【ストーリー】EPISODE 6-55 開錠エスケープ!

| EPISODE ◆ 6-55 開錠エスケープ! 冥府の番人 |
登場人物
ヴィル、ジャミル、レオナ、アズール、リドル、カローン
テキスト全文
── S.T.Y.X.研究所‐個室 ──
ヴィル:「急に電気が消えた。……こんな最新の施設で、停電なんてすることあるの?」
ドゴォォン!!
ヴィル:「!? 何事!?」
カシャッ!
ヴィル:「はっ……魔法封じのチョーカーが外れた?」
ヴィル:「魔法が使える。」
ヴィル:「今度は警報!? 外では一体なにが起こってるの?」
ヴィル:「内線でスタッフに連絡を……ダメだわ。電源が切れてる。」
ヴィル:「ドアは施錠されてるし…………」
ヴィル:「あ。そうだ、この化粧水に……」
ヴィル:「『何も失わず、何も恐れない。輝く王冠は私のためにある。』」
ヴィル:「『美しき華の毒(フェアレスト・ワン・オブ・オール)』」
ヴィル:「『この化粧水に触れたものはたちまち姿をなくし、崩れ落ちるであろう』」
ヴィル:「この化粧水をドアロックにかければ……。」
ヴィル:「よし、ロック部分が溶けた。少量ならいけるわね。」
── S.T.Y.X.研究所‐廊下 ──
ヴィル:「廊下のつきあたり、一番奥の部屋のドアが破壊されてる……」
ヴィル:「あの部屋、一体どんな被検体が収容されていたの?」
ヴィル:「それにしても、おかしいわね。」
ヴィル:「自分で言うのもなんだけど、被検体が脱走したってのに警報も鳴らないし、スタッフも駆けつけてこない。」
ヴィル:「とにかく、他のメンバーを部屋から出さなきゃ。隣の部屋は、確かジャミルがいたはず。」
ジュワアアアアア……!!!
ヴィル:「ジャミル、無事?」
ジャミル:「ヴィル先輩! これは一体、なにが起こっているんですか? さっきの警報と振動は?」
ヴィル:「話は後よ。とにかく他のメンバーも脱出させましょう。」
ヴィル:「これで全員ね。」
レオナ:「この一番奥の部屋、誰が入ってたんだ? どことなく嗅いだことがある魔力の匂いがするような……」
ヴィル:「わからない。アタシが外に出た時、すでにドアが破壊されていて部屋の主の姿は見えなかった。」
アズール:「防魔素材が使われたドアを吹き飛ばすとは。かなりの魔法の使い手でしょうね。」
ジャミル:「他の被検体が俺たちのように理性がある状態とは限らない。」
ジャミル:「警戒しよう。」
リドル:「脱走した被検体の行方も気になるけれど、それより……。」
アズール:「ええ。さっきからあたりに漂っている、この瘴気……。」
レオナ:「間違いねぇ。高濃度のブロットだ。」
リドル:「……まさか、1万体以上のファントムが収容されているという『タルタロス』で問題が?」
アズール:「可能性はありますね。」
ヴィル:「あまり吸い込みすぎるとよくない。」
ヴィル:「チョーカーが外れて魔法が使えるようになってるし、魔法防御力が高い寮服に着替えましょう。」
リドル:「『S.T.Y.X.』に押収されたマジカルペンも召喚できました。」
リドル:「こんなにあっさり取り戻せるなんて、なにかが起こっているのは間違いないですね。」
???:「――半径10m範囲内にて、魔力反応を感知。ターミネーションモード起動。」
ヴィル:「!? なに!?」
カローン:「対象を確認。直ちに排除します。」
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