【ストーリー】EPISODE 6-86 終曲イグニハイド!

| EPISODE ◆ 6-86 終曲イグニハイド! 冥府の番人 |
登場人物
エペル、オルト、エース、クロウリー、カリム、ルーク、ジャミル、ヴィル、デュース、グリム、イデア
テキスト全文
── オンボロ寮‐談話室 ──
エペル:「たしかオルトクンって、アンドロイド……だよね?」
オルト:「うん。正確には、魔導ヒューマノイド。」
エース:「ヒューマノイドが、生徒として編入!?」
クロウリー:「ゴホン。オルト・シュラウドくんは確かに人間ではありません。」
クロウリー:「しかし、彼は世界で初めての“自己意識”を持った魔導ヒューマノイドなのです。」
カリム:「“自己意識”を持ってるってことはつまり…………」
カリム:「つまり、どういうことだ?」
オルト:「簡単にいうと、人間が持つ自我や感情という機能を有しているということだよ。」
オルト:「もともとプログラミングされた疑似的な意識や、人格は存在していたんだけど……」
オルト:「こないだみんなが僕に向けて何度も雷を浴びせてきたからか、内蔵されていた魔導回路が変質しちゃって。」
オルト:「その結果、僕の中(コア)にはバグが……」
オルト:「“心”が生まれたんだ。」
カリム:「な、なんかわかんねーけどスゲーことなんだな?」
オルト:「そう。現状はまさに「なんかわかんねー」んだよ。」
オルト:「魔導回路変質の原因については、兄さんや僕自身にもまだ突き止められていない。」
オルト:「だから僕は、開発者である兄さんの“研究対象”として入学許可がおりた……ってわけ。」
オルト:「この状況は偶然の産物によるもの。でももし、今後の研究によって高い再現性を得ることができれば……」
オルト:「魔導工学の未来に大きく貢献するのは間違いないからね。」
ルーク:「素晴らしい……驚嘆に値するよ、オルトくん。」
ルーク:「いや……」
ルーク:「『ムシュー・奇跡(ワンダー)』!」
オルト:「『ムシュー・奇跡(ワンダー)』?それ、僕のこと?」
ルーク:「そうとも。キミが“心”を持つに至ったのはきっと偶然なんかじゃない。」
ルーク:「シュラウド兄弟がお互いを想い合う気持ちが起こした奇跡さ!」
ルーク:「私はこの美しい奇跡を目の当たりにできたことを、光栄に思う。」
クロウリー:「我が校……特にイグニハイドには、魔導工学分野での活躍を目指す生徒がたくさんいます。」
クロウリー:「オルトくんの存在は、彼らにとって素晴らしい刺激となるでしょう。」
クロウリー:「それに……」
クロウリー:「シュラウド家からは『S.T.Y.X.』が破壊した施設の修理はもちろん……」
クロウリー:「学園内の設備拡充のためのご寄付までいただきましたし……」
クロウリー:「そのうえでオルトくんを生徒として在学させてほしいと頼まれては、断れないっていうか……。」
ジャミル・ヴィル:「…………………………………。」
ジャミル:「そんなことだろうと思った。」
ヴィル:「でもまぁ、Win-Winの関係が築けているのなら外野が口を挟むことじゃないわね。」
クロウリー:「オッホン! オルトくんはヒューマノイドという特性上、受けられる試験や授業に制限はありますが…」
クロウリー:「今日からはユウくんたちと同じ、ナイトレイブンカレッジの1年生です。」
クロウリー:「仲良くするように。」
エース:「異世界人と魔獣の次は、ヒューマノイドが同級生? マジ?」
デュース:「ははっ! 世界の魔法学校の中でも、そんな経験できるのは僕たちだけだろうな。」
エペル:「こったごとあるんだな……たんげすげえ……。」
グリム:「どんなヤツが来ようと関係ねえ! 1年生首席の座はオレ様のものなんだゾ!」
選択肢:
├ [ これからよろしく! ]
└ [ 編入おめでとう! ]
