【ストーリー】EPISODE 7-49 奔走テクノロジカル!

| EPISODE ◆ 7-49 奔走テクノロジカル! 深淵の支配者 |
登場人物
システム音声、オルト、所長、主任
テキスト全文
── S.T.Y.X.研究所‐管制室 ──
ピッ、ピッ、ピッ…………
システム音声:「テスト用通信衛星より、ORTHO(オルト)の構成データの受信を完了しました。」
システム音声:「プログラムの再構築を開始します。48%……85%……」
システム音声:「完了。」
オルト:「うぅ〜〜ん!」
オルト:「やっっっと戻ってこられた! まだデータの配列がバラバラになってる感じするよ。」
オルト:「現在時刻は朝の5時か。あれから賢者の島はどうなったんだろう?」
オルト:「兄さんは……」
所長:「…………戻ったのか、オルト。」
オルト:「うわっ、父さん! びっくりした!」
オルト:「オペレーターの机の下から這い出して……そんなところで何してたの?」
所長:「作業が終わらなくて、本部に泊まり込んでいた。」
所長:「これから私は、輸送機に乗って黎明の国に立てられた特設災害対策本部へ向かうところだ。」
オルト:「僕がデータを転送してる48時間、状況に変化は?」
所長:「『S.T.Y.X.』、魔法機動隊(マジカルフォース)……」
所長:「それから、茨の谷の王室の助力も得て、」
所長:「マレウス・ドラコニアが作り出したエネルギーフィールドを突破しようと試みた。が……。」
所長:「物理・魔法攻撃共に一切通用しない。」
所長:「人間も妖精も、近づけば表層を取り巻く茨によって絡め取られ、」
所長:「エネルギーフィールド内に引きずり込まれてしまう。」
所長:「現在は領域外周を我々の魔法障壁で囲み、侵食を食い止めてはいるが……」
所長:「完全に抑え込むことはできておらず、領域は今なお拡大し続けている。」
所長:「賢者の島は他の大陸と距離があるから、甚大な被害は免れているものの……時間の問題だな。」
オルト:「それで、母さんは?」
所長:「あれからずっと第1ラボに籠もったままだ。」
オルト:「それって……」
主任:「こら〜〜〜〜!! オルくん!!」
主任:「ママ、お話はちゃんと最後まで聞きなさいっていつも言ってるでしょ!」
主任:「しかも親を脅すようなことまで言って。」
主任:「悪い子!」
オルト:「えぇっと……ごめんなさい。」
主任:「今ホログラム状態じゃなかったら、お尻ぺんぺんの刑だったぞっ!」
主任:「でも、ちゃんと謝れたのは偉いわ。素直でよろしい!」
主任:「……よく戻ってきてくれたわね。まずは、あなたが無事でよかった。」
主任:「おかえり、オルくん。」
オルト:「……うん。ただいま。」
主任:「さ、準備はできてるわよ。」
オルト:「えっ? それって、もしかして……。」
主任:「だって、嘆きの島が水浸しにされたら困るもの。」
主任:「第1ラボのメインフレームまでいらっしゃい。」
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