【ストーリー】EPISODE 7-16 邂逅レジェンド!

| EPISODE ◆ 7-16 邂逅レジェンド! 深淵の支配者 |
登場人物
セベク、リリア、シルバー
テキスト全文
── ディアソムニア寮‐リリアの部屋 ──
セベク:「リリア様ッ!! 」
セベク:「全てのお召し物を季節ごとに仕分け、ベッドの上に並べ終わりました!!!」
リリア:「この狭い部屋でそんな大声出さんでも聞こえておるわい。」
セベク:「はっ、申し訳ありません。」
セベク:「時にリリア様、クローゼットの中にこのような物があったのですが……。」
リリア:「ああ。それはわしが現役時代に使っていた魔石器(ませっき)じゃな。」
セベク:「なんと、これが!?」
セベク:「茨の谷最強の近衛隊右大将たるリリア様の武勇を支えた相棒たる魔石器!」
シルバー:「えぇっ!?」
セベク:「戦場でのリリア様の武勇は、祖父から何度も聞かされてきました。」
セベク:「美しい魔石器から放たれる魔法は凄まじく……」
セベク:「敵はなすすべもなく地に伏すしかなかったとか。」
セベク:「はぁ……なんと美しい。」
セベク:「目も眩むほどの魔法石の輝き、そして石を覆う銀の細工の繊細さも見事です!」
セベク:「むっ! もしやこの細工に使われているのは銀ではなく……」
セベク:「持ち主の魔力により姿を変えるという希少な魔法金属『ミスティウム』では?」
リリア:「ほぉ。よくわかったな、セベク。良い目利きじゃ。」
セベク:「やはり! これほどミスティウムがふんだんに使われている魔石器は初めて見ました。」
リリア:「わしが若い頃は……」
リリア:「まだ茨の谷にもミスティウムや魔法石がたくさん採れる鉱山があったからのう。」
リリア:「贅沢に使えたんじゃよ。」
セベク:「伝説の戦士の武器をこれほど間近で拝見できる日が来ようとは……!」
セベク:「感激です!」
シルバー:「ま、待ってください親父殿。それは……」
シルバー:「うちの納屋にあった薪割り用の工具……ですよね?」
セベク:「薪割り用だと!? 寝ぼけているのかシルバー! 伝説の魔石器だぞ!」
リリア:「そうそう。ウチの納屋にあったヤツじゃ。」
セベク:「えぇっ!? 」
セベク:「納屋に!?」
リリア:「よく手に馴染んどるから使いやすくて。」
シルバー:「他のノコギリや斧に比べて、やけに装飾的だとずっと思っていたんですが……」
シルバー:「そんな貴重なものだったなんて。」
セベク:「お前も少しは疑問に思え! どう見ても日常使いしていい見た目じゃないぞ!」
リリア:「ははは!」
リリア:「その魔石器も壁に飾られて埃をかぶるより、毎日使われたほうが本望じゃろうて。」
リリア:「そやつは次の住処にも連れていくとしよう。」
リリア:「赤竜の国も山岳地帯は雪が深く寒いらしいからな。」
シルバー:「あくまで日常使い用に持っていくんですね……。」
セベク:「で……伝説の魔石器がァ……!!」
リリア:「そろそろ午後の授業が始まるな。片付けの続きはまた夜にしよう。」
セベク・シルバー:「はっ!/はい。」
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