ええ。万が一にも僕が損をするような契約だったらたまりませんから。」
リドル:「ヴィル先輩とアズールの言うとおりだ。」
リドル:「もし法に触れる内容などが盛り込まれていたらどうするんだい。」
イデア:「君らほんとブレないな……。」
イデア:「さすがSSR[前代未聞の問題児]集団……。」
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