オルト:「ふふふっ。兄さんともども、仲良くしてね!」
イデア:「いや……拙者はいいんで……虫だと思って無視してください……。」
オルト:「もー、兄さんたらまたそんなこと言って。」
オルト:「……あっ、そうだ兄さん。用意してきたアレをユウさんたちに渡さなきゃ。」
イデア:「あ、ああ。コレ、よかったらオンボロ寮のみなさんで……。」
グリム:「なんだこのでっけぇ箱?」
エース:「あっ! それ、『ワンダー・リンク』じゃん!」
グリム:「『わんだー・りんく』? なんなんだゾ、ソレ?」
デュース:「最新の据え置きゲーム機だ。大人気で入荷されるたびにオモチャ屋に行列ができるんだとか。」
イデア:「……そこにいる問題児たちが余計な抵抗しなければ、」
イデア:「天井と床に大穴開くほどの崩壊はしなかったと思うんですけどね?」
イデア:「か、改築の間は君たちがしばらく他寮に仮住まいを余儀なくされたお詫びというか……。」
イデア:「き、気に入らなかったらリサイクルショップかネットオークションで売ってくだサイ……。」
選択肢:
├ [ ありがとうございます! ]
└ [ う、売りませんよ…… ]
オルト:「ゲームのダウンロードストアで使えるポイントも補填してあるから、好きなゲームを10本買えるよ。」
エース:「マジかよ! いいな〜、ユウ!」
オルト:「僕たちのおすすめはもうダウンロードしてあるから、よかったら遊んでみて。」
グリム:「なあなあ、ユウ!オレ様そのゲーム機で今すぐ遊んでみたい!」
オルト:「じゃあ、僕と兄さんで今からセットアップするよ。せっかくだし、みんなでやろう!」
クロウリー:「では、私はそろそろ御暇しましょう。留守中に仕事が山積みになってしまったので。」
クロウリー:「………グリムくん。」
グリム:「ふな?」
クロウリー:「『嘆きの島』から戻ってきてから、体調はいかがですか?」
グリム:「ん?なんともねーどころか、調子がいいくらいなんだゾ!」
グリム:「病院での検査も異常ナシだったし、さすがはオレ様!そこらのヤツとはタフさがちげーんだゾ。」
クロウリー:「『S.T.Y.X.』本部で、最新のブロットケアを受けたと聞いています。」
クロウリー:「一時はどうなることかと思いましたが……」
クロウリー:「貴方が……いえ、貴方たちが無事に学園に戻ってきてくれて、本当によかった。」
クロウリー:「それでは失礼。」
グリム:「急になんだぁ? 学園長のヤツ。気持ちわりーんだゾ。」
オルト:「よーし、ゲーム機のセットアップが完了したよ!」
ヴィル:「あら。『嘆きの島』で遊んだレトロゲームが全部入ってるじゃない。」
オルト:「えへへ。またみんながこれで遊んでくれたらうれしいなって思って。」
ヴィル:「……そういえば、『嘆きの島』でもアタシたちにやらせるばっかりで、」
ヴィル:「アンタたちはプレイしなかったわよね。」
イデア:「拙者たちは隠しステージや裏ボスまでハードモードで全クリしてますからな。」
ヴィル:「ふぅん。なら、今日はお手本プレイを見せてくれない?」
エース:「それいいっすね。チュートリアルやるより、見て覚えたほうが早いし。」
グリム:「オレ様、この1番派手そうな『スター・ローグ』ってヤツがいいんだゾ。」
オルト:「じゃあ兄さんにはハードモードより難しいメテオモードでノーミスプレイにチャレンジしてもらおうか。」
イデア:「えぇ~~……。それじゃ参考にならないんじゃないの……。」
オルト:「普通にプレイしてるのを見たって、それこそ面白くないよ。」
オルト:「兄さんならではのお手本プレイを見せてもらわなきゃ。」
オルト:「それじゃあ、」
オルト:「ゲームスタート!」
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