【ストーリー】EPISODE 20 最高の滑り出しだぜ

| EPISODE ◆ 20 最高の滑り出しだぜ フェアリーガラIF |
登場人物
オルト、シルバー、エース、ものづくりの妖精、火の妖精、ジャック
テキスト全文
── 植物園 ──
オルト:「フェアリーガラの会場はこの先、植物園の中だね。」
シルバー:「ここから先にいる者たちは、みな妖精だ。」
シルバー:「俺たちも心から妖精になりきろう。仲間だと思って接すれば、想いは伝わるはずだ。」
はいっ!
エース:「わっ、植物園の入り口を見てみろよ。本当に妖精が立ってる。……」
エース:「ん?」
ものづくりの妖精:「チリン♪」
火の妖精:「チリンチリーン。」
ものづくりの妖精:「チリリン!」
火の妖精・ものづくりの妖精:「チリリリリ!」
エース:「……あのさ、オルト。嫌な予感するんだけど、あれってもしかして……」
オルト:「もしかして、じゃないよ……」
オルト:「……妖精たちが、独自の言語で会話してる!」
ジャック:「は!?あのか細い鈴みたいな音が、妖精の声なのか!?」
オルト:「音のタイミング、視線の位置、そして双方の反応からも間違いない。コミュニケーションを取っているよ。」
エース:「入場者になんか話しかけてる。妖精の言葉を話せないと、人間だってばれちまうんじゃね!?」
ものづくりの妖精:「チリリン♪」
エース:「うわ、目が合った! こっちに来る!」
オルト:「妖精の言語をインストール……」
オルト:「エラー。」
オルト:「だめだ。細分化されすぎていて、彼女たちが使っている言語が絞り込めない!」
オルト:「どうしよう。このままじゃフェアリーガラに参加する前に失敗しちゃう……!」
シルバー:「心配はいらない。」
シルバー:「リリリン♪」
えっ!?
シルバー:「チリリン♪」
シルバー:「リーンリーン。」
ものづくりの妖精:「チリリリン!」
オルト:「シルバーさんが……妖精の言葉をしゃべってる!」
オルト:「でもどうやって?」
シルバー:「お前たちの分もある。これを使え。」
オルト:「僕たちの分?」
オルト:「これは……鈴?」
シルバー:「翻訳機だ。俺たちの言葉を、フェアリーガラに参加する妖精の言葉に変換する。」
シルバー:「一口に妖精と言っても、使用する言語は様々だ。」
シルバー:「大きな妖精が小さな妖精と話すためには、専用の翻訳機が必要となる。」
シルバー:「フェアリーガラでは必要かと思い、人数分持ってきた。」
オルト:「妖精はよそ者に厳しいって言ってたよね。」
オルト:「翻訳機なんて、簡単に用意できるものじゃ無いはずなのに……手に入れるの、大変だったよね?」
シルバー:「……この計画が失敗すれば、妖精にも人間にも遺恨を残すことになる。決して有ってはならないことだ。」
シルバー:「皆が笑顔でいられるために必要なことはなにか……俺なりに考えて、この翻訳機を手配しただけのこと。」
シルバー:「お前たちがショーを成功させるため、オンボロ寮に集って努力をしたのと同じことだ。」
エース:「こんなマジなトーンで「みんなが笑顔でいられるために」とか言う人初めて会ったわ……すげー……。」
ジャック:「あざっす、シルバー先輩!」
オルト:「よし、それじゃあこれを使って……」
オルト:「リリリン♪」
ものづくりの妖精:「チリリン! ……ようこそ、フェアリーガラへ!」
ものづくりの妖精:「見たことのない妖精さんですね。さぞかし遠くから来たんでしょう。」
ものづくりの妖精:「楽しんでいってくださいね!」
オルト:「はい! とーっても、楽しみます!」
ジャック:「シルバー先輩のおかげで、なんなく潜入できたな。」
エース:「最高の滑り出しだぜ。」
── 植物園‐ランウェイ ──
オルト:「会場中が飾り付けられて、花だらけ。とても綺麗だ。」
オルト:「妖精って、本当に花が好きなんだね。セベク・ジグボルトさんの言った通りだ!」
エース:「あっ、見ろ! 会場の一番奥!」
エース:「杖を持ってる。あれが……」
オルト:「妖精の女王!」
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