【ストーリー】EPISODE 7-93 探索ジャーニー!

| EPISODE ◆ 7-93 探索ジャーニー! 深淵の支配者 |
登場人物
シルバー、セベク、リリア、街の住人A、街の住人B、街の住人C、バウル、商人
テキスト全文
シルバー:「……そうか。親父殿が世界を旅していたのは、マレウス様を孵す方法を探すため……。」
セベク:「400年前……今よりも他種族に対して偏見が多かった時代だ。楽な旅ではなかったはず。」
シルバー:「一体親父殿は、どんな旅をしたんだろう?」
リリア:「輝石の国の街に、透明になるドラゴンが現れたという話があるが……。」
リリア:「そんな人里に近いところに、ドラゴンなんか本当にいんのか?」
街の住人A:「今日は年に一度のお祭りだ!旅人さんも一緒に楽しもう!」
リリア:「悪いが、先を急いでる。時に、このあたりでドラゴンが出るって話を聞いたことはないか?」
街の住人A:「ドラゴン? そんなの伝説上の生き物だろ。それよりあんた、ひどい顔色だぜ。」
街の住人A:「そんな真っ白な顔して、どこか具合でも悪いんじゃ……」
街の住人A:「あっ!」
街の住人A:「その尖った耳、あんた、妖精族か……!?」
街の住人B:「え!?北の大陸を恐怖で支配していた、あの?」
街の住人C:「か、怪物め! この街から出ていけ!」
リリア:「怪物だと? 人間どもが、どの口で!」
リリア:「騒ぎを大きくすりゃ、マレフィシア様の立場がもっと悪くなっちまう……くそっ!」
── 黒鱗城‐揺籃の塔 ──
バウル:「ヴァンルージュ殿、此度の旅はいかがでしたか?」
リリア:「……めぼしい情報はなにも。」
バウル:「そうですか……。」
リリア:「卵の様子は?」
バウル:「芳しくありません。ですが……」
バウル:「ヴァンルージュ殿が旅立たれた後、ほんの少し卵が受け取る魔力量が増えたのです。」
バウル:「あなたが旅立ちの日にかけたお言葉に、殿下も奮い立ったのかもしれません。」
リリア:「そんなことあるわきゃねぇだろ。」
リリア:「ま、そもそも赤ん坊なんてのは何を考えてるかわかんねぇ生き物だからな。」
リリア:「生きてんなら、それでいいんだ。」
バウル:「人払いは済ませてあります。殿下にお会いになられては?」
リリア:「会ったって、俺があいつにしてやれることなんかねぇよ。」
バウル:「そう仰られますな。声をかけてさしあげれば、きっと殿下もお喜びになられる。」
リリア:「…………」
リリア:「それじゃあ、少しだけ。」
リリア:「よう、マレウス。2年ぶりだな。」
リリア:「お前がいつ星に還っちまうかとヒヤヒヤしてたが……粘ってるじゃねぇか。ん?」
リリア:「ずっと寝てるだけじゃ、退屈だろう。少し……土産話でもするか。」
リリア:「先日まで輝石の国を巡ってた。どれも無駄足だったが……いや、湿っぽい話はよそう。」
リリア:「旅先の街で、盛大な祭りがあってな……」
リリア:「食べ物の出店が沢山あって……ヤギの乳で作ったチーズが美味かった。」
リリア:「……こんなしょうもない話をしてもなんの意味もねぇな。」
リリア:「次は南に足を延ばすつもりだ。今度は何か有益な情報が手に入ればいいが。」
リリア:「……じゃあな、マレウス。くたばるなよ。」
商人:「旅人さん! 魔法のランプはいかが?」
リリア:「魔法のランプ……?」
商人:「そう。軽くランプをこすればたちまち「お呼びですか?」と中から魔人が現れる。」
商人:「魔人は3つだけ願いを叶えてくれるんだ。素敵だろ?」
リリア:「願いを叶える……ドラゴンの卵を孵す、なんて願いでも?」
商人:「ドラゴンって……御伽話に出てくる、あのドラゴン?モチロンさ! ランプの魔人ならできると思うぜ。」
商人:「まあ、このランプはレプリカだからこすっても魔人は出てこないけど。」
商人:「それで、買うの? 買わないの?」
リリア:「……やめておこう。旅の荷物は増やしたくない。」
商人:「土産は旅の醍醐味だと思うけどねぇ。」
商人:「買わないんなら商売の邪魔だ、どいたどいた!」
リリア:「御伽話、か。ドラゴンは昔と変わらず生きているんだがな……。」
リリア:「もしかすると、伝説の魔人も今もどこかで生きているのかもしれない。」
リリア:「もう少し情報を集めてみるか。」
リリア:「しかしこの国は日差しが強くて、かなわねぇな……はぁ。」
< >